ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

長崎四国八十八ヶ所霊場巡り その5

青点をスタートして矢印方向に進み赤点までのコース。距離8.35km、最低高度17m、最高高度151m、総上昇高度210m、消費カロリー1,193kcal 、晴れ時々曇り、気温14度、湿度70%

 

長崎駅前周辺の様子

日曜日午前8時、長崎駅東口バス停に全員が集合。ここから西山木場行きのバスに乗って西山木場まで行き、そこから今日の霊場巡りをスタートする。霊場巡りは純粋に徒歩のみで行う人たちもいるが、私たちは適宜交通機関を利用して霊場巡りを行う。今日は高台まで、バスで行き、そこから、基本的に下りながら巡礼するコースである。高齢者には優しいコースである。

 

終点の西山木場で下車。ここの高度は約100mである。西山木場は西山高部水源地に注ぐ川の際にあるバス停である。その川の岸辺は公園になっている。今日の最初の霊場はこれから約50mさらに高台にある。出発する前に、先達より話があった「八十八ヶ所巡りも今日は5回目です。八十八ヶ所巡りは、単なる山歩き、町歩きではありません。巡礼をしながら何かを学んでください。何を学ぶかを考えてください。四国遍路ではお寺で混み合うことがあります。われ先にという姿勢では、遍路を歩いてきて何を学んだと怒られます。礼儀でもマナーでも人格形成でも何か学んでください。今まで生きてきたお返しをする。自分には何ができるかを考える日にしてください。今日はそのことを自問しながら歩いてください。」先達を先頭にして高台の札所へ向かう。

 

第28番倉谷地蔵堂へ行く。ご本尊は地蔵菩薩である。読経して参拝する。地蔵菩薩の地蔵とは、大地が全ての生命を育む力を蔵するように、苦悩の人々を、その無限の大慈悲の心で包み込み、救うところから名付けられたとされる名前である。西山の高台にあるここ倉谷地蔵堂はこの地区の守り神である。

 

 

続いて、すぐ近くにある第65番日向平観音堂へ行く。ご本尊は観世音菩薩である。観音様は世の中のありとあらゆる人を救うために様々な姿に変身すると言われている菩薩である。読経して参拝する。

 

次の札所へ行く途中、西山ダムの堤防道路を渡っていく。このダムは1903年に完成した日本で2番目に古いコンクリートダムである。高さ40mの堤防から下を見ると高所恐怖症の私は怖い。遠くには長崎市内の街並みが見える。

 

西山ダムを通って対面する山を上って行く。そして第15番不動山室生寺へ行く。ご本尊は不動明王である。不動明王は「お不動さま」と呼ばれ、大きな慈悲心を持った仏さまとして古くから信仰を集めている。お不動さまのご誓願は、人間の悩みの原因である無明を断ち切って本当の幸せをおさずけになることである。読経して参拝する。

 

左:第40番薬師寺教会   右:第69番西山町地蔵堂

室生寺からどんどん下っていく。20分下って来たところに第40番薬師寺教会がある。ここは個人宅の一角にお祀りされている。ご本尊は薬師如来である。読経して参拝する。次に10分ほど行くと第69番西山町地蔵堂に着くご本尊は地蔵菩薩である。本堂の前にもたくさんのお地蔵さまが祀られている。読経して参拝する。

 

左:第63番上の切地蔵堂   右:第31番松ノ森神社

続いて第63番上の切地蔵堂へ行く。ご本尊は地蔵菩薩である。読経して参拝する。次に松ノ森神社へ行く。松ノ森神社の一角に第31番松ノ森神社の札所があり、立派なお堂が建てられている。ご本尊は観世音菩薩である。読経して参拝する

 

左:第42番上町大師堂     右:第82番瑞光山永昌寺

次に第42番上町大師堂へ行く。ご本尊は弘法大師である。このお堂は町内の守り神として天明2年(1782年)に建立されて以来今日まで240年間続いているようだ。読経して参拝する。続いて第82番永昌寺へ行くご本尊は釈迦如来である。本堂改築中で立入禁止になっており門外で読経して参拝する

 

左:第87番立山町地蔵堂    中:第19番立江地蔵堂     右:中江地蔵堂横の石仏

続いて第87番立山町地蔵堂へ行く。ご本尊は地蔵菩薩である。読経して参拝する。次に第19番立江地蔵堂へ行く。ご本尊は同じく地蔵菩薩である。中江地蔵堂の横には大日如来はじめ多くの如来・菩薩が鎮座されている。

次に第26番中町地蔵堂へ行く。ご本尊は地蔵菩薩である。眉間の上にある白毫が特に目立つ菩薩像である。白毫は光を放ち世界を照らすと言われている。読経して参拝する。

 

続いて第14番萬寿山聖福寺へ行く。聖福寺の境内にお堂がありそこが第13番札所となっている。ご本尊は釈迦如来である。読経して参拝する。

 

左:第36番聖無動寺   右:福済寺の長崎観音

今日最後の札所である第36番聖無動時へ行く。ご本尊は波切り不動明王である。崖をくり抜いたところに大きな不動明王の石仏が立ち、下を見下ろしている。かなりの迫力である。読経して参拝する。不動明王の隣には福済寺の長崎観音が亀の上に立っておられる。高さ34mの観音様もかなりの迫力である。

 

長崎四国八十八ヶ所霊場巡りの5日目を終えた。始まる前に、先達から巡礼を通して何かを学んで欲しいという話があった。自問しながら巡礼するように言われた。今は何も答えはない。しかし、この巡礼は確かに単なる山歩き街歩きと違って自省の旅であることは間違いなさそうである。自分を見つめる旅であることは間違いない。次回は長崎四国八十八ヶ所の最終回である。次回も楽しみにしたい。