赤点をスタートして矢印方向に進み赤点に戻る往復コース。距離43.68km、最高高度260m、最低高度0m、総上昇高度607m、消費カロリー1403kcal、平均速度7.4km/h、天気晴れ、気温6度、湿度66%
今日は快晴である。コロナのため自宅で引き篭もりの生活をしているが、さすがに、こんな日は屋外に出たくなる。外に出ても三密にならないサイクリングは問題ないと思い、今日はサイクリングに行くことにした。目的地は野母崎、前回、雨のため完走できなかった野母半島一周サイクリングに挑戦することにした。
香焼シンボルパークをスタート地点にして出発。早朝だから車は多くはない。こういう時は車道を走ってもいいが、いつもの習慣で歩道を走っていく。歩道も歩いている人は滅多に見かけない。
八郎岳の真上に太陽が昇っている。その太陽を目指して進んでいく。江川公園の横を通る。子どもたちがいつも元気に遊んでいる遊具には、この時間まだ子どもたちの姿は見えない
正面に見えていた八郎岳を、いつしか左手に見ながら進む。道路は県道から主要国道499号線に変わる。その499号線に沿って走っていく。国道と県道の違いだろうか歩道の幅も広くなった。快適に走れることは有り難い。
栄上の案内標識発見。左に行くと為石、右に行くと野母崎と書かれている。前回は左に進んだが、今回は右に進み反時計回りで野母崎を一周することにして、栄上交差点を右折して進んでいく。交差点の近くに恐竜の像が置かれている。説明では、この恐竜は8100万年前の長崎にいた植物食恐竜で鎧竜類(よろいりゅうるい)と呼ばれるグループに属する恐竜らしい。恐竜の像の下には大きな字で恐竜博物館まで10kmと書かれている。
栄上交差点を右折して緩やかな坂を上って、しばらく行くと右手に海が見えてきた。栄上交差点までは内陸部の道路であったが、これからは海岸線に沿った道路が続く。遠く沖合には軍艦島が見えてきた。青い空と青い海を眺めながらのサイクリングを今日も充分に楽しめそうだ。
青い海を右手に見ながら快走してきくると、今日のコースの唯一のトンネルである黒浜トンネルに到達。昔の旧道はこのトンネルの入り口近くから海岸線に沿って湾曲した細い道路が造られていたが、道路改装工事によって全長110mのトンネルが掘られ直進できるようになった。1981年3月完成とある。トンネルを抜けてしばらく走ると、夫婦岩に到達。この夫婦岩の年代測定は約4億8千万年前という非常に古い年代であることが判明している。鎧竜類の恐竜の生息年代は8100万年前とあったが、この夫婦岩はそれよりはるか昔の4億8千万年前という。あまりに遠い過去に驚くと同時にどうしてそれがわかるのかと不思議に思う。夫婦岩の間に軍艦島が入る定番の写真を撮ってサイクリングを続ける。
右手に青い海を見ながら快走する。右手の海には、サイクリングの快走とともに伊王島、高島、端島、軍艦島などが順次近くになり、遠くになって行く。その移り変わりを楽しみながら走ってきたら恐竜博物館が見えて来た。同時に歩道の舗装がレンガ敷きの歩道に変わる。この歩道のデザインは波を表しているのだろうか?それとも恐竜の体の一部を表しているのだろうかと考えながら走る。
恐竜博物館に到着。現在、長崎県は新型コロナウイルス感染症対策のため「まん延防止等重点措置」を発令中である。そのため恐竜博物館は休館となっている。昨年末オープンしたばかりで、毎日多くの来館者が詰め掛けていたのがウソのようにひっそりしている。恐竜たちも何か淋しそうな感じである。
恐竜博物館の隣は野母崎「水仙の里」である。「水仙の里」では、2022水仙まつりが行われている。1月中旬が満開だったようだが今でも充分楽しめる。水仙の丘を上って頂上で水仙に囲まれて昼食をいただく。花に囲まれてのおにぎりはまた格別に美味しい。
昼食休憩の後は、またサイクリングを再開する。水仙の里から脇岬へ進む。脇岬は海水浴のメッカである。夏はここ脇岬海水浴場にたくさんの人が押しかける。しかし、この時期、砂浜に人影は見かけない。脇岬の歴史で必ず出てくるのは「みさきの観音」と呼ばれ、古くから信仰を集めてきた円通山観音禅寺である。このお寺には平安時代から伝わる仏像等が祀られているようだが、今日は門前を通りすぎることにした。
脇岬を過ぎると上りになる。脇岬の高度0mから高度260mへと一気に上っていく。最初は元気よくペタルを漕いで進んでいくが、とうとう漕ぎきれなくなり自転車を押して歩くことになる。行けども行けどもピークは見えない。上りが続く。今日のコースで1番の難所である。
気温6度でも暑い。ウインドブレーカーを脱ぎTシャツ一枚になって上って行く。この上りはどこまで続くのかと思っていたら風力発電のプロペラが見えてきた。プロペラが見えて来たことはピークは近い。最後の力を振り絞るようにしてピークに出る。ピークからは海の向こうに天草が見える。
脇岬から一番の難所である長い上りを上り詰めた後は、下りと平地の連続である。今までの遅れを取り戻すべく、今日の最高速度21km/hを記録しながら快走する。あっという間に三和町の川原大池に到着。そして朝日の中に見た八郎岳が夕日に染まる前に出発点に戻った。
毎年、野母崎一周の「ツールドチャンポン」という自転車レースが行われている。今日走ったコースに似通ったレースは55kmのコースである。このレースでは速さを競うのでなく完走が目標で閉門までに戻ればOKらしい。ちなみに最大所要時間は6時間30分である。私の今日の距離は43.68kmで所要時間は7時間25分であった。これでは不合格になる。レースだと昼食などとる暇はないし、各区間の速度アップも必要だ。今度、時間を意識してまた挑戦してみたい。