ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

贈り物をいただいて

宅配便の方が荷物を届けてくれた。荷物を受け取るときに「中身は冷凍物です。」と言って渡してくれた。送り主を見たらアメリカの知人からの贈り物である。早速、ダンボール箱を開けて中身を見るとドイツ製のハムとソーセージのセットであった。昨年はワインをいただいた。さらに今年も贈り物をいただいてと恐縮する。

 

昨年のワインをいただいたときにも、このワインを送る送料はいくら位するのだろうと考えた。ワイン6本が入っていてかなり重かった。1本の重さは1kgとしても6本だと6kgになる。日本で日本国内に品物を送るときは日本国内の配達料を支払い配達してもらうが、その国内の料金も高いなと思うときもある。このような国際貨物になると、アメリカから日本という国際間の移動プラス日本国内の配達料と倍以上費用がかかるように思い、ワインその物の料金と送料合わせていくらかかったのだろうと心配した。

 

 

しかも昨年はワインだったから常温で配送できたが、今回は冷凍物である。アメリカの発送時から日本で配達完了するまで冷凍状態で配達するとなると、さらに料金が高くなるのではないかと思った。今まで海外の知人に贈り物をしたいと思っても送料が高いのだろうと思い踏みきれなかったが一応調べてみることにした。

 

宅急便の会社のホームページで調べてみると、日本からアメリカへの国際宅急便の料金は以下の通りである。荷物サイズ60cm以内重さ2kg以内で2,750円、荷物サイズ80cm以内重さ5kg以内で4,650円、荷物サイズ100cm以内重さ10kg以内で8,850円であった。

 

因みに、同じ宅急便の国内宅急便の料金(九州から関東配送の例)は荷物サイズ60cmは1,370円、荷物サイズ80cmは¥1,590円、荷物サイズ100cmは¥1,830であった。また国内宅急便は荷物サイズ160cm以内であれば重さは全サイズ25kgまで有効であった。

 

荷物サイズで考えると60cmでは約2倍、80cmでは約3倍、100cmでは約4倍というように大きくなるにつれて国際宅急便の料金は国内料金と比べ高くなっている。

国際貨物を宅急便でアメリカに送ると5kgを超えると8,850円になる。ワイン6本を送っていただいたときはアメリカでも相当の送料だったろうと思う。私はとても良いワインを手に入れてもアメリカの知人に送れそうにないと思った。

 

ところが、送られた品物の中にあったギフトショップの案内文を読んで納得した。このアメリカのギフト専門店は日本国内で調達できる商品を厳選してアメリカでカタログ販売しているようだ。注文があると業務提携している日本の会社に連絡し、そこが日本で調達してそこから送り先に配送しているようだ。つまり、アメリカ国内で注文を受けるが、品物はアメリカから送るのではなく、日本国内から送り先に配送される仕組みである。カタログの料金は配送料金込みの料金になっているから割安の感じになる。これは国際ネットワークで仕事がなされているからだと納得した。国際的なものの流れを掴み世界のどこでも簡単に正確にしかも配送料を割安で荷物を届けるシステムにより荷物が届いているのを知った。

 

贈り物をいただいて、お礼の電話をしなければと思うが、国際電話は高いのではないかと思い躊躇する。特に私は格安スマホを利用している関係で電話はあまりしないほうがいいですよ、高くつきますよ、と言われている。自宅の固定電話からかけた方が安いだろうと思って固定電話から国際電話するけど繋がらない。KDDIに連絡すると、国内電話のみの申請がなされているままになっているのでそれを解除しないと国際電話はできないということであった。国際電話をするには手続きが必要なためすぐには間に合わない。

 

仕方がない。お礼を言うのは早い方がいいので携帯から電話することにして調べてみた。アメリカのカリフォルニアにかけるには1分20円らしい。このくらいだったら私でも大丈夫と思い、電話する。電話は簡単にすぐに繋がった。国内電話と同様に音声も明瞭である。何十年ぶりにご本人の声を拝聴して嬉しくなった。お礼を述べ、近況をお聞きして久しぶりの会話を楽しんだ。

 

電話を終わった後、固定電話でアメリカに電話したら料金はいくらですかと加入しているケーブルメディアに尋ねたところ、1分9円ということであった。昔(50年以上前)、国内通話3分10円という時代があった。そこまではいかないが、知らないうちに世界は狭くなっているのに驚いた。それに、お互い携帯を持っているのだから今度ラインの無料通話を提案してみようと思った。

 

今私は、コロナの時代でどこにも行かないで巣篭もりするような生活をしている。今アジアの辺境の日本の片隅で生活している。アジアの辺境の日本の片隅であっても、そこに住む住民が望む望まないに関わらず、世界のグローバル化は進行し、情報や物流があっという間に世界中を駆け巡っている。国際的な垣根は想像以上にどんどんなくなっているのだということを実感した1日であった。