ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

鰻蒲焼を食べに行こう

 

連れ合いがドライブに行こうという。コロナ自粛で、連休の間自宅で過ごしていたが、最終日少しでも外の空気を吸いたいと思ったのだろう。「いいよ」と応じて出かけることにした。行き先は諫早公園、片道40分のドライブである。

 

快適にドライブして公園に到着。公園の人出は少ないし、公園を散歩しようと思っていたら雨が降り始めた。傘をさして公園を散歩するのも大変だ。しばらく雨は上がりそうにない。「先に食事しようか。」食事してたらそのうち雨は上がるかもしれない。食事の後に散歩をしようと話がまとまって食事に行くことにした。

諫早公園近くにはお食事処はたくさんある。何を食べようと相談したら、「諫早だったら鰻でしょう」と意見がピッタリ合った。いろんなことで意見が衝突することはあるが、食べ物については意見がよく合う。即決で諫早名物の鰻蒲焼を食べに行くことにした。

 

 

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今日のお店は「福田屋」さんである。

諫早地方では、市の中央を流れる本明川有明海沿岸で昔から良質の美味しい鰻がとれていた。江戸時代末期にこの鰻を使って蒲焼にしたところ大変美味で好評となり、それ以来、諫早の鰻蒲焼は諫早の名物料理として親しまれている。

 

福田屋さんは創業文久3年(1863年)という暖簾を誇る諫早を代表する鰻料理店である。皇室御用達の誉れを賜る名店である。正面は江戸時代を思わせる伝統的な古い商店の作りで名店のたたずまいを感じさせる。

 

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間口は小さいが、奥行きが深いお店である。通路の壁には絵画がかけられている。美術館に入ったようなしゃれた雰囲気を感じさせる演出が嬉しい。

 

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今日は、うなぎの味わいを手軽に楽しめる「うなぎ定食」をいただいた。諫早の鰻蒲焼の特徴は楽焼の器にある。楽焼器の底は二重になっており、そこにお湯を入れて、諫早独特の蒸器で、器ごと蒸されるうなぎ蒲焼は焼きたてのふくよかさがそのままに、身が柔らかく仕上がっている。それを炊きたてのご飯と一緒にいただくのは至福である。

しかも、ご飯と漬物はお代わり自由。美味しいタレだけで何杯もいける。厳選されたお米が使われているのでお米も美味しい。満腹。満腹。感謝である。

 

 

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食事を終えて、店内の書画骨董を見る。鰻の書は面白い。またうなぎと大きく書かれた木工細工はいつの作品だろうか。ずいぶんと古い作品のようだ

 

 

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通路に架けられている絵画のひとつは「五家原岳遠景」と書かれてあった。裏庭には池があり錦鯉が元気に泳いでいる。池を覗くが鰻は見えない。

 

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帰りは裏手の駐車場入口の方から出る。今日の鰻蒲焼は大満足であった。帰りの車中で、連れ合いと「また行こうね」と話し合う。グルメ巡りだけは瞬く間に意見が一致する。これだから、二人してメタボ解消はほど遠い。