ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

山本太郎氏の街宣活動を見る

山本太郎氏の街宣活動をYouTubeで拝見した。2022年参議院議員選挙が7月10日投開票日で行われる。山本太郎氏は衆議院議員を辞職して、参議院議員選挙に東京選挙区から立候補する。街宣活動はその参議院議員選挙に向けての広報活動である。山本太郎氏は駅前の一角に立ち、一方的に自分の主張を述べるのではなく、「私は、みなさんと対話をしたいと思っています。皆さんから私に質問をしていただき、それに私が答える形で対話をしていきたいと思います。質問はなんでも結構です。皆さんの頭に浮かんだことを私にぶつけてください。」と言って街宣活動を行なっていた。

山本氏の呼びかけに応じて一人の女性がマイクを握った。「山本太郎さん、あなたは今回衆議院議員を辞職して、参議院議員に出馬すると聞きましたが、せっかく皆さんが応援して衆議院議員になったのに、どうして衆議院議員をやめるんですか?」という質問が飛んだ。山本太郎氏は「質問、有難うございます。私は、今回参議院議員選挙に立候補することにしました。私が、衆議院議員を辞めて、参議院議員に立候補しようと思った理由をお話します。私は、昨年9月に衆議院議員に当選しました。今年の夏に参議院議員選挙が行われます。その後は、三年間国政選挙が行われない空白の三年間というのが生まれます。その三年間、自民・公明の政権与党は必ず暴走すると思います。今まで以上に消費税増税、労働環境破壊、憲法改悪、軍事費増大などを進め、あるいは戦争に突入する危険さえ高まっていると感じます。与党の暴走を阻止して、抗うのが私達の仕事です。それを参議院議員で勢力を拡大して行おうと思ったので、今回衆議院議員を辞職して、参議院議員に立候補することにしました。そのようにお話すると、三年間の空白というのは、衆議院議員になる前からわかっていたことではないのかと言われます。確かにそうです。私たちは当初、その三年間を衆議院議員として立ち向かおうと思っていました。れいわ新選組は少数政党なので予算委員会での発言の機会がありませんが、今年2月に立憲民主党の協力によって、予算委員会で、れいわ新選組に発言する機会が与えられました。しかし、衆議院議員予算委員会で私たちの言論を封殺する事件が起こりました。発言当日、政権与党である自民党公明党の反対によって発言の機会が潰されました。国会は言論の府です。その言論の府で、自分達に都合が悪いから発言の機会を封じるというのはもうすでに暴走が始まっていると思いました。少数政党のれいわ新選組衆議院議員の力では十分な働きができない。それなら参議院議員選挙に立候補して参議院でれいわ新選組の党勢を拡大して対抗しようと思いました。決して、自己利益のためではありません。衆議院議員を辞めてまで取り組んだとしても、必ず参議院議員に当選する保証はありませんが、不退転の覚悟で、これから起こるであろう空白の三年間の与党の暴走を阻止するにはこれしか道はないという思いで辞職して立候補します。どうかご理解をお願いします」と話していた。

 

「日本は30年間成長していません。給料は上がっていません。平均で100万円以上収入が減少しています。日本は先進国と言われていますが、その先進国の中で日本と同じ30年間成長していない国なんてありません。日本だけです。世界の多くの先進国は給与は上がっています。30年前、世界のトップ企業10社のうちに、日本企業が7社も占めていました。トップ企業50社には日本企業が32社も占めていました。現在、トップ企業10社の中に日本企業はいませんし、トップ50社の中にかろうじて1社だけが残っている状態です。日本は世界でナンバワンと言われていた時代がありましたが、今は衰退国家と言われています。このままでは日本は沈没します。ここまで、日本が疲弊したのは政治の責任です。この30年間のうち27年間を政権与党として日本を牽引してきた自民党の責任は重大です。その政策の失敗が現在の日本です。そのような政党にこれからも託しますか?若者の自殺率世界一の国、日本。未来に夢を持てない国、日本。もう政治に期待しない。政治は諦めたという人がたくさんいます。選挙で投票に行く人は50%しかいない。国民の50%は投票に行かないということがそれを示しています。しかし、諦めないでください。政治の失敗は政治で取り戻せるのです。日本に生まれて良かったと言える国を一緒に作りましょう。」

 

山本太郎氏の聴衆との対話を聞いていると、山本太郎氏の真剣さが伝わってくる。ここまで熱心に自分の政治ポリシーを熱く語る政治家を久し振りに見た思いがする。山本太郎氏の全体重をかけて語る言葉に嘘はない。誤魔化しがない。安倍元首相は国会で100回以上国民に嘘をついたことが明らかになっているが、信頼においてこの違いは大きい。私の経験から考えると、国民に嘘ばかり言う男が首相を務めると衰退国家になる。逆に、成長するには国民に嘘をつかない男が日本国首相を務めるべきということになる。山本太郎氏はその基礎的条件を備えていると思った。