五月晴れの好天気に誘われてサイクリングを思い立つ。
コースは長崎港一周の約20kmに設定。所要時間は撮影しながらのサイクリングなので2時間予定で午前8時25分にスタート。
ピンの出発点から237号線を通ってまず女神大橋を目指す。
女神大橋は長崎港をまたぎ、長崎西部と南部をつなぐ斜張橋で国内6番目、世界で17番目の長さを誇り、九州では最長となる橋で橋の高さは65メートルある。今まで通過した客船で1番高かったのは世界最大級の大型客船「ボイジャーオブザシーズ」で63メートルあったそうだ。
5月の爽やかな風を楽しみながら女神大橋を渡り終えると51号線を通って一つ目のトンネルを通過する。一つ目のトンネルを出たら右折して202号線に入る。そして、今日の一番長いトンネルである飽の浦トンネルに到着。全長1559メートルのトンネルを一気に走り抜ける。
飽の浦トンネルを出たら。海岸沿いに進み、浦上川の河口から上流に進む。この浦上川は原爆投下直後、全身を焼かれた多くの被災者たちが水を求めて集まり亡くなった場所である。浦上川は長崎市民にとって鎮魂の場である。
稲佐橋を渡り右折して長崎中心部を目指す。
稲佐橋からは頭上に稲佐山が見える。
松ケ枝埠頭に大型客船クイーン・エリザベス号が停泊しているのが見える。
長崎港の出島ワーフ前の岸壁には外輪船新観光丸が停泊している。
観光丸(かんこうまる)は、1855年(安政2年)、長崎海軍伝習所練習艦としてオランダより江戸幕府へ贈呈された軍艦である。その観光丸をできるだけ忠実に復元したのが新観光丸で1987年(昭和62)に完成した。
水辺の森公園では木陰で読書する人、公園を散策する人、芝生で日光浴を楽しむ人など思い思いのやり方で多くの人が楽しまれていた。
松ケ枝埠頭でクイーン・エリザベス号をまじかに見る。圧倒する迫力。思わず息を呑む美しさ、豪華さとエレガントを感じる。
クイーン・エリザベス号を堪能した後は499号線を通ってピンの出発点へ戻る。
8時25分にスタートしてゴールしたのは11時10分で所要時間2時間45分であった。走行距離は19.62km、平均速度6.9km/hであった。
長崎港一周コースは私の好きなサイクリングコースである。特に大型客船が入港した時に観光船を遠くに近くに見ながらのサイクリングは楽しみも倍増する。
出船入船の汽笛を聞くのも楽しみである。
朝あけて船より鳴れる太笛のこだまはながし並よろふ山 茂吉