史跡料亭 花月で会食する
幕末の長崎、坂本龍馬や勝海舟が出入りしたという花月で食事をする機会を得た。
大きな提灯がかけられた玄関から入って高い天井の座敷に案内される。食事はもちろん卓袱料理。その内容は和食、中華、オランダの蘭それぞれの美味を盛り込んだ豪華な食事で別名和華蘭(わからん)料理というらしい。
女将(長崎ではおかっちゃまと称ぶ)が発する「おひれをどうぞ。」という発声でお椀のフタを開け食事が始まる習わしである。綺麗な庭を見ながら食事をいただく。
食事の後は史跡料亭に指定されている屋敷の中を案内していただいた。坂本龍馬が酔って傷つけたと言われる床の間の柱があった。
坂本龍馬がここで刀を抜いた、ここに実在したと考えるだけで興奮する。また二階の座敷からは隣の庭が平面に見える作りになっておりこの景色を龍馬も好んでいたという話が伝わっている。龍馬が座ったであろう場所に座り龍馬と同じ体験をして感動する。