朝夕ずいぶん冷えるようになってきた。そして、今日は1日中冷たい雨が降り続いている。こんな日は温かいものが欲しいと思いあれこれメニューを考えた。長崎で温かい食べ物というと「チャンポン」である。そうだ、今夜は「チャンポン」を食べたいと思い連れ合いに話をすると、連れ合いから「チャンポンを作って」とリクエストが来た。
(注) 「チャンポン」は長崎の名物料理である。中華そば風の製法で作った、うどんのような太めの麺と炒めた肉、野菜(豚肉、かまぼこ、きゃべつ、もやし)などを一緒に中華風スープに入れて煮た長崎の料理である。チャンポンという言葉は二種類以上のものをまぜこぜにするという意味である。このことから「チャンポン」という料理の名前は、いろんなものが入った料理という意味である。もともとは長崎の中華街にあった中国料理店の賄い飯が発祥という説もある。
そういうことで、今晩の食事当番を担当することになった。メニューはチャンポンである。チャンポンを本格的に作るとなると大変である。何日も前から黄鶏の肉を煮込み出汁を作ることから始めなければならないが、今は便利な世の中になった。美味しいチャンポンスープの素が売られている。しかも一つだけでなく選ぶのに困るくらいいろんなチャンポンスープが売られている。その中でも、私が選んだ一品は長崎に本社を置く調味料メーカーであるチョーコ醤油株式会社が販売する“長崎チャンポンスープ”である。これを使うと本場長崎中華街のチャンポンに勝るとも劣らない美味しいチャンポンが作れること間違いなしである。
今日のチャンポンの具材は定番具材の豚肉、イカ、エビ、(イカ・エビは冷凍ミックスシーフード使用)、かまぼこ、キャベツ、もやしを使うことにした。
豚肉、キャベツを食べやすい大きさに切って準備したら、まず、大きな鍋で豚肉、ミックスシーフード、かまぼこを炒める。肉類に火が通ったら次にキャベツとモヤシを入れて素早く火を通す。具材に火が通ったら具材は完了。
別の鍋に長崎ちゃんぽんスープを溶かしたスープを作り沸騰させる。そのスープに一人分のチャンポン麺と一人分の具材を入れて温めながらスープと具材を絡ませる。沸騰してきたら火を止めて丼に盛って出来上がり。
そしてチャンポンだけでは食卓が寂しいので、付け合わせに餃子を準備することにした。餃子は簡単にできて美味しいという評判のAJINOMOTO 餃子を購入
出来たてののアツアツのチャンポンを食べてもらった。「お味はいかがですか?」と自信はあるけど謙遜して尋ねたら「少し味が濃い。辛いよ。」という評価であった。私は「えっ!」と驚いた。確かにスープの調合をするときに水270mlにスープ30mlと書かれていたが、味が薄いより濃い方が美味しいだろうと考え、少し多めにスープを入れたのだ。それが良くなかったようだ。初心者が生意気にもさじ加減で味付けしたのが失敗だったようだ。初心者は初心者らしく基本通りやらないといけないと反省した。
今回の料理は一杯目は失敗であった。二杯目からはスープの調合を正確に行ったので辛さはなくなった。私は、連れ合いが作るこのスープのチャンポンを何度も食べてきた。連れ合いが作ってくれるチャンポンはいつも美味しく辛いことは一度もなかった。だから、簡単に誰にもできると思っていたが料理は雑な神経では美味しいものは作れないものだと感じた。料理をする時は細やかな神経が必要だと感じた。私は雑な人間だから私にとって料理は良い人間修養になるかもしれない。
何事も勉強。料理を通して増しな人間を目指そう