ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

前川喜平さんをNHK会長に

 「公共放送NHKは視聴者の受信料で支えられています。しかしNHK会長は総理大臣が任命したNHK経営委員会が決めます。第一次安倍政権時の2008年1月以来、NHK会長には5期連続で安倍氏を支持する財界出身者が選ばれて来ました。そうした会長のもとでNHKは「アベ・チャンネル」と揶揄されるような、政権にすり寄り、時には市民をないがしろにする放送を、ニュースを中心に繰り返して来ました。私たちは、来年1月に任期満了を迎える前田晃伸会長(みずほ銀行出身)の後任を選ぶにあたって、NHK 経営委員会が過去の病弊を断ち切り、市民とともに歩み自立した公共放送のリーダーにふさわしい新会長を選ぶことを求めます」という趣旨のもとに「市民とともに歩み、自立したNHK会長を求める会」が発足した。

 そして、11月4日、「市民とともに歩み、自立したNHK会長を求める会」が衆院議員会館で記者会見を開き、その席上、共同代表の丹原美穗さんは、「公共放送のNHK は『みなさまのNHK』のはずがアベチャンネル化しています。受信料で成立しているNHKは市民とともに歩みべきです。私たちは、今回前川喜平さんを次期会長に推薦する運動を展開することにしました」と述べ、前川喜平さんの推薦を発表したというニュースを見た。

 ニュースには次のように書かれていた。「紹介された前川喜平さんは次のように述べた。『とても光栄のことで引き受けることにした。私がNHK会長になったあかつきには、あかつきになるかどうかわかりませんが・・』と笑わせてから抱負を述べた。『私は憲法放送法を遵守して、市民とともに歩み、不偏不党で真実を重視するあり方にNHKをしていきたい。そのために一番大事なのは番組制作の完全な自由で、現場が自由に動けることです。会長は余計なことはしないで、現場にまかせるのがいい。もちろん政府のいいなりには絶対にしない。それが公共をつくっていく道だと思う』と述べた。さらに、そのあと記者からNHK番組の問題について問われて、前川さんはこう答えた。『一番問題があるのが報道・ニュースだ。報道に政権への忖度があってはならない。でもそれ以外の番組は、いいものが多い。ドラマなどを楽しみにしている』と述べた。また会見では、NHKの現場は忖度があたりまえで自由にモノを言えなくなっている現状が報告された。『NHK内部がファシズム化している』という表現もあった。もっとも自由が必要な現場が縮みあがっているという状況がある。NHK会長を変える運動は、NHKに働く人々にも大きな影響を与えるだろう」と結ばれていた。

 私は前川喜平さんがNHK会長になることに大賛成である。安倍晋三襲撃事件以後、安倍の蓋が取れた結果、私たちが想像もしていなかった悪事の数々や政治腐敗が露見してきた。アベノミクスの破綻、政治的無策による国力低下、統一教会問題、東京オリンピック汚職問題など、政治の間違いによる未来喪失の中、一縷の希望に通じるものとして前川喜平さんのNHK会長推薦である。これが実現できれば、日本はまだやり直せるのではないかという思いを私は持った。

 今振り返ると、日本がここまで衰退した元凶は安倍政治である。安倍政治の基本は「今だけ金だけ自分たちだけ」である。その利権政治を進めるために、安倍氏は自分らに都合の良い発言をする役人だけを重宝し出世させ、真実を通す役人を左遷したり、自殺に追い込んだ。官僚機構の秩序を破壊した。忖度役人は国会で追及されても、安倍首相同様、嘘の答弁をつき通し、記憶にございませんを繰り返し、その後出世していった。出世に目がくらみ忖度した役人は警察庁長官国税庁長官になったりした。さらに、退職後も天下りなど優遇されていると聞く。そして、真実を曲げて、忖度することが出世の早道ということで、悪しき役人のお手本となった。甘言を用いて役人を籠絡する政治家と甘言に目がくらみ嘘を通し、忖度する役人ばかりがはびこる社会や国家が成長するはずがない。これが日本の現状でないだろうか。

 前川喜平さんは、安倍政治に対して、役人として全く忖度しなかった人物である。間違いは間違いであると正しく指摘した人である。そのため、権力側から様々な圧力を受けてきた方である。このような人こそ日本の宝である。そのような人にこそ活躍してもらいたいと思う。そうすることが日本の民主主義に大きな力になることだと思うし日本の発展に繋がることと確信する。民主主義を取り戻すことから日本の再出発が始まると思う。そのような日が日本に来ることを祈りたい気持ちである。前川喜平さんをNHK会長にという希望を持って進みたい。