ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

城山一周サイクリング

赤点からスタートして矢印方向に進み赤点に戻る周回コース。距離11.0km、最低高度3m、最高高度157m、総上昇高度173m、消費カロリー308kcal、天気曇り、温度26度、湿度76%

朝起きて窓を開けると涼しい風が吹いている。今までは、朝早くても、外の空気は熱を帯びていたが、今朝は違っていた。この涼しい風に吹かれながらサイクリングをしようと思い立ち城山一周に出発した。

 

サイクリングの出発点は香焼町シンボルパークである。ここをスタートして南東に伸びている直線道路をまっすぐ進むと正面に城山(じょうやま、350m)が見えてくる。城山は香焼町の隣町である深堀町にある山で、山頂にその昔、この地を支配した深堀氏の山城址があり、そのため昔から城山と呼ばれている山である。今日のサイクリングはその城山の山裾をめぐるコースである。

進行方向の正面に長崎市内で一番高い標高590mの八郎岳が見える。そして右の方向には今日のコースである城山が見える。周りの山を見ながら進んでいく。今朝は薄曇りで日差しも柔らかである。つい先日までは、焦がすような日差しでとてもサイクリングできるような状況ではなかったが、今日は涼しい風を受けながらのサイクリングで気持ちが良い。

 

本通りから外れて脇道の方へ入っていく。川に沿って進んでいくと子供広場や野球場やテニスコートがある江川運動公園を通る。朝が早いのでまだ遊具で遊んでいる子供はまだ見ない。それにグランドでプレーしている人もいない。たまに散歩している人を見かけるだけである。

江川運動公園を通り抜けて、また本通りに沿って走る。本通りの歩道は広く走りやすい。歩道は広いが、歩行者は歩いていない。バス停にたまに一人二人いることもあるが、この広い歩道を歩いている歩行者は滅多に見ない。今まで正面に見えていた八郎岳が今は左手に見えるようになった。時々左手の八郎岳を見ながら進んでいく。道は緩やかな上り坂であるが、暑さも感じない。快適に進んでいく。

 

本通りから折れて平山台団地へ入っていく。この平山台入り口までは城山の裾野を通る平地コースであったが、この団地は南向きの傾斜地に造成された団地である。これから約120mほど高度を上げていくことになる。最初は自転車を漕いで上っていたが、とうとう力尽きて途中からは自転車を押して上っていく。今まで暑さを感じなかったが、この上りで一気に汗が吹き出す。

 

上り坂が続く。漕いで上るわけではなく押して上るのだからそんなに力を出しているわけではないが、それでもきつい。度々立ち止まって水分補給とキャンディ補給をする。私より年配の女性を追い越して上ってきたが、休憩している間に追い越されてしまった。「お元気ですね」というと「ついこの前まではもっと元気だったけど、もう元気なくなりました」と言いながら追い越して行ってしまった。平山台団地を上ってきたら今まで左手に見えていた八郎岳が右手に見えるようになった。しばらく休憩して再スタートする。

団地を上り切ったらT字路に出る。そこを右に折れて深堀・大籠方面に進む。そしてしばらくいくと今日のピークに到着。標高を確認すると157mである。そこから海の方を見ると沖合に高島が見える。また右手の方には香焼・伊王島が見える。空を見ると高いところに秋の雲みたいな雲が見える。雲の様子が秋らしくなってきた。

 

今日の最高高度の場所で景色を堪能した後、スタートする。ここからはずっと下り坂が続く。下り坂を勢いよく風を切りながら進むと、汗が一気に引いていく。生緩い風ではなく、涼しい風である。確かな秋の気配を感じながら走る。対岸に香焼町が見えてきた。

他の車はほとんど通らない道を快適に走る。雲の形を楽しみながら走る。うろこ雲みたいな雲が見える。雲の形は明らかに秋の雲である。また、雲がないところはどこまでも空が高く青い。空が澄み渡りどこまでも高い空を見て秋が来たのを実感する。

 

今日の最高高度から一気に駆け降りて香焼町に戻って振り返ると、城山が見える。今日は城山の裾野をぐるりと回ってきた。今日のサイクリングは秋を感じるサイクリングであった。夏の間、燦々と照りつける太陽にうんざりして、空を見ないようにすることはあっても空を仰ぎ見ることなど無かった。しかし、今日は涼しい風に吹かれながら空を仰ぎ見た。青空が美しいと思った。空がどこまでも高いと思った。「秋の空を楽しむ」今日のサイクリングであった。