「グーグルレンズで写真を撮ると植物の名前を教えてくれるよ」と言う話を聞き、「ほんと?」と思った。グーグルレンズを使った翻訳は活用しているが植物検索はしたことがない。早速、散歩しながらグーグルレンズで植物検索を試みた。
ガザニアが道路脇に咲いていたので、グーグルレンズで写真を撮る。すると、すぐに写真の下にガザニアと表示される。正解である。なるほど、これは便利だと感心する。
ドクダミの花をグーグルレンズで写真を撮ると、直ぐに写真の下にドクダミと表示される。正解である。
ドクダミの名前「毒矯み」は毒を抑えると言う意味があると薬草講座でならったことがある。十種類の薬効があると言われ、古くから民間治療薬として重宝されている植物である。


写真を撮ると瞬く間に、花の名前を教えてくれるので大変便利である。私が名前を知っている花を見つけると、グーグルレンズを試験するように写真を撮る。サツキやアマリリスについては正解であった。似たような花も多い中、1枚の写真で瞬時に回答するのはなかなか難しいものがあると思うが、私が知っている程度の花については全て正解であった。花についてはほとんど間違わないようだ。


グーグルレンズで写真を撮るとその植物の名前を教えてくれるが、参考資料として類似画像が一緒に表示されるのが良い。1枚の写真で答えを出すのは至難のわざである場合も多い。そのような時、答えを出すが参考資料として類似画像が表示されると、あとで調べる時に大変役にたつ。


草類の写真も撮ってみた。左の草の名前はヨモギであると私は知っていたので、グーグルレンズを試験するつもりで写真を撮る。回答はヨモギと出た。見事、正解である。右の草の名前は知らなかった。回答がオオイタビと出たのであとで調べてみた。つる性植物で塀などに這わせて戸外壁面緑化に利用されているとあった。まさにそのような使われ方をしていたので正解かなと思う。


私は草類の名前はほとんど知らない。目に付いた草の写真をグーグルレンズで撮り、その回答をあとで調べてみた。左の「ナガバギシギシ」は特徴的な総状花序や葉の楕円形の形や縁が細かく波打つ様子から間違いないように思う。右のネズミガヤは秋にかけて銀鼠色の小穂が集まった花序が見られたら間違いなくネズミガヤと断定できるが、今の時期の花序が見られない草だけの状態では判定に自信が持てない。


同じものを写真で撮ったつもりであったが、回答の名前が違っていた。これはさすがにグーグルレンズが間違えたかなと思っていた。自宅に戻り「イラクサ」と「ナンバンカラムシ」を調べてみた。「イラクサ」はイラクサ科イラクサ属イラクサであり、「ナンバンカラムシ」はイラクサ科ヤブマオ属ナンバンカラムシである。どちらもイラクサ科だから
似ている点は多い。特に葉はよく似ているが花が違うようだ。イラクサの葉や茎には刺毛(トゲ)があり、ナンバンカラムシの葉裏には白い綿毛が密生している点も違いの一つらしい。グーグルレンズは花も見ないで、触りもしないで判断できたことに驚く。


トベラの木を見つけたので、グーグルレンズでトベラの葉の写真を撮る。回答は第一候補はブラッサイアで第2候補がトベラであった。全体写真、樹皮、葉、花など何枚かの写真を元に判定するのであれば解答の精度が上がるのだろうが、1枚の写真で正解を期すのはかなり難しいようだ。
右の写真は葉っぱの上に毛虫を発見したので、グーグルレンズで検索した。回答はクワゴマダラヒトリであった。この幼虫はクワをはじめ様々な広葉樹の葉を食べる害虫に指定されている。植物だけでなく虫でも動物でも生物は何でも検索できるようだ。
グーグルレンズを試しに使ってみて、完ぺきではないが、これは使えるという感触持った。道を歩いている時に目にした草花を、自分の無知のために名前を知らないにもかかわらず、不遜にもあの雑草と呼ぶことがあってはならない。そのような時グーグルレンズは力になってくれるように思う。これからも活用したい。