ホームステイ期間ということで自宅に籠もっている。しかし、今日は快晴。外の空気を吸いたいと思うが、人通りの多いところは避けなければならない。人通りの少ない適当なところはないかと考えていたら、先日の「津々谷の滝」ウオーキングで見た山を思い出した。そこで、今日は寺岳の山歩きを楽しむことにした。
赤ピンから矢印方向に赤ピンに戻る周回コース。距離7.08km 上昇高度439m 天気晴れ 温度16度 湿度50%
スタート地点である三和町元宮公園の子供広場駐車場に車を停めて、準備運動をして出発する。スタート地点は標高80mである。ここから寺岳登山口まではゆるやかな登り坂の車道を10分ほど歩いて行く。
車道を進んでいくと左手に山へ通じる小道を発見。ここが寺岳登山口である。登山口の入り口はフェンスの扉がありロープで閉じられている。この一帯は鹿や猪が降りてこないようフェンスが張り巡らせてある。フェンスの扉は開け閉め自由であるが開けたら必ず閉めることがルールである。扉を開けて中に入る。人間社会から人間を除く動物社会にお邪魔させてもらう感じがする
最初はフェンス沿いの道を進む。しばらく行くと道はフェンスから離れて山の方に上っていく。
踏み跡をたどって山道を進む。途中、分かれ道があったり、踏み跡がわからなくなったりすることがあるが、赤いテープや矢印に助けられながら寺岳を目指して歩く。
木漏れ日がさす山道を歩く。陽の光もやさしく、またそよ風も気持ちが良い。ときおり、ホトトギスが鳴く。ホトトギスの澄んだ声を聞きながら登っていくと平らなところに出た。高度計を見ると250mである。スタート地点から170m高度をあげた。汗をかいたのでここで小休止をとる。周りを見回したら倒れかけた看板が立っている。「オスシカ捕獲禁止区域」の案内板である。この看板から判断するとメスシカは獲ってもいいということになるのかな?と疑問に思う。
さらに林の中をどんどん上って行くと突然視界が開けた場所に出た。ここが寺岳の展望台の利作岩である。今日の山歩きを寺岳に決めた理由の一つはこの展望岩で昼食を楽しむことであった。今日は快晴、しかも風は穏やかで爽やかである。早速、昼食を取ることにした。今日の昼食は市販のおにぎり弁当である。妻が作ってくれた弁当ではないので愛情の味付けはしてないが、それでもここで食べるおにぎりは格別に美味しい。ここの展望台から軍艦島や長崎郊外の団地などが一望できる
昼食休憩の後、寺岳山頂目指して出発。頂上までの道は岩がいたるところに露出している中に道が続いている。10分ほど登ると標高452mの山頂に到着。山頂からは360度見通しは全くきかない。
写真を撮って、次の目的地の「草墨神社」経由で下山する。下山方向を探すと木の枝に草墨神社という案内矢印がある。草墨神社はこの方向だと確信して出発する。道は尾根道で一本道である。10分ほど下山して地図を広げて方向を確認する。「何か変だ。道を間違えたかもしれない。草墨神社は北西方向なのに、進行方向は北東である。しかし、案内は間違いなくこの方向だった。では分岐点を見過ごしたかもしれない。」検討した結果、分岐を見落とした可能性が高いと判断して戻ることとした。引き返しながら慎重に分岐地点を探すと北西に通じる道を発見。道迷いの軌道修正をする。このミスで50分のロスをする。
北西に伸びる尾根道に乗り順調に下山する。林の向こうに鳥居が目に入った。草墨神社到着である。ここは標高300m。一気に150m下降した。お神酒をあげてお参りする。
落ち葉が敷き詰められた山道を下りていく。道は尾根コースから谷コースに変わりながら下る。そして自転車専用道路と交差する地点に出る。あとは自転車専用道路をゆっくり歩きながら出発地点の元宮公園へ向かう。
久しぶりの山歩きだった。靴箱で長いこと休暇中だった私の登山靴も久し振りの山歩きを喜んでいる感じがした。若い時はもっと短時間で登れたのにと思うこともあるが、今は登山のスピードは楽しめない。私の山歩きは寄り道が多い。樹木、花、岩、などの自然をはじめとして至る所で写真を撮る。だから、友達と一緒に行けない。友達と行くといつも「早くして」と言われる。これからもマイペースの山歩きで山を楽しみたい。ちなみに今日の山歩きで出会った人は野母半島縦走中の人1名だった。