ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

東京五輪開催?

作家の平野啓一郎氏(45)が7日、ツイッターを更新して、2021年7月に開催を目指す「東京オリンピックパラリンピック」に関して、自身の見解を示したという記事を読んだ。

平野氏は東京五輪開催に懐疑的な見方を報じた記事に反応し「冬に第三波が来ることも、コロナの終息まで数年かかることも、最初からわかりきっていた」と指摘。続けて「五輪開催が不可能なことも完全に予想されていたのに、この期に及んでまだ『開催できる』と思ってる人はどうかしてる」とした。 

 

また外交評論家の孫崎亨氏は下記のように述べていた。

『日本国民の多くは東京五輪の延期、または中止を望んでいる。NHKの世論調査によると、「開催すべき」が16%だったのに対し、「中止」は38%で、「延期」は39%だった。約8割の世論が五輪開催に反対しているにもかかわらず、菅首相は施政方針演説で「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し」などとして東京五輪開催に強い意欲を見せていた。米国のバイデン大統領は新型コロナ対応を最優先政策と位置づけ、「今は戦時下」とまで言っていた。そして、ワクチンを全国民に接種し、収束を秋以降とする努力目標を表明している。今夏の東京五輪の開催時、米国のコロナ感染は収束しておらず、欧州も収束していないだろう。

日本におけるワクチン接種は早ければ2月からと言われていたのが5月、6月にずれ込むようだ。日本でも当然収束してはいない。それなのに「打ち勝った証し」と五輪開催に固執しているのは「寝言の類い」としか言いようがない』

 

私もお二人の意見に賛成である。東京五輪は開催できるはずがない。感染拡大が続く中、国民の生活が疲弊し、明日の食料にも事欠く人が多く見られるような状況になっているのに、東京五輪の場合かという気持ちである。

 

さらに、日本医師会中川俊男会長は22日、東京都内で開かれた内外情勢調査会で講演し、新型コロナウイルスの感染者数が高止まりする中、「医療崩壊が頻発している」と強い危機感を表明した。その上で、東京五輪パラリンピック開催時の外国人受け入れについて、「受け入れ可能かというと可能ではない」と述べ、現在の感染状況では東京五輪パラリンピックへ向けての医療体制の確立は困難との認識を示している。

 

そういう中、29日、ダボス会議に参加した菅義偉首相が「希望と勇気を届ける」として、五輪開催へ決意を表明した、というロイター発の記事を読んで呆れてしまった。

菅義偉首相は、世界経済フォーラム(WEF)主催のオンライン会合「ダボスアジェンダ」に登壇し、東京五輪パラリンピックを今夏に開催する決意を改めて示した。

菅首相は、「人類がコロナに打ち勝った証として、そして世界の団結の象徴として、世界中に希望と勇気を届けることができる大会を実現する決意と述べた。

演説後、司会者から開催実現の確信度合いを問われると、「全力投球するのは当然のこと」と語り、東京都や国際オリンピック委員会(IOC)などと連携し、感染対策を取ると説明した。

また、緊急事態宣言から得られた知見を聞かれ、「マスク、手洗い、3密の回避」といった基本的なことが最も強力な対策になると回答した。』

 

1月27日の参議院予算委員会においても石橋議員が「世論調査では80%以上の方々がオリパラ開催に反対。もしくは開催を見直すべきという結果が出ている。それでも予定通りやるのですか」という質問に対して

 菅総理は「安全で安心な大会を実現するために感染対策極めて重要であり、具体的に内容を今検討しています。」と答えている

 石橋議員「仮にステージ3、ステージ4でもやるんですか。」

 橋本五輪大臣は「3月までにしっかりとした基準を示していきたい。」質問にまともに答えられない、噛み合わない議論しかできないのに世界に宣言していいのかと恐怖を感じる。

 

いま、コロナ禍の非常時である。石橋議員は日本の持てる力を集中して、総力あげてコロナ対策につぎ込むべきだと思う。全力でコロナ対策に集中するために東京五輪は再考してほしいと提案していたが、開催は決定していることと頑なであった。

 

この期に及んで世界に大風呂敷を広げる菅首相とそのお仲間を私は理解できない