ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

台風10号対策と経過

大型で非常に強い台風10号は特別警報級の勢力を保ちながら7日未明本県(長崎県)に接近する見込みという台風情報が繰り返しニュース等で流されていた。

台風が私が住む長崎市に最接近するのは7日(月)早朝らしい。

5日(金)、保険屋さんから電話が入る。「台風が接近していますが、建物や車に何かあったらすぐに連絡ください。」ということであった。

私は屋外駐車場を車の保管場所にしている。何年か前の大型台風の時は飛来物の直撃を受けて車体に穴が開いたことがあった。車両保険でカバーできたが、同じようなことを体験したくないので街の屋内駐車場に避難することにした。5日夕方に屋内駐車場に搬入する。

 

6日(日)、朝から自宅周りの片付けをする。小さな植木鉢など飛ばされそうなものはすべて屋内に入れる。ベランダの品物を飛ばないようにしっかりと固定する。シャッターを閉じて鍵をかける。合わせて、シャッターが風圧で飛ばされたりしないようにシャッターの前に土嚢を置く。自宅の窓ガラスの雨戸をしっかりと閉める。また、雨戸がついてない場所の窓ガラスは外からベニヤ板でカバーしたり、ダンボールで覆ったりして飛来物でガラスが割れないように対策する。そして6日(日)昼過ぎには備えを完了した。まだ、天気は穏やかでこれから暴風雨が襲ってくるなど信じられないような天気である。

 6日(日)19時、少し強い風が吹いてきた。しかし、部屋の中では気にならない。夕食を済ませて、テレビの台風情報を見ながら、いつのまにか寝いってしまった。

 

7日(月)1時、強風が唸りをあげている。強風が激しく雨戸を叩く。何か物が転がる音、ぶつかる音、暴風雨の荒れ狂う怒号のような音がひっきりなしに続く。一瞬止んだかのように途切れてもすぐに轟音みたいな暴風雨の音が鳴り響く。その度に建物が悲鳴をあげるような音をだす。テレビをつけて台風情報を見る。長崎に接近している。電気が消えた。しばらくして荒れ狂う轟音の中、電気が回復する。それも束の間、また電気が消える。そして、そのまま停電が続く。真っ暗闇の中、ゴオーゴオーという叫喚の巷で暴風雨の音に耐える。2時だろうか3時だろうか、いつのまにかまた寝いってしまう。

 

6時、外が少し明るくなった。まだまだ強風が吹いている。しかし、ピークを過ぎたのはわかる。前のように建物を揺さぶるような風ではない。そして風の方向も変わっている。台風は過ぎたみたいだ。

 

相変わらず、停電は続いている。ネットで台風情報を見る。最接近は7日朝と言っていたが、台風は速度を上げて通り過ぎたようだ。停電が発生した午前2時頃に最接近していたようだ。

 

家から出て自宅の周りを見て回り被害状況の確認をする。家の周りには木の枝や葉っぱがいっぱい散乱しているが瓦の破片などは見ない。シャターも無事である。ガラス窓などの破損もない。外は異常なしである。

 

家の中を懐中電灯を照らしながら確認する。どの部屋も異常はない。窓も雨戸の働きで何も問題ない。2階の各部屋を見るが雨漏りしたような跡もない。内部も全て問題ないようだ。

 

8時になった。ときおり、強い風が吹くが、もはや危険な風ではない。雨も上がっている。台風の爪痕を見るため散歩に行くことにした。今日は、いつもの山道コースではなく、人家コースを行く。香焼町から小ヶ倉町まで歩いて行くことにした。

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青ピンから赤ピンまでのコース。歩行距離6.96km、最高高度39m、最低高度0m、総上昇高度101m、天気曇り時々雨、温度24ど、湿度89%

 

歩き始めたらカーブミラーが歩道に転がっている。風でポールが折れてしまったようだ。

また切れた電線が歩道を塞いでいる。触れたら感電しそうなので注意して通る。

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コンビニは今日は臨時休業みたいだ。コンビニの店舗に被害はないが電光看板がひっくり返っている。

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バス停のポールが至る所で倒れている。ガレージの鉄枠が折れ曲がって倒れている。風の強さがよくわかる。

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進んでいくと折れた木の枝が歩道を塞いでいる。また道路にコンクリート破片が落ちてたりする。風の強い時間帯はいろんな物が飛び交っていたのだと思う

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台風の直撃を受けた建物を発見。庇の下のパネルが外れてそこから猛烈な風がはいり、一瞬にして室内を粉々にし、屋根の形も変わってしまったようだ。もう一つの建物は屋根に大きな穴が空いていた。コロニアルの一部が剥げたようだ。風が入ると室内が粉々になるのが怖い。

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台風は怖い。最大風速80mも考えられる特別警報級の台風が接近するということで近年にない緊張した台風であった。幸いに特別警報級の台風までは発達しなかったが、それでも長崎地方では観測史上最大の瞬間風速59.4mを記録した。今日の新聞では県内で15人の重軽傷があったと報道されている。台風における特別警報は中心気圧930ヘクトパスカル以下か最大風速50m以上の台風が迫ると発表されるが、幸い今回はギリギリ回避で、そこまでは至らなかったようだ。もし、特別警報級の台風が来ていたら間違いなく被害は甚大になっていたと思う。今回は紙一重で甚大な被害を避けられたが、今後、特別警報級の台風が接近する可能性は高いといわれている。油断せず、次への備えを怠らないようにしなければと思う。