ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

長崎四国八十八ヶ所霊場巡り その1

青点から赤点までの往路コース。距離6.32km、最低高度12m、最高高度170m、消費カロリー1011kcal、天気曇り時々雨、温度17度、湿度70%

茂木四国八十八ヶ所霊場巡りを9月25日に結願した後、次は長崎四国八十八ヶ所霊場巡りをやりましょうと話がまとまった。長崎四国八十八ヶ所巡りも茂木四国八十八ヶ所巡りと同じように月2回のペースで約4ヶ月かかって満願成就を目指すこととなった。その1回目が、10月9日(日)に始まった。集合場所は延命寺である。長崎四国八十八ヶ所霊場巡りは昭和28年に延命寺の住職が再創したことから、延命寺から始まるコースを取る人が多いようだ。

 

長崎四国八十八ヶ所霊場巡りの第1番札所は医王山遍照院延命寺である。四国の第1番札所は霊山寺でご本尊は釈迦如来であるが、延命路寺のご本尊は薬師如来である。延命寺の境内には八十八体のお大師様の石像が安置されている。各石像には番号が彫られていて、八十八体の各石像の前でお経をあげてお参りをすると八十八ヶ所霊場巡りを結願したと同じことになると言われている。私たちは時間があるので、実際に八十八ヶ所霊場巡りを行うこととした。本堂の前に整列して読経する。

 

延命寺の境内の一角に金剛院というお堂がある。ここが四国第三十三番雪溪寺をお祀りするお堂である。ご本尊は薬師如来である。般若心経を読経した後、御詠歌を唱和して、本尊真言 「おん ころころせんだりまとうぎ そわか」を三返する。お参りを終えてお寺を出るときは山門のところで振り返り合掌をして出るように先達より注意を受ける。

 

次は晧台寺へ行く。晧台寺の大きな山門の前で合掌して境内に入る。晧台寺には四国第四九番浄土寺のお堂がある。浄土寺のご本尊は釈迦如来であり、長崎の晧台寺のご本尊も釈迦如来である。しかし、晧台寺は現在工事中で、本堂もお堂も立ち入り禁止になっていた。幸い、大仏殿は参拝可能であったので大仏様にお参りすることにした。晧台寺の大仏様は、延宝5年(1677年)に建立されたもので蓮華台の上に高さ3.4mの昆慮舎那仏坐像が安置されている。長崎の唯一の大仏様である。般若心経を読経する。

 

次はお隣にある大音寺へ行く。大音寺は四国第二番極楽寺の札所になっている。四国極楽寺のご本尊は阿弥陀如来である。そして。大音寺もご本尊は阿弥陀如来である。般若心経を読経して参拝する。そして御詠歌を唱和する。ご詠歌は「極楽の弥陀の浄土に行きたくば 南無阿弥陀仏口ぐせにせよ」

 

次も大きなお寺である。この一帯は寺町という町名通り大きなお寺が建ち並んでいる。お隣の大光寺へ行く。大光寺は番外と書かれていて、札所の番号はないが、長崎四国八十八ヶ所巡りでは大光寺も必ずお参りするしきたりらしい。ご本尊は阿弥陀如来である。読経して参拝する。

竜宮城みたいな形の門を持つお寺は崇福寺である。崇福寺はその昔、長崎に滞在していた中国の人たちが建てたお寺である。だから色彩感覚も日本とは違うようだ。崇福寺は四国第三番金泉寺の役割を担っている。崇福寺金泉寺もご本尊は釈迦如来である。般若心経を読経して参拝する。

 

大きなお寺が続く。次は清水寺へ行く。清水寺は四国第十六番観音寺の役割を担う寺である。ご本尊は両寺とも同じく千手観音である。清水寺は長崎人にとっては安産祈願、子育祈願に利用する人が多いお寺である。今日は七五三詣の綺麗に着飾った子供さんを連れた若いお父さんお母さんをたくさん見かけた。

 

左:第59番榎観音堂     右:第5番五仏地蔵

清水寺を後にして、15分ほど上り坂をどんどん上っていく。第59番榎観音堂に着く。ここは四国第59番国分寺の役割となるお堂である。四国国分寺のご本尊は薬師如来であるが、榎観音堂のご本尊は観世音菩薩である。読経して参拝する。参拝が終わったら女性の方から「お参りしていただき有難うございます」と声を掛けられた。近所の方で、その方のお母さんたちがこのお堂の掃除をされているという話であった。本当に有難いことである。さらに上っていくと第5番愛宕五仏地蔵堂に着く。ここは四国第5番地蔵寺の役割を担うお堂である。ご本尊はどちらも地蔵菩薩である。読経して参拝する。

左:第11番渡瀬地蔵堂     右:第32番山崎地蔵堂

愛宕五仏地蔵堂から道は下りになる。どんどん下がって行った川の際にお堂が見えてきた。そこが第11番渡瀬地蔵堂である。ここは四国第11番の藤井寺の役割を担うお堂である。藤井寺のご本尊は薬師如来である。読経して参拝する。次にまた上りになる。先程下った分をまた上り返すと第32番山崎地蔵堂に着く。ここは四国第32番禅師峰寺の役割を担うお堂である。禅師峰寺のご本尊は十一面観音である。読経して参拝する。

 

山崎地蔵堂の後は今日最後の札所を目指して行く。最後の札所までは歩いて30分の距離である。上りがあるのが辛いが頑張って皆さんについて行く。そしてようやく第20番連聖院に到着。ここは四国第20番鶴林寺の役割を担うお寺であるご本尊はどちらも浪切地蔵菩薩である。読経して参拝する。

 

今日もよく歩いた。13000歩数くらい歩いたようだ。今日は朝から雨が降るという予報だったのに何とか持ち堪えてくれた。これはラッキーであった。長崎四国八十八ヶ所巡りが始まったが、今回は運が良かったと言っていいかもしれない。しかし、いつもこのような幸運に巡り合えるとは限らない。最悪な場合があるかも知れない。そのような時でも心が乱れないようになりたいものだと思う。八十八ヶ所巡りは自分への試練でもある。