ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンターへ行く

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鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンター

 

今日は「鐙瀬ビジターセンター」を訪ねる。「鐙瀬ビジターセンター」は五島列島の景観・地質・動植物などの自然情報をわかりやすく紹介してくれる福江の鐙瀬地区にある学習施設である。自然科学に疎い私にとっては絶好の学びの場と思い、訪問することにした。

ビジターセンターの玄関に通じる階段の脇に大きなソテツみたいな植物が植えられており、来客者を歓迎するかのように出迎えてくれる。早速、この植物の名前がわからない。入館と同時に係員の方に植物の名前をお聞きする。この植物の名前はアフリカのカナリヤ地方原産の植物で日本では「カナリーヤシ」という名で呼んでいるというお話であった。まず知的欲求を一つ解決していただいた。

 

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鐙瀬(あぶんぜ)溶岩海岸

この「鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンター」がある鐙瀬海岸は、福江島のシンボルである鬼岳が活火山時代に噴出した溶岩流が海岸に流れ込み、海水によって一気に冷却され黒い岩肌の珍しい景観を呈している溶岩海岸である。奇岩、怪岩の変化に富み、波打ち際は7kmにわたり対馬暖流の影響で海岸が亜熱帯の森林になっていると案内板にあった。

 

 

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鐙瀬(あぶんぜ)溶岩海岸遊歩道

東駐車場から西駐車場まで約2km間を遊歩道が整備されており、亜熱帯植物に囲まれて、潮騒を聞きながら、奇岩怪岩を見ながら黒い岩肌の溶岩海岸を散歩するのは新鮮な気分で気持ちが良い。今日は雨上がりの曇りで、時折雨がパラつくあいにくの天候であったが、晴天の日に再度散歩したいと思う。

 

館内の案内に従って五島列島における海の生き物、山の生き物、植物、地質、気候、火山活動、歴史、西海国立公園など多岐に渡る展示物を見学しながら学習する。

 五島列島の生いたち

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今日の鐙瀬ビジターセンターでの学習で一番の驚きは地質学から見た五島列島誕生の歴史である。

ステップ1   約2000万年前 湖の中に五島層群ができる

ステップ2   約1500万年前 五島層群に火成岩の貫入と噴出

ステップ3   約1000万年前 山脈の形成と侵食

ステップ4     約100万年前 火山活動による鬼岳などの形成

ステップ5            1万年前 海の進入と五島列島の完成

 

この地質学調査に基づく五島列島の生いたちの歴史解明に驚嘆する。人類の英知の深さに驚嘆すると同時に、この事実を解明した科学者に対して尊敬の念を抱く。私は地質学について門外漢で何も知らないので、よくここまでのことがわかるものだと驚くばかりである。私は知らないことだらけでここまで生きてきたが、人類の英知の深さを知って人間の素晴らしさをあらためて思う。学ぶことは楽しい。地質学に限らず、あらゆる自然科学の謎をこれからも学びたいと思う。

 

死ぬまで一年生、死ぬまで勉強。「♫いいな!♫いいな!♫人間っていいな!」日本昔話の歌がつい口から出てしまう気分で1日を終える。