ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

ショワージギング入門

友達がショワージギングをしている。ショワージギングとは岸(ショワー)から メタルジグという小魚のように作られた金属を疑似餌として魚を釣る方法らしい。私は、魚釣りは疑似餌でなく本当の餌をつけて釣るのが正道と思っていたので、疑似餌を使うショワージギングには興味を感じることはなかった。むしろ、魚を騙すような釣りは魚に失礼だと義憤を感じていた。

 

その私に友達が

「ショワージギングも面白いよ。一回やってみんね。」と誘ってくれた。最近、ショワージギングの話をよく聞くようになったし、どういうものかわからないでは水産県の県民として恥ずかしいという思いもあって、ショワージギングというものを体験することにした。

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今日の釣り場:柳埠頭の波止場


今日の釣り場は柳埠頭。ショワージギングは防波堤から気軽にできるのが利点である。20日朝5時45分柳埠頭に現地集合の約束通り定刻に到着。早朝にもかかわらず、埠頭には多くの釣り人が集まり、すでに釣りを始めていた。私たちも埠頭の一画に陣取り、友達に遠投の基本を教えてもらい、ジグメタルをセットして早速釣りを開始する。

 

遠投は一見簡単なようだが、最初は、なかなか、真っ直ぐ飛ばない。目標地点より右に外れたり左に外れたりの連続であった。今日の狙いの業種は、サバ、アジ、カンパチ、サワラなどの回遊魚の青魚である。ショワージギングは餌をつけないで小魚形のメタルを囮にして大きな魚を釣る方法である。だから、遠投して魚がエサを食うのを気長に待つのではなく、遠投したジグを小魚の泳ぐ様子にみえるように上手にしゃくりながら巻き戻していく。遠投する。しゃくりながらリールを巻き戻す。遠投する。しゃくりながらリールを巻き戻す。延々ととその繰り返しをしていく。あたりはない。「餌もつけないで釣れるはずなかろう。さかな君だってバカにするなと思っているよ。」と友達の顔を眺めながら心の中で思っていたら、突然、巻いていたリールが巻けないほど急に重くなった。何だ?と思ったら、さらにグッと強い力で引く。魚が掛かったと思いモタモタしていたら、隣で見ていた友達が、「卷け卷け」と怒鳴る。その声を聞いて我に帰り、一斉に引く力以上の力でリールを巻いていく。そして、そのまま、陸に引き上げた。エソである。この引きはしっかりした手応えであった。結構な大きさで満足していると、友達が「ここではエソはよく上がる。でも、エソは蒲鉾にしかならんと言ってリリースする人が多い」と言う。「せっかく上げたのにリリースしない。奥さんに料理してもらうよ」と言ってリリース拒否。

 

その後、終了予定時間の9時までに手のひらサイズの子鯛とハタが釣れたが、これは小さすぎるのでリリースする。終了予定時間になって友達は予定があるため納竿。私は延長して青物に挑戦。隣では型の良いサワラを何枚かゲットしていた。チャンスはあるはずと思い粘ることにした。

 

気づいたら10時を回っている。1時間はあっと言う間に過ぎたが青物は来ない。10時30分まであと30分挑戦することにした。投げる捲く、投げる捲くの繰り返しやってたら、またドンという急に重くなるショクを感じた。慌てて巻き始めるとそれ以上の力で引く。魚が必死に逃れようとしている。構わず力を入れて巻き戻していく。上がった。ハタである。引きが強いので相当大きいと思ったが案外小さい。でもリリースしないでよさそう。ゲットすることにした。

 

今日の釣果はエソとハタの二匹であった。狙いの青物は空振りに終わった。次回を楽しみにしたい。

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左:ジギング用ロッド 右:ジグ

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今日の釣果 左:ハタ、右:エソ

ショワージギングは結構面白い。囮役のメタルで作られた小魚は魚を見事に誘っていた。さかなクンはその小魚を頭から食べようとして隠された針を飲み込んでしまっていた。見事というしかない。この漁法は手が汚れないのがいい。魚の餌は臭いもあり、手が汚れる。その汚れを気にしないですむのが一番良い。ショワージギングにはまりそうである。

 

 

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ハタ、エソのフライ

奥さんに夕食に使ってと言って二匹の魚を渡した。夕食には新鮮なお魚フライが一品増えていた。お魚は大変美味しかった。エソは小骨があって毛抜きで抜く手間がかかったようだが、さすが奥さんの手料理はいつも美味しい。感謝である。