ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

長崎西国三十三観音霊場巡り その2

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S点(田上)から矢印方向に進みG点(蛍茶屋)までのコース。距離13.1km、最低高度38m、最高高度386m、上昇高度703m、消費カロリー1877Kcal、天気晴れ、温度18度、湿度57%

2月27日に三十三観音巡りの1番から9番までを巡った。今日は、三十三観音巡りその2として、10番から19番までを巡っていく。参加者はリーダーを含め5名。季節は春。そして今まさに桜は満開である。観音様巡りをしながら、同時にウオーキング花見も楽しみたいと思う。

 

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前回の終了地点である田上に集合。先達であり仲間のリーダーでもあるOさんから今日の行程について説明を聞き出発する。まず第10番札所六本松観音堂へ行く。祠の中には千手観音菩薩が鎮座している。早朝にもかかわらず祠の周りは近所の方のお世話だろうか綺麗に掃き清められている。般若心経を唱和する。

 

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第十番札所の次は第十一番札所が近くにあったのであろうが、十一番札所のご本尊は他所へ移転のため省略。十二番と十三番を同時にお祀りしている田手原観音堂を目指す。スタート地点から約3km歩いてきて十二番、十三番の看板が立てられた田手原観音堂に到着。お堂には第十二番千手観音と第十三番如意輪観音のお二人が祀られている。お堂の前で般若心経を唱和する。

 

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周りの畑は花卉園芸(菊)のビニールハウスが続いている。それを見て、同行者が教えてくれた。「夜、この辺りは繁華街のイルミネーションのようにビニールハウスに煌々と電気が灯される。人工的に日照時間を長くすることで開花時期を遅らせる電照栽培である。これにより菊が一年中出荷できるようになった。」話を聞き、秋の菊を一年中見れる理由がわかった。

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十四番札所に行く途中、彦山の頂上近くを通る。観音巡りを中断し、片道20分の寄り道をして頂上をアタックする。早足で頂上到着。頂上の周りは樹木が繁り見通しはよくないが、絶景ポイントという矢印を発見。矢印に従って行くと絶景が広がる。疲れが吹き飛ぶ。

 

彦山の絶景ポイントである素晴らしい眺望を楽しみ下山する。下山する途中にある豊前坊虚空蔵堂に参拝する。この虚空蔵堂は鬱蒼たる林の中、三方を巨岩に囲まれたお堂になっている。ここは今も修験の場であるらしい。周りには石仏が静かに佇んでいる。般若心経を唱和する。

 

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猪と人間界の境界線になっている金網が延々と続く場所まで下りてきた。この境界の所に長椅子が置かれ休憩所になっている。お昼になったのでここで昼食タイムをとる。昼食後第十四番札所善覚寺を目指す。だらだら坂を30分ほど進むと門柱に南無阿弥陀と書かれた善覚寺に到着。第十四番札所になる如意輪観音は上の滝場近くの祠に祀られていた。般若心経を唱和する。

 

第15番札所の日見観音堂と第十六番札所の御手水地蔵堂はいずれも鍵がかけてあり観音様のお顔を拝見できない。十五番には千手観音、十六番には如意輪観音が祀られている。いずれも外で般若心経を唱和してお参りする。

お参りを済ませた後は妙相寺境内の秋葉山大権現に祀られている第十七番と十八番札所を目指す。妙相寺は江戸時代から文人墨客がこよなく愛したもみじ寺である。妙相寺の特徴の一つは珍しい石作りの山門である。その山門をくぐり広い境内を山の方に上っていくと秋葉大権現の鳥居が見える。その鳥居からさらに上っていくと祠が見えて来る。その中に十七番の十一面観音と十八番の如意輪観音が祀られている。般若心経を唱和する。

 

今日最後になる十九番札所のトンネル地蔵堂へ行く。十九番の観音様は千手観音である。ここのお堂も近所の方のお世話だろうきれいに掃除されてある。トンネル地蔵堂の由来が書かれてあるのでそれを読むと、明治時代、町でトンネル工事が行われて、その工事の関係で町内に祀られてあったお地蔵様が隣町に移ることになった。それ以来、隣町のお地蔵さんの周りに幽霊が出るという噂が立ち、お地蔵様の横で寝て確かめた所、元の場所に返してほしいと言うお地蔵様の声を聞き、また元の町に戻ることになってここをトンネル地蔵堂と呼ぶことになったと書かれてあった。般若心経を唱和し併せて、願わくはこの功徳をもって、あまねく一切に及ぼし われらと衆生と みな仏道を成ぜんと回向文を唱える。

 

今日の三十三観音巡りは、いい天気に恵まれ気持ちよく巡ることができた。しかも、満開の桜を楽しみながらの観音様巡りは至福のひとときであった。山を歩き桜を見る。道を歩き桜を見る。住宅街を歩き庭先に桜を見る。寺院のお堂の横に桜の大木を見る。校庭に満開の桜を見る。それぞれどれも趣があって楽しい。このようないろんな桜を楽しむことができたのは観音様巡りのお陰である。次回その三は最終回である。次回も楽しみである。