

穏やかなお正月を迎えることができた。元旦は家族でお屠蘇をいただき、おせち料理を食べて2022年の幸せを願った。正月二日、朝から太陽がのぞいている。少し運動不足気味だから、サイクリングに行くことにした。「愛と平和」の像が設置してあるシンボルパークを出発点にして、野母半島一周を目指すことにした。香焼町は造船の町である。シンボルパークには大きな錨がシンボルとして置かれている。


スタートすると真っ直ぐな道が続く。正月二日の朝ということで通過する車も見えない。快適に進む。途中、郵便局に立ち寄りポストに投函する。正月二日の郵便局は休業日であるが、郵便の回収業務はやっているようだ。


アップダウンしながら進んできたら、主要地方国道499号線と交わる江川交差点に出る。左に行くと長崎市街、右に行くと野母崎である。今日は江川交差点を右折して郊外の野母崎に行く。


499号線は野母崎へ行く主要国道だから交通量が多くまた速度も速いので、自転車で走るのは少し怖い。幸い、歩道が広く、歩行者は滅多に歩いていない。広い歩道を自転車でゆったりと進む。進行方向の左手には野母半島の脊梁山脈が続く。その最高峰にあたる八郎岳を左手に見ながら進む。


広い歩道を快適に進んで三和町布巻に着く。ここからは自転車道をしばらく進むことにする。川沿いの自転車道は、自転車だけでなく散歩する人もよく見られるが、今日は自転車利用者は一人もいないし、散歩する人も少ない。


自転車道に沿って進んでいくと海が見えてきて、道路は海に突きあたる。為石町である。為石の突き当たり交差点を右折して進んでいく。しばらく左手に海を見ながら進む。今日は風もなく日差しは柔らかくて絶好のサイクリング日和である。


左手に海を見ながら進んでいき隣町の川原町へ入る。川原町の海岸から海を見ると太陽が眩しい。太陽の光を浴びた海の色はいつも美しい。後ろを振り返ると寺岳がそびえている。少し雲が出てきたのが気になる。


川原大池に到着。ここで小休止をして水分を補給する。この川原大池のモニュメントに龍が描かれているのは、この大池には昔、龍が住んでいたという言い伝えがあるかららしい。この川原大池の約4kmの周回コースは絶好の散歩コースで春夏秋冬一年を通して楽しめる。また、最近はキャンプ場としての人気が高まっている場所でもある。


川原大池で休憩後、再出発する。すぐに川原木場のバス停を通過する。バス停があるからバスが通るようだが、バスは一台も見ない。時刻表を見ると日中は2〜3時間に1本の便があるようだ。この辺りの人が以前、陸の孤島と言っていたのがわかるような気がする。車の通らない車道を少しづつ上っていく。雲がだんだん厚くなってきた。


アップダウンを繰り返しながらペタルを漕いでいくと、雨が落ちてきた。「しばらく雨は降りません」という長崎市街方面の天気を見て出発したが、野母方面は別らしい。ひどい雨ではないが、降り続けるようだ。雨に濡れながら進むと野母半島サイクリング道路の案内板を発見。ここは長崎方面から21km地点の野母半島側のサイクリング道路の出入口である。このまま予定通り進み、野母半島を一周するか、ここで中断して戻るか悩んだ結果、ここからサイクリング道路経由で戻ることにした。


戻るコースは基本的に下りである。雨に濡れたくないので、速度が速くなる。あっという間に5km地点に到着する。このサイクリング道路では、サイクリングしている人をよく見るが、今日は、雨のためかサイクリングする人は一人もいない。


野母崎から9km地点の休憩所で小休止をする。片道21kmの野母半島サイクリング道路は1kmごとに案内表示が設置してあり、また、長崎側と野母側の両方に駐車場完備の出発点が設けられ、途中にも休憩所が3箇所設けられている。休憩所は公衆電話・トイレ完備であったが、今は公衆電話ボックスだけ残されて電話機は撤去されているのは時代の移り変わりを感じる。



自転車道のガードレールは自転車が描かれていた。サイクリングの上りはペタルを漕いでいく辛さもあるが、このような自転車のレリーフを見るとなんとなく楽しくなる。自転車のレリーフを見ながら進んでいくと視界から消えていた寺岳がまた見えてきた。長崎が近くなった気分である。
長崎に戻ってきたら少しづつ青空が見えてきた。これだったら、慌てて帰らなくても大雨に遭うことはなかったのではと思うが、無理はしない方針でこれからもいきたいと思う。楽しみは次回に残す形で今日のサイクリングを終えた。今回は雨のため野母半島一周サイクリングを完走できなかった。チャンスを見つけて今年度の課題として是非完走したい。