ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

魚をいただく

私の釣りは、普段は船釣りでなく陸釣りである。近所の波止場で釣りをすることが多い。波止釣りの場合、短時間であるし釣っても2〜3匹で大漁はない。何も釣れない坊主のこともある。先日の船釣りは20枚くらい釣れたので友達や知り合いにおすそ分けをした。おすそ分けした人から大変喜ばれた。

私も釣ってきた魚を3日間かけていただいた。釣ってきた当日の夜、連れ合いに捌いてもらって早速刺身でいただいた。どのお魚も美味であった。刺身も美味しいが、海鮮丼として食べたいと思った。長崎では秋に隣の西海市で海鮮丼祭りが行われる。連れ合いと毎年美味しい海鮮丼を食べに行く。あのような美味しい海鮮丼を食べたいと思った。新鮮な刺身はあるし簡単にできると思い連れ合いに海鮮丼を作ってと言った。しかし、連れ合いが「海鮮丼のタレは作ったことがない」と言う。確かに、刺身の旨さを引き出す食欲をそそるタレがあるから海鮮丼が美味しいのであって、ご飯の上に刺身を載せているだけではない。

 新鮮な魚がさらに美味しくなるあの秘伝のたれは簡単に作れないだろうし、やはり料理屋さんに行かないと美味しい海鮮丼は食べれないのだと諦めかけたが、どうしても海鮮丼を食べたいと思いネットで調べてみた。たくさんの「海鮮丼のたれレシピ」が見つかった。どのレシピにするか迷ったが、たくさんある中から、簡単で素早くしかも美味しそうなレシピを選んでタレを作ってみた。これが大成功であった。有名料理屋さんの秘伝のタレといっても良いくらい美味しかった。秘伝のたれに匹敵するタレの材料(一人前)は、ごま油大さじ1、しょうゆ小さじ2、みそ小さじ1である。これらの材料をよく混ぜ合わせ、その中に刺身を漬けて丼に盛り付ける。そのとき大葉や卵黄を使うとさらに美味しくなる。癖になる美味しさであった。

 

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二日目は鯛のアラ煮を作ってもらった。生姜と大根が入った甘めの煮付けであった。下処理をしっかりしているし、生姜の香りがあるため魚の臭みは全くしない。魚の身も大根もよく味が染みている。甘く美味しく煮詰められていて食べ始めたら止まらない美味しさである。

魚のお吸い物も作っていた。アラの一部を使って吸い物のダシと身にしたようだ。どのように作ったのか知らないが、魚の臭みがしないのがいい。塩加減もしっかりと整っていた。

 

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魚のフライも作った。フライを上げるのは私も手伝った。男性料理教室に通っているので少しづつお手伝いができるようになった。昔みたいに邪魔と言われないようになった。上手にできたと褒められると嬉しくなる。材料はクロメジナとイサキである。刺身のときはそれほど感じなかったが、フライにして食べると食感が違う。イサキのフライは柔らかいがクロメジナのフライは少し硬い、鶏肉のササミみたいな食感である。魚によってこんなに肉の硬さに差があるとは思わなかった。それでも味は新鮮なだけあって、どちらも美味しかった。

 

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三日目の魚料理は塩焼きすることにした。連れ合いから今日の塩焼きは任せますと言われて男性料理教室の成果を発揮するチャンスと思い挑戦した。塩焼きするイサキは下処理して冷凍庫内で保存していた。前日に冷凍庫から冷蔵室に移して解凍したのを丸ごと魚焼きグリルで焼くつもりであったが、肉が厚くグリルでは焼きにくいようなので、三枚におろして焼くことにした。塩焼きは身がボロボロになったり、パサパサになったりしたら失敗だ。魚焼きグリルとフライパンどちらで焼くのがいいのか悩む。あれこれ考えたが経験がなく判断できず、結局、材料を半分に分けて、両方のやり方で焼くことにした。結果は、フライパンで焼いたら身が柔らかくなり上手に扱いないと身が壊れる危険があった。グリル焼きは焼き時間に注意しないと焦がす危険があった。連れ合いからは上手にできている。塩加減がちょうど良いと褒められた。

連れ合いは圧力鍋を使ってミネストローネを作った。野菜たっぷりのミネストローネは魚料理にもぴったりであった。

 

今回の釣りの成果から三日間魚料理を味わった。また、今回は連れ合いの指導を受けながら三枚下ろしもやってみた。魚のさばき方はなかなか難しかった。これをきっかけにさらに料理の技術を磨いていきたいと思った。