今日は天気が良いので朝から香焼町を散歩する。私は長崎市の中心部から車で30分程離れている香焼町に住んでいる。昔は香焼島と言われていたように島であったが、現在は埋め立てがなされて本土と陸続きになっている。海あり山ありの自然豊かな土地である。しかも東洋一と言われる巨大ドックを持つ造船所もある。
緑のピンをスタート地点として赤ピンまで散歩距離5.84km 、散歩時間 1時間49分、1Km平均ペース18分41秒、上昇した高度124m 、天気 晴れ時々曇り 温度20度
ウオーキングコース2番の1,000m地点を7時30分にスタートする。
出勤途中の人と会う。最近は香焼町も外国の人が多くなった。外国の人は道路ですれ違う時、「おはようございます。」と必ず挨拶をする。日本人は挨拶する人ばかりではないが外国の人はみんなあいさつする。会って気持ちがいい。外国の人は多様な人種の中で育っているから挨拶の重要性がより理解できているのだろうと思う。
海沿いの道を進む。右手には伊王島が遠くに見える。伊王島は伊王島大橋で結ばれている香焼に隣接する町である。以前は炭鉱の町であったが閉山後はリゾートを中心とした町づくりが進められている。島の豊かな自然と歴史文化がリゾート地にふさわしいやすらぎの風土をを育んでいる。
島の教会はキリシタン弾圧が一層厳しくなった中でも密かに信仰を守り続け、いまに至るキリシタンの歴史を物語っている。伊王島の住民の半数以上がカトリック信徒であり、伊王島の中心地には島のシンボルでもある白亜のゴシック様式の天主堂を持つ沖之島教会が建てられている。
香焼総合公園の芝生広場まで来ると、三菱造船香焼工場が見えてくる。香焼工場には
幅100m、長さ900mの世界最大級の100万トンドックが見える。また沖合には
廃墟の島「軍艦島」が遠望できる。
香焼総合公園を出て道沿いに進むと「日中不再戦」と書かれた大きな石碑を見る。
その趣旨書には「われわれは中国侵略の歴史の反省に立ち、日中両国人民が再び戦わないことを固く誓い、戦争を知らない新しい世代に、この願いを正しく語りつぐために、ここにこの碑を建立する」とある。
海を眺めながら又道草しながら、久しぶりに香焼を散歩して、あとゴールまで
もう少しという地点で、高齢者が除草作業をしているのに出会う。その中にに同級生がいたので「おう、元気ね?」と声をかけると「いや、もうそんな長くない。」と応える。元気に汗かいて作業するほど元気そうだけどどうかしたのかな?と思い尋ねると、「ここまで生きてきた長い年月に比べると、これから先はもう長くないだろう。本当のことを言ってるのだから、そんなにびっくりせんでもよかたい。」と言う。
確かにこれから先は短いけど、変に心配かけんで欲しい。実際は元気なんだから「おう、元気にしとる。まだ、お迎えは来そうにないバイ」と言えばいいのにと思う。歳とると捻くれた考え方をするというが、彼の考えも年寄りの捻くれた考え方の一種かもしれない。死ぬまで素直な心で生きたいと思う。