長崎市で一番高い山である八郎岳に登ることにした。今朝、テレビの天気予報を見ていたら、明日から雨になるらしい。そして、「今日は梅雨前の貴重な晴れの一日になるでしょう」と言っていたので、「貴重な晴れの一日だから、よし、今日は八郎岳へ登ろう」と決めた。八郎岳の高さは590メートルの低山である。低山と雖も、山は山。侮れない。行くからには準備を急がなければと朝から山登りの道具類を取り出して、これは要る、これは要らないと整理しながら準備して自宅を出る。
登山道の入り口まで車で行く。登山道の入口は標高90メートルである。これから590メートルの頂上目指して登り始める。入口は谷になっており、谷をどこまでも登っていくと標高160メートルあたりで尾根道に出る。道ははっきりしているので迷う心配はない。尾根道をどんどん登って高度を稼ぐ。
黙々と登っていく。鳥の鳴き声に耳を傾けながら、ヘビの出現にビックリしながら、時には息を切らせながら、もうずいぶん来ただろうと思って案内標識を見ると、まだ中間地点とある。小休止して、水分を補給して再スタートする。
中間地点を出発して、人の気配を感じない。鳥の鳴き声も聞かなくなった。静寂の中を一歩一歩、倒木を乗り越え、回り道を通り、歩きにくい山道を登っていく。そして、頂上まで残り300メートルを発見。ここまで来ると元気が出る。
八郎岳頂上到着。天気晴れ。風は優しく疲れを癒す。そして、誰もいない。頂上独り占め。冷たいお茶で喉を潤しながら、しばらく絶景を楽しむ。貴重な晴れの1日は素晴らしい景色を楽しめた1日でした。感謝です。