ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

三ヶ月ぶりの通院と職場復帰

今日は通院日である。私は不正脈の手術をニ年前にした。幸いにも、手術は成功して何不自由ない生活を送れるようになった。しかし、完治したわけではない。毎日、薬を飲み続けなければならない。手術後の経過観察と薬を処方してもらうために三ヶ月ごとに通院している。今日はその通院日である。

 

3ヶ月に1回、通院しているわけだが、昨年の春から病院の様相が大きく変わった。私が通院している病院は地域の中核を担う大きな病院である。昨年春までは、待合室にあるたくさんの椅子も座る場所がないくらい混雑していた。いくら朝早く行っても、患者さんが多いので終わるのはいつも昼近くになっていた。そういう混雑が当たり前であったが、昨年の春以降はその混雑は無くなった。今は、4人掛けの長椅子に1人ずつ座っている場合が多い。病院に来る患者さんか少なくなっているのがわかる。

 

昔は、病院の待合室は高齢者の社交場であった。あちこちに高齢者が寄り集まっては「今日は〇〇さんの顔が見えないけど、どうしたのかしら。具合でも悪いのかしら。早く元気になって病院に来ればいいのにね。」などわけのわからないことを言いながら待合室にはおしゃべりの輪ができていた。

 

いま、そのようなおしゃべりをしているグループは見られない。待合室の患者さんは一様にマスクをして押し黙っている。おしゃべりしている人はいない。みんなコロナを警戒してお互い距離を保って順番を静かに待っている。

 

私の名前が呼ばれて診察を受ける。いつものように先生が私の胸に聴診器を当てて、心臓の鼓動を聞く。「調子はどうですか?」と先生が声をかける。私は「この3ヶ月間、順調です。変わったことはありません。」と答える。「いいみたいね。いつものように薬を服用していきましょう。〇〇さん、あなたは持病を持っているのだからコロナにかからんように注意して下さいよ。コロナは怖いからね。」と注意を受けて診察を終える。

 

先生には話さなかったが、私は1月5日にコロナの疑いのある人と接触したため濃厚接触者の疑いがかかり自宅待機をした。幸い、コロナの疑いの人はPCR検査の結果が陰性で事なきを得た。それでも、安心できないので1月5日から1月25日まで3週間は自宅待機して会社を休んでいた。3週間が経過しても体温は平熱で味覚嗅覚に異常は何も感じられないのでやっと安心したところである。幸いにもこの期間は仕事が特別忙しいこともなく、周り迷惑をかけずに済んだ。

 

先週、1月27日から出勤するようにという連絡が会社からあった。私の仕事は人と接しながら行う仕事である。対面するお客様は若い方、年配者、男性、女性など様々である。このコロナ時代は人に会わない、人に接しないようにするのが一番の感染防止策と言われているが、私の仕事はリモートではできない。直接人に接しないとできない仕事である。コロナ感染の危険性の高い仕事である。連れ合いは、「あなたは持病があるし、高齢でもあるし、もしコロナにかかったら生命にかかわるよ。今までやってきたけど、この機会に仕事をやめた方がいいのではないの」という。

 

確かに、人に接する仕事だからコロナの危険はないとは言えない。だから、会社としてもコロナ感染防止を徹底している。会社に来るお客様の体温を一人一人計測して熱がある方は会社の入口でシャットアウトしている。県外からのお客様はPCR検査の証明を必修にするなど厳しい管理をしている。マスク手洗い消毒など徹底しているから問題ないと思うがそれでも危険性はゼロではない。

 

私は、連れ合いに言われて悩んだ。この機会に仕事やめようかと考えた。しかし、会社の担当者から忙しいので短時間でもいいから手伝って欲しいと言われると、今まで長い間お世話になってきた会社からそのように言われると無碍に断れない。「わかりました。高齢者なので短時間でよければお手伝いさせていただきます。」と答えた。

 

仕事は人と接する仕事だから、コロナに感染しないよう、感染させないよう感染防止を徹底していくしかない。会社ではいつもマスクを確実につける。消毒、手洗いを徹底する。人と対話するときはお互い飛沫を浴びないよう、浴びせないよう注意をする。目に見えないウイルスとの戦いはどんなに厳しくしても厳しすぎることはない。

人に会う危険を承知で、コロナ禍が終息するまで、決して感染しないよう、人に感染させないように必死に取り組んでいこうと思う。