ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

2021八郎岳へ登る

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赤点をスタートして矢印方向に進み赤点に戻るコース。距離6.6km、最低高度50m、最高高度589m、上昇高度644m、消費カロリー1521kcal、天気晴れ、温度11度、湿度54%

 

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長崎市内で1番高い山「八郎岳(標高589.8m)」へ登ることにした。八郎岳には毎年登っているが今年はすでに12月に入ったがまだ登っていない。それに、誕生日が迫っている。誕生日前に行けばOKだが、誕生日を過ぎると、71歳の時は行かなかったとなってしまう。今日行かないと記録が途切れるという気持ちで出かけることにした。八郎岳には麓の平山町から入る。平山町まではバスで行き平山バス停から登山をスタートする。ここ平山バス停の標高は50mである。

 

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登り始めは尾根道を進むので道は分かり易い。その尾根道も狭い尾根が登っていくと広い尾根道に変わっていく。

 

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階段みたいに石積みされたところもある。また、平たい石が置石みたいに配置された場所がある。昔の人が歩きやすくするために石を置いたのだろうかと一瞬思うが、この石積みは自然が作った置石であり階段である。自分の足音を聞きながら上っていくが、時折“ガサッ、ガサッ“と音がするので周りを見渡すが何もいない。何か動物がいるのだろう。

 

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最初はなだらかな上り坂で軽快に上っていたが、少しづつ傾斜がきつくなり、喘ぐようにして上っていく。もう少し行くと中間地点に着くはずと思いながら登るが、なかなか 中間地点に届かない。いつの間にか汗をびっしょりかいている。通常の予定時間の倍かかって中間地点に到着。小休止して汗を拭く。今日の登山は長袖Tシャツ1枚がちょうどいい。

 

 

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休憩後、再出発する。山の中をゆっくり歩いていくと後ろの方から声が聞こえる。二人連れの方が上ってきている。私はゆっくりなので立ち止まって「お先にどうぞ」と道を譲る。若い人たちは「すいません」と言いながら、スイスイと上っていく。道の傍にケルンみたいに石が積まれている。何かの目印でも記念碑でもなさそうだ。ゆっくり、ゆっくり時間をかけて上ってきたら草住神社に到着。御詣りして頂上を目指す。ここまで来たら頂上はすぐそこである。

 

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八郎岳到着。時間はかかったが登頂できて嬉しい。八郎岳の山名は平安末期の武将、源為朝鎮西八郎が登ったことに由来するという。鎮西八郎は、身長強大、気性剛毅、弓の名人と言われた人物で、この頂上から弓を放ち、その矢が落ちた場所には現在は落矢ダムがある。

頂上に据えられている八角形の石柱は天測点の観測台である。天測点は天文測量を実施するために設けられた基準点で、昭和29年頃、全国に48カ所設置されたものの一つである。

 

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頂上の木々は伐採されて、頂上からの眺めは素晴らしい。西方を望むと眼下に深堀の市街地とその先に香焼の造船所が見える。対岸には神の島や福田の町並みが見える。そして遠く西彼杵半島の山並みが続いている。ここでお昼をとる。雄大な景色を見ながらのおにぎりはまた格別である。

 

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昼食後、コースを再確認して出発。時間が十分あるので小八郎岳(564m)、乙女峠経由で下山することに決定。最初の小八郎へ向かう。八郎岳を出発して、一旦どんどん下っていく。下り切ったところから、再度登り切ったら今日の目的地第二峰の小八郎岳(564m)に到着である。

 

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山頂は狭い尾根みたいになっている。八郎岳は登山者も多く見られたが、小八郎岳の登山者はいない。頂上でしばらく遊んだが誰も通らない。北西の方には先程登った八郎岳が見える。頂上に人がいたらわかるほどの距離である。

 

 

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小八郎岳から次の目的地乙女峠へ向かう。案内板には千々峠と書かれてある。ここの地名が千々だから千々峠と呼ぶようだ。なぜ乙女峠と呼ぶかについては、昔、この近辺は伐採が禁止された場所であり、伐採が止められたことから(御止め)峠と呼ばれたという説明を聞いたことがある。御奉行様の威厳は絶対で伐採したら厳罰に処せられたようだ。乙女峠は広々とした広場みたいになっていて、いつ来ても気持ちがいい場所である。夏場はここで昼寝して帰ったこともあったが、冬は日が一気に暮れるので、出発点の平山までそのまま下山する。

 

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乙女峠から平山までは道なき道を進むという感じである。頼りなのは登山道を示すテープである。私の携帯地図アプリも「道迷いに注意してください」とアナウンスしている。特に分かれ道に出た時に行き先がわからない。道迷いが多いのか、迷いそうなところは、特に丁寧にテープ案内がしてあった。お陰で一度も迷うことなく無事に下山することができた。感謝である。

 

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登山道を抜けて車道に出た。この道に沿ってまっすぐ行くとゴールの平山バス停に着く。八郎岳を振り返る。八郎岳の登山時間がますます長くなった。若い人は往復2時間はかからないというが、私は往復4時間かかる。でも、何時間かかっても行ければいい。のんびり、ゆっくり行くのもそれはそれで楽しい。そういう山歩きをいつまでも楽しみたいと思う。