ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

新長崎駅に行く  

f:id:battenjiiji:20211226113126p:plain

f:id:battenjiiji:20211226122319j:plain

長崎駅が新しくなった。東口側にあった昔の駅舎はすでに壊されて、そこから150メートルほど西側に移動して新長崎駅が建てられたというニュースは聞いていた。ただ単に駅が新しくなったというのではなく、西九州新幹線が開通するのに合わせて新駅舎の建設と共に長崎駅周辺の大開発が行われているということであった。まだ周辺は開発中であるが、完成した長崎駅と西口駅前広場を見るために、新長崎駅周辺を歩いてみた。

 

f:id:battenjiiji:20211226113449j:plain
f:id:battenjiiji:20211226113624j:plain
左:西口広場 右:出島メッセ長崎

鉄道・運輸機構が発表しているイメージ図は東口駅前から見たイメージであるが、東口側は現在、工事中で立ち入りできないためイメージ図のような写真を撮ることができない。完成している西口広場から新長崎駅に入っていく。西口広場は完成したばかりでチリひとつない清潔な広場が広がっている。また、道路を挟んで広場の前には、周辺開発の一つである「出島メッセ長崎」の建物がすでに完成して、営業を始めているようだ。「出島メッセ長崎」は多言語の国際会議を始め、さまざまなイベントやショーを実施することができる最新の設備を持つ施設である。来年の長崎市の成人式もここで行われると聞いている。コロナが収束してくれればいいのにと思う。

 

f:id:battenjiiji:20211226120758p:plain
f:id:battenjiiji:20211226120913p:plain

西口広場の掲示板に小学生が書いた新幹線と未来の長崎駅の絵が百枚ほど掲示されていた。どの作品も見ると楽しくなる。子供たちが考える、明るい未来に触れるとこちらの気持ちまで明るくなり、そして楽しくなる。ぜひ、このような平和な未来がいつまでも続いてほしいと願う。

 

f:id:battenjiiji:20211226123201j:plain
f:id:battenjiiji:20211226123242j:plain

西口広場から長崎駅に入っていく。入ると広いコーンコースがまっすぐ伸びている。天井は高く、照明も明るく大変気持ちが良い空間になっている。また、構内の案内アナウンスの音も高からず低からず、音量も適当で聞きやすい。何もかも新しい、最新設備というのがわかる。古い長崎駅は建てられて70年ほど経っていたのでどことなくくすんだところが見受けられたが、新しい駅舎は気持ちが良い。

 

 

f:id:battenjiiji:20211226131456p:plain
f:id:battenjiiji:20211226131522p:plain
f:id:battenjiiji:20211226131556p:plain
左:白いかもめ  中央:黒いかもめ  右:佐世保行き快速電車

コンコースから外れて改札口を抜けてプラットフォームへ行く。新長崎駅のプラットフォームは地表ではなく、上階に設けられている。長いエスカレーターで上って行くと5本のホームがあり、いろんな電車が到着したり出発したりしていた。次から次に現れる電車を見るのは楽しい。鉄道ファンならずとも写真を撮りたくなる。

 

f:id:battenjiiji:20211226151641j:plain
f:id:battenjiiji:20211226191539j:plain

長崎駅の特徴は終着駅ということである。終着駅だから線路の端は車輪止めになっている。駅名表示の下にある行き先表示も長崎駅の隣の駅は“うらかみ”だけで片方は空白である。「長崎駅の駅名を見ると最も西の果てに着いたという旅情を感じる」と友達が、昔言っていたことを思い出す。

現在、長崎駅が終着駅であるが、長崎を基点とする上海航路が華やかなりし頃は、長崎駅からさらに延伸して長崎港駅があり、上海航路利用者は長崎港駅で下車して上海航路に乗船していたそうだ。長崎駅が行き止まりでなくアジアへ、世界へ開かれた海の玄関口として、昔のようにまた賑やかさを取り戻す日が来れば良いのにと思う。

 

f:id:battenjiiji:20211226194922j:plain
f:id:battenjiiji:20211226194956j:plain

駅構内は令和4年秋、開業の西九州新幹線のPRが盛んに行われていた。西九州新幹線は博多・長崎間の新幹線路線である。西九州新幹線のために赤白ツートンカラーの専用車両が造られて、長崎行きの特急列車として長年親しまれてきた特急“かもめ”の名称をそのまま引き継ぐ形で“新幹線かもめ”と命名されたようだ。西九州新幹線として更なる飛躍を遂げる“かもめ”にご期待くださいとあった。2022年秋開業は、長崎・博多間の全線開業ではなく、長崎・武雄間の一部開業から始まるようだが、ここまで来たら早く全線開通までこぎつけてもらいたいと思う。

 

f:id:battenjiiji:20211226203242j:plain
f:id:battenjiiji:20211226203321j:plain

長崎駅は高架化された階上にホームが設置されて海や山を意識した開放的なデザインでホームを歩くだけでも気持ちが良い。新長崎駅で電車の発着を見ていたら、私も電車の旅に出たいという思いを強くした。2年間近くコロナ自粛で旅行を断念していたが、また、電車旅行に行きたいと思う。しかし、オミクロン株によるコロナ拡大のニュースが心配である。これ以上蔓延しないでと祈るような気持ちである。コロナの恐怖がある限り自由な行動はできない。ワクチン接種やコロナ経口薬の開発に期待したい。そして自由に旅行できる日が1日も早く来ることを祈るばかりである。