昨日の大浜探検は海岸線を中心に行ったので、今日は大浜の山手の方を探検することにした。山手の方へ進んでいくと「遺跡発掘調査中」という看板が立てられた現場があった。この大浜一帯は縄文時代や弥生時代の遺跡が確認されており、その遺跡の再調査が行われているということであった。
昭和37年の大浜遺跡調査では弥生時代(およそ2000年〜1800年前)の12体の人骨と副葬品が発掘されている。また、同時に牛の歯も出土した。日本列島に本格的に牛馬が移入されたのは5世紀以降のことであるから、本土より先に大浜遺跡から牛の歯が出土したことは、大浜遺跡が大陸や朝鮮半島との間に深い交流があったと見られている。今回の発掘調査の成果にも期待したい。
山道を登っていくとお寺に突き当たる。町内にある真言宗の寺院である紫雲山来迎院である。
参道の石段を登っていくと立派な山門が建っている。この山門を通って本堂へ向かうことになるが、この山門は同時に鐘楼を兼ねた作りになっている。頭を梵鐘にあてないように注意して山門を潜る。
お寺の隣は熊野神社である。歴史を感じさせる鳥居や狛犬であるが、神社境内はきれいに掃き清められていた。大浜町民が氏子として代々お祀りしてきた神社であることがよくわかる。
境内には多くの石碑が残されていた。その一つは「明治明治二十七、八年戦役凱旋記念碑」と刻まれていた。これは日清戦争の従軍兵士の帰還を祝って建立された石碑で、大浜町内からも多くの若者が従軍したことがわかる。
山手の住宅地を歩いていると庭先にいろんな花が見られる。ひまわり、ブーゲンビリアなど見事に咲いている家があった。その中で、今日の一枚はムクゲである。私の好きな木槿は、韓国の国花と言われてるくらい韓国ではよく見る花である。
今日の探検で有難い大発見をした。それは紫雲山来迎院の境内を歩いている時に発見した「ボケ封じ観世音菩薩」様である。この菩薩様はボケ封じに大いにご利益ありと書かれていた。これから機会あるたびにお参りしようと思う。