ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

「コロナ日本黒書」を読む

この本は、ジャーナリストの佐藤章氏が医療ガバナンス研究所理事長である上昌広氏に行ったインタビューの記録である。2020年1月15日に日本国内で初めて新型コロナ感染者が確認されて以来、日本では何度も緊急事態宣言が発せられてきたが、宣言の効果は乏しく、感染者数は感染の波を重ねるごとに増えていった。いったい日本のコロナウイルス対策は正しかったのだろうか、また、現在でも対策は科学的に正しいと言えるのだろうか?7回、8回と感染の波に襲われる中、国民の間にこうした疑問が広がっている。コロナウイルスはまだまだ簡単に去ることはない。それどころか新たな疫病はこれから先、何度も日本を襲ってくるだろう。それに備える体制を新たに築くためにも現在の「コロナ体験」を科学的見地から検証して記録しておかねばならないと考えこの本は誕生したと前書きに書かれていた。

このインタビューの中で、上氏は「感染症に対応するには、世界の最先端の知識を常にアップデートし最重要視して対策を立てるべきなのに、日本の専門家は厚労省の医系技官ピラミッドや国立感染症研究所などが構成する「感染症ムラ」の利害に縛られ、最先端の知識は二の次三の次の重要性しか置いていなかった。つまり、コロナ感染症から社会を守るには、第一段階として大々的なPCR検査を実行するしかないと科学的根拠をもとに世界では常識になっている考えは、日本の専門家によって長らく拒否されてきた。さらにコロナウイルスのメインの感染ルートが空気感染であることが、今や世界の医学界の常識であるにもかかわらず、日本ではいまだに感染者の濃厚接触者やクラスターという考え方にこだわっている」と語っていた。

コロナウイルス襲来という未曾有の事態に直面した日本は、厚労省、医系技官、国立感染研、検査技師団体などを中心とする利権の結びつきによってできた「感染症ムラ」が主導して間違いばかりを重ねていった。つまり国民の命より検査技師団体の都合を優先させるなど日本特有の「ムラ政治」によって対策が立てられていったと書かれている。

11月24日の新聞紙上に「日本、3週連続で世界最多 コロナ感染者、死者2番目」という見出しの次の記事が掲載された。「世界保健機関(WHO)の新型コロナウイルス感染症の集計で、週間感染者数が日本は前週比18%増の59万3075人で、3週連続で世界最多となった。次いで韓国が36万人、米国が27万人となっている。週間死者数は米国が前週比5%減の2202人で最多となっており、日本は同27%増の702人で2番目に多かった。世界全体では週間感染者数は前週比5%減、死者数は同13%減となっている。(共同)」
世界全体では減少傾向にあるというのに、日本では感染者数が世界最多を記録しているのはこれも「感染症ムラ」の対策間違いから、世界最多という結果に繋がっているのではないかと心配する。

さらに、ネットニュースで、テレビ北海道がコロナワクチン接種中止を訴える医師について報道したというニュースを見た。報道された医師は北海道の本別町にある本別循環器内科クリニックで理事長を務める藤沢明徳医師である。藤沢医師がワクチン接種中止を呼びかけている理由は、ワクチン接種することによりかえって感染率が高まる危険があるということである。ワクチンを摂取すると中和抗体とADE抗体が身体の中に作られる。ワクチン摂取により感染予防となる中和抗体を作るが、同時にADE抗体という感染を増強させ重症化する働きをする抗体も作ってしまう。ワクチン接種はプラスばかりではない。また、抗原原罪という症状が発生する。これは前のワクチンで抗体ができているため、新しいワクチンを接種しても前のワクチンの抗体から攻撃されて、新しいワクチンの抗体が出来ず免疫力がつかないという症状である。その過程で重い後遺症が発生する恐れもある。厚生労働省の最新のデーターでは、全国の陽性者のうち30代、40代で、ワクチン未接種者の人よりワクチン3回目摂取者のほうが10万人当たりの感染者数が多いという結果も出ている。また、藤沢医師がもう一つ懸念しているのが副反応による死亡リスクと健康被害の増加である。厚生労働省によると昨年2月から今年10月までにコロナワクチン接種後の死亡事例は1683件に上っている。全てにおいてワクチンと死亡の因果関係は認められないとしているが、副反応についてはアナフィラキシー、手足の痺れ、急性心筋炎など100件の疾病においてワクチン接種との因果関係を認める結果を公表した。藤沢医師はこのような危険を伴うワクチンは子供には打たせるべきではないと全国有志医師の会を立ち上げワクチン反対運動をおこなっている」という報道であった。

 

コロナワクチンについては、さまざまな否定的な意見がネット上に見られる。しかし、全国紙や全国放送のテレビ網ではそのような情報はほとんど見ない。だからといって政府の対策が正しいとは思えない。この著書に書かれているように、日本のコロナ対策は厚労省、医系技官、国立感染研、検査技師団体、などを中心とする「感染症ムラ」利権のために行われていることを知るとワクチン接種も二の足を踏みたくなる。

このように疑心暗鬼の念が強くなってきたのは政治への不信である。政府への不信である。昔は、このように何もかも信じられないということはなかった。信頼に値する政治を取り戻さない限り日本に明るい未来はないと強く思う。