ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

安倍総理演説ヤジ排除と特高警察の誕生

 

 

昨日はとても嫌なニュースが二つあった。一つは京アニの放火殺人事件である。殺人事件というより放火無差別テロと読んだほうがいいかもしれない。日本のアニメ文化の中心的な存在といってもいいほど評価の高い会社が襲われ、何一つ罪もない優秀な社員の方が犠牲になった。世界各国から悲しみの声が届けられている。この惨劇に巻き込まれた被害者の方のことを思うと言葉も出ない。

 

もう一つのとても嫌な出来事は安倍総理の演説中のヤジ排除のニュースである。このニュースは京アニのニュースに劣らないくらい最悪のニュースである。

 

ニュースを読むと

安倍晋三首相が札幌市中央区で7月15日に参院選応援のため街頭演説した際、「安倍辞めろ」などとヤジを飛ばした男女数人が、演説現場から北海道警に排除された。周囲の支持者とのトラブルはなく、安倍首相の演説が中断されることはなかった。道警警備部は「トラブルを未然防止するためで対応は適正」と説明するが、専門家は「過剰警備と感じる」と話している。」

 

「安倍首相は同日午後4時半ごろ、JR札幌駅前で選挙カーに登壇。「安倍総理を支持します」と書かれたプラカードを掲げる支持者らを前に演説を始めた。すると、数十メートル離れた場所から若い男性が「安倍辞めろ」と連呼し、警備していた制服姿の警察官数人が男性を取り囲み、後方に引き離した。「増税反対」などと叫んだ女性も、私服姿の警察官数人に囲まれてもみ合いとなり、排除された。」

このほか滋賀県でも安倍総理にヤジを飛ばした男性が押さえ込まれるという動画も流れていた。

安倍総理をヤジったら警察が飛んできて排除することが全国でおきているようだ。

 

このニュースを見て、日本もとうとう戦前と同じ状態になってしまったかと暗澹たるおもいになった。戦後、民主国家成立と同時にスタートした民主警察は終わり、7月15日の札幌での出来事は、私にとって民主警察が戦前の特高警察に変身した記念すべき日となった。

 

戦後多くの総理が誕生した。どの総理の時代においても民主主義国家建設のため多くの努力が払われた。そして営々と努力を積み重ね、今日の民主主義国家日本を築き上げてきた。

その民主主義をいとも簡単にこれほどまでにぶち壊した総理は今までいなかった。そのような安倍総理を支持している人、安倍総理が率いる自民党を支持している多くの人たちがいることも知っている。その方たちは安倍総理のヤジ排除について文句は言わないだろう。

しかし、私は民主主義国家日本の国民として、特高警察に睨まれても安倍総理は絶対支持しない。これまで以上に批判する。ヤジも飛ばす。彼が政治家をやめるまで批判する。そうしなければ、日本の民主主義は根こそぎ潰されるだろう。

 

民主主義は、国民の、国民による、国民にための政治であるが、安倍総理の政治は、安倍一派の、安倍一派による、安倍一派のための政治である。そのような政権運営について、当然、国民は反対意見をだす。私利私欲の政権運営をして、疑問を持たれることについては丁寧に説明すると言いながら、いつも問題点をはぐらかして疑問に真剣に答えない。こういう政治屋には反対意見としてヤジが出るのは当然である。だから、安倍一派は特高警察で国民を抑えるしかないと考えたのだろうか?

令和元年7月15日、安倍総理が日本を立派に戦前の暗黒時代に戻した。