ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

ハウステンボスの休日 その2


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            ハーバータウンから見たアムステルダムティー

 

朝、6時に目が覚める。目を開けて部屋を見回して「ああ、そうだ、ハウステンボスに泊まってるんだ」と納得する。ハウステンボスに泊まってやりたいことがあった。それは早朝散歩の写真撮影である。今まで日航ハウステンボスとフォレストヴィラに宿泊したが、早朝散歩は不可であった。日航ハウステンボスは園の隣接地にあるので、開園前の出入り不可である。フォレストヴィラはハーバータウンにあるのでハーバータウンだけは24時間散策自由であるがそれ以外の地域は 開園前の出入り不可である。ここホテルアムステルダムは園内にあるので24時間園内行動自由である。ホテルアムステルダム宿泊者だけが園内をいつでも自由に動き回ることができる。

ハウステンボスで写真をとる時、お客さんが多いのでファインダーを覗くと必ず人が入ってしまう。人が入らない写真を撮りたいときはお客さんが立ち去るのをしばらく待つことになる。そういう手間を省くためにお客さんが入場していない時間帯に写真を撮りたいと思っていた。今日は絶好のチャンスである。早起きして早朝散歩に出かける。

 

 

 

 

 ホテルアムステルダムの中庭の前を通って通りに出る。今日も快晴である。早朝だから人通りはない。早朝の清々しい空気を味あいながら石畳の道を歩いていく。 

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左:ホテルアムステルダム中庭                              右:石畳の続く道

 

 

昨夜写真を撮ったホテル・ヨーロッパへ行く。昨夜は、クラシックな建築の美が夜のライトに浮かび上がっていた。今朝は、朝の光の中にその美しさを撮りたいと思う。

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                                                   ホテルヨーロッパ

 

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                       左:迎賓館                                                           右:ドムトールン


ホテルヨーロッパの写真を撮った後は、アトラクションタウンへ行くことにした。運河沿いの石畳を歩く。早朝散歩している人もいるのだろうが、広いので誰にも会わない。気持ちのいい朝だ。ハウステンボスの静かな街を歩く。

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アトラクションタウンに近づくと大きなロボットがそびえ立つように立っている。このロボットは映画「The next generation パトレイバー」に登場した全長9mの実物大パトレイバーである。その前を通ってアンブレラストリートへ行く。ここは1000本のカラフルな傘が並んでいる。見上げれば色とりどりの傘。誰もいない静かなアンブレラ通りを歩く。アンブレラ通りはいつもの歓声が聞こえないと寂しい。

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オランダの街並みを歩く。早朝だから、まだお店は閉まっている。人の姿も見ない。散歩するのが楽しい。日本の西の果ての何もなかったところに、オランダの街が再現されている。昔、ハウステンボスができる前、このような街を造ると、そこでは間違いなく散歩する喜びを感じてもらうことができる、と考えた人がいた。そして、現実に創造した。ハウステンボスの創造者に感謝である。

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突然、二階の窓に人の姿を見つけた。何か作業しているようだ。お店の開店準備をしているのかなと思いながら近づく。手を振ろうとしたら、ちがう。人形らしい。

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1時間半のハウステンボス早朝散歩をして出発地のアムステルダム広場に戻る。

このスタッドハウスは、オランダ・ゴーダ市にある市庁舎を再現したもので、オランダでは毎年多くの結婚式が行われているらしい。ハウステンボスのスタッドハウスも同じく結婚式場として使われ、毎年たくさんのカップルを送り出しているようだ。

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早朝散歩で心地よい汗をかいた。シャワーを浴びるために一旦部屋に戻る。レストラン「ア・クールベール」で朝食の後、ピカソ展を見るために、パレスハウステンボスへ行く。パレスハウステンボスまで距離があるのでパークバスを利用する。

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左:パークバス                                                     右:パレスハウステンボス正面

パレスハウステンボスは17世紀に建てられたオランダの宮殿を、オランダ王室の特別の許可をいただいて、忠実に再現したものである。またこの宮殿の庭園は18世紀にフランスの著名な造園家がオランダの宮殿のために設計したものの実現しなかった「幻の庭園」で、保存されていた図面を元にハウステンボスに蘇らせたものであるとあった。                      この美しい庭園では毎夜、音楽と光と噴水による幻想的なイルミネーションショーが行われている。

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ピカソ展は、日本初公開の作品30点を含む約100点の作品が展示されていた。油彩画だけでなく、版画や彫刻、陶器など多彩なピカソの作品を見ることができた。ピカソの作品を一度に、これだけの数の作品を見ると彼の芸術への情熱がひしひしと伝わってくるような感じがした。

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隣の展示室では「黄金の館展」が行われていたので覗いてみた。黄金の館は、壁全面に金箔を一枚一枚直貼りした最強のパワースポットであった。また、ゴールドだけでなく、地球上で最も小さく最も高額な宝石として6億6千万円のミャンマー産ルビーが展示されてあった。当然ながらガードマンによる厳重警備中であった。

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ピカソの情熱と黄金パワーをもらったので出国ゲートへパークバスで移動する。連れ合いが孫にお土産を買っている間、私はロボットカフェへ行く。ロボットカフェは券売機で飲み物の券を買い、ロボットに見せるとロボットがそれを読み取り注文通りの飲み物を作ってくれる。なかなか賢い。
 

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ハウステンボスはいつ来ても楽しい。日帰りでも楽しめるし、宿泊すればなお楽しい。今回、思い切って来て良かったと思う。コロナ対策は万全であったように思う。

ハウステンボスに来るたびに思うことだが、30年〜40年前にこの地にハウステンボスを創ろうというプロジェクトがスタートした。プロジェクトを展開するためには思想や設計図が必要だ。ハウステンボスの創造者の素晴らしい才能に驚嘆する。合わせて無から有を生じるその創造力を心から賞賛したい。
連れ合いとハウステンボスの次回予定を話しながら帰途に着いた。

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