ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

早朝サイクリング

赤点からスタートして矢印方向に進み赤点まで戻る循環コース。距離17.77km、最低高度1m、最高高度78m、総上昇高度229m、消費カロリー574kcal、天気曇り、温度27℃、湿度93%

朝、外を見ると雨は上がっている。しかし、厚い雲が空を覆っているので今日も雨かなと思いながらお天気アプリを見ると「9時頃から雨が降ります」と言っている。9時まで3時間ある。最近、雨の日が続き戸外で運動するチャンスがなく運動不足の日々が続いている。お天気アプリを信用して早朝サイクリングに出かけることにした。行き先は雨が降り出す前に戻ることができる隣町の伊王島に決めた。

出発点は香焼町シンボルパークである。香焼町は造船の町である。だからシンボルパークには大型船の錨がオブジェとして置かれている。そこを出発して北東方向へ真っ直ぐ進んでいく。
早朝のため通勤の車はまだ見えない。広い道路を快適に進む。

 

 

真っ直ぐ進んでいくと三菱重工業の正門が見えてくる。ここが三菱造船香焼工場である。看板に大島造船所という名前も見える。三菱は香焼工場の一部を大島造船所に譲渡したようだ。香焼から造船所がなくなるとシンボルパークの錨も撤去しなければならないが、造船産業はなんとか続くようだ。

 

三菱造船香焼工場の横を通って海岸沿いを走っていく。対岸に伊王島が見えてきた。伊王島の山頂あたりまで雨雲が低く立ち込めているが9時まで雨は降らないということになっている。時折、ウオーキングしている人やランニングしている人とすれ違う。ウオーキングしている高校時代の旧友を見つけて、声をかけるが怪訝な顔をして返事しない。俺だよと言ってマスクを外すとビックリしたように「オッ!」と叫ぶ。マスクをしてるのでわからなかったようだ。それに、近所に住んでいてもなかなか会わないから忘れられたのかもしれない。

 

海岸線に沿って進んでいたら猫が二匹道路で寛いでいる。速い速度ですり抜けると猫くんたちを驚かすので、ゆっくり進んで行く。「寛いだままにしといてください」という気持ちだったが、猫くんたちはあわててそこを立ち去ってしまった。私がゆっくりしすぎてふらふらしたのが「下手なやつだ。これは危ない」と余計に不安感を与えたようだ。

海岸線に沿って進ん行く。人通りはほとんどない。海の方を見ると波は穏やかで、雲が低く立ち込めている。雨ばかりで太陽が恋しくもあったが、雲のお陰で日差しを気にしなくていいのは助かる。

 

ここから香焼総合公園の中に入る。香焼総合公園の中の道路を進むのが伊王島への近道になる。自転車がやっと一台通れる細い入り口を自転車を押して中に入る。中に入って振り返ると猫くんたちが四匹いる。一匹いるのは知っていたが四匹もいるのは振り返るまで知らなかった。ここの門は猫君たちの集会所なのかもしれない。

 

公園の道路を快適に進んでいると、道路上で動くものを発見。ところが近づいたらピタリと動きを止めたまま動かない。近寄ってよく見るとカニである。警戒しているのか全く動かない。驚かせないように静かに通り過ごして振り向くともういない。死んだフリ作戦だったのかもしれない。

 

公園内の道路を進んで行く。雨上がりの濡れた道が続く。周りの植物は雨をたっぷりと吸い込み色鮮やかである。濃い緑を楽しみながら進んで来たら、木々の切れ目から伊王島が見えてきた。香焼は伊王島大橋によって伊王島の隣町になった。この伊王島大橋ができるまでは、伊王島は近くて遠い島であった。

 

総合公園の道路を抜けて伊王島大橋に行く。橋の手前に立つ電光掲示板には「強風 通行注意」の警告が表示されている。総合公園内ではあまり感じなかったが確かに風が強い。帽子が飛ばされそうで帽子を取って進む。

進行方向左手には軍艦島などの島々が見えるが、今日は視界が悪く霞んでいる。右手は長崎港の入り口になるが雲が低く立ち込め対岸の景色が全く見えない。

 

伊王島大橋を渡り終えて、初めに目に入るのが伊王島教会である。住民の多くがキリスト教徒である伊王島にふさわしい立派な教会である。

伊王島教会過ぎて、伊王島海水浴場に行く。伊王島海水浴場はスペイン語コスタ・デル・ソルという洒落た名前がついている。意味は太陽の海岸という意味らしい。さすがに早朝すぎて人はいない。

 

次に伊王島灯台に行く。この灯台高倉健さんの最後の映画「あなたへ」のロケがあった場所である。「故郷の海に遺灰を散布してほしい。さようなら」と書いた絵葉書を灯台が見えるここで空に投げるシーンが撮られたようだ。早朝のため岬カフェは閉店中。

 

伊王島灯台公園のマンホールは全ていろんなデザインで装飾されていて楽しい。ここは景色もいいが、足元が楽しいのもいい。

伊王島の最先端にある伊王島灯台からは復路になる。帰りはトンネルを通って戻ることにした。最初のトンネルは乗越トンネルである。乗越トンネルの入り口にかかるレリーフはいつ見ても楽しい。

 

乗越トンネルを抜けると大海原を見ながら走る海岸線が続く。これから先は伊王島サイクリングの醍醐味を味わえる場所である。風を切りながら走る。行手に伊王島大橋の橋桁が見えてきた。

 

伊王島大橋を戻っていく。上りになっているので必死になって上っていくが、力尽きて途中から押していく。平地になって、また自転車を快適に進めると香焼トンネルに入る。香焼トンネルは伊王島大橋の取り付け道路としてつくられた延長603mのトンネルである。

 

香焼トンネルを抜けて、しばらく進み、次は安保トンネルに行く。このトンネル昭和31年にできた延長480mの古いトンネルである。このトンネルを出ると出発点は近い。

 

お天気アプリの「これから3時間、雨は降りません」という予報を信じて久しぶりにサイクリングを楽しんだ。お天気アプリの予報通り雨に会うことはなかった。久しぶりにいい運動になった。早朝サイクリングをまた楽しみたい。