今年5月4日に「長崎港一周サイクリング」をやったので今年2回目である。9月末まで五島で仕事して10月に長崎に戻った。今日は久しぶりに長崎の風を味合うために長崎港一周サイクリングを行うことにした。今日のサイクリングではトンネルや橋を見学していこうと思う。
地図上のトンネル1が魚見山トンネルである。 女神大橋ができて戸町地区との連絡道路としてトンネルが作られた。延長135mなので短いトンネルである。魚見山は鎖国時代に長崎港を警備するための台場が築かれた場所である。山を登っていくと魚見岳台場として遺構が残されている。
女神大橋は、長崎港によって別れている長崎市南部と西部を結ぶ橋として2005年12月に完成した。橋の下は長崎港へ出入りする大型船の通り道として、広く高く空けられている。橋の形は斜張橋と呼ばれるもので、2本の主塔から細いワイヤーでケーブルを張り、橋を吊り上げる形式で、翼を広げたような美しい姿は長崎港の周辺景観を背景として魅力的なランドマークになっている。
また、女神大橋から長崎港を見ると三つの山でできている帆場岳が正面に見える。鎖国時代、長崎に入港する船は帆場岳を目標に入港したと言われている。また反対側に見える烽火山はその名の通り烽火台が設けられていた山である。寛永15年(1638年)に築かれ、明治元年(1868年)まで存続した警報伝達機関の一つである。山頂には長崎港警備通報体制の中心的役割を果たした史跡が残されている。
地図上のトンネル2が大浜トンネルである。女神大橋の取り付け道路及び長崎西部方面の連絡道路として作られた。女神大橋と大浜トンネルができたことにより、長崎南部と長崎西部がとても近くなった。
地図上のトンネル3が飽ノ浦トンネルである。このトンネルができる前は曲がりくねった細い道路を上り下りして峠を超えていた。このトンネルができて長崎市内と長崎西部が一気に近くなった。
稲佐橋は浦上川に架かる橋で稲佐地区と市内を結ぶ橋である。現在の橋は三代目で、初代の橋は、明治39年(1906年)に架けられた長さ75m、幅員5.5mの市内最長の木造の橋であった。
水辺の森公園を通ると新・観光丸が停泊しているのを発見。
「観光丸」は1855年、オランダ国王ウィレム3世から13代将軍徳川家定にスンビン号として贈呈された日本初の木造蒸気船である。
幕府は長崎海軍伝習所開設にあたり、スンビン号を「観光丸」と改名した。観光丸を勝海舟や榎本武揚らが練習船として使い、航海術や海洋学の向上に役立てた。神戸から長崎への航海では坂本龍馬が乗船したことでも知られている。「新観光丸」は「観光丸」を復元したものである。
尚、ジャイアント・カンチレバークレーンは明治42年(1909年)に竣工した日本で初めて建設された電動クレーンである。110年を経た今も稼動続ける現役の巨人である。英国アップルビー社製で、輸出したスコットランドが称賛する歴史的に貴重な存在である。明治日本の産業革命遺産に指定されている。
今日もいい運動ができた。長崎港一周サイクリングはいつも新しい発見に出会えて楽しい。