ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

終活としての生前整理

新聞のお悔やみ欄に小学校時代の級友の名前を見つけた。長いこと会っていない友であった。昔から元気溌剌な奴で、今も元気にやっているのだろうと思っていたが、その名をお悔やみ欄に見つけ、最初驚いた。しかし、考えてみると驚くことではないと思い直した。彼も私も人生の終わりの時期にきているのだから、それが当たり前なんだと思った。改めてそういう年齢なんだと彼の訃報に触れて思った

今現在、私は元気である。だから、これからも今のまま、元気にずっと生きていけるような思いで毎日を過ごしていたが、それは私の都合の良い希望的観測でしかないと思った。友の死は「お前もいつ寿命が尽きてもおかしくない年齢だよ。自覚しなければいけないよ」と友から言われているような気がした。

昨年末、2023年今年の目標を考えていたとき、目標を立てると達成できなかったとき、ショックが大きいから、目標を立てないで、ありのまま自分の好きなように生きようと思った。それが自分らしくていいと自分に甘い性格丸出しでスタートした一年であった。

しかし、ここにきて目標を立てることにした。今年の目標は「終活としての生前整理」である。今年中に身の回りに溢れる品物をきれいに整理しようと思った。今年中に寿命が尽きてしまった場合には、目標達成不可抗力になるが、それはそれで仕方がない。しかし、やれるところまでやろう。運良く年末まで寿命があれば、その時までには生前整理を完成させようと思った。

私は今、マンションに住んでいるが、実家には使わないものや思い出の品などがたくさんある。実家にスペースがあることをいいことに、マンションに置けないものは全て実家に置いている。そして、今や実家は、大きな物置場所状態である。実家に戻るたびに、物に溢れている状態を見て、整理しなければと思っていたが、そのうちそのうちと思いながら今日まで来てしまった。

生前整理をしようと思ってもどこからどのように手をつけたらいいのか、全くわからないが、ネットを見ていたら、生前整理普及協会という団体があって、その団体が、生前整理の進め方について詳しく説明していた。その説明を参考に取り組むことにした。 

まず冒頭、「生前整理とは、物・心・情報を整理しながら、 生まれてから現在までの人生の軌道を見直し、『自分がどんな人生を歩んできたのか?』『どん な夢を持っていたのか?』に気づくことです。 そのなかで、今後の残された人生、自分が何を して、どう生きていきたいかを見つけることができます。世間のイメージでは生前整理は亡くなる準備など暗いイメージがありますが、生前整理を行うことで人生を前向きに考えることができ、大切な家族との関係もよくなっていきます」とあった。生前整理を終活として始めようとしていたが、生前整理には終活だけにとどまらない人生を前向きに捉える一面があると書かれていてなるほどと思った。
次に生前整理を行うタイミングについて書かれていた。「生前整理には次の 5 つの力が必要です。決断力・判断力・分別力・物の管理力・体力です。皆さんのこれからの人生の中で、本日が一番若い日です。この5つの力がある “ 今 ” こそ、身のまわりの生前整理を行うベストタイミングです!」と書かれていた。生前整理を行うには決断力、判断力、体力など様々な力が必要という説明書を読みながら、私にとっていいタイミングであったと思った。

生前整理は何から始めたらよいかという順番については、「物、 心、情報の順番で整理を行うことです。気軽に 始められるところで、家の中にある写真や思い 出の品々の整理から始めてみてください」とあった。日本の一般家庭では平均5000枚くらいある写真の中から300枚くらいを選び、最終的に50枚くらいの一冊のアルバムを作るのが目標のようだ。
 「写真の整理の次は、使わない、また使えない 物の整理を行っていきます。服や本、食器や昔 もらったけどしまってある物などです。また来客用に、食器や布団も多く用意されている家もあると思います。つまりは、家の中にデッドスペースがたくさんあるのです。毎日過ごしている家の中でまっ たく使わないスペースに使わない物が詰め込ま れている環境です。皆さん改めてもったいないと思いませんか? そ のスペースを有効活用することで、今後の安心・ 安全、そして快適な生活環境が確保されます」と書かれてある。このことこそ、私が取り組みたい内容であった。いらない物、使わない物でデッドスペースがたくさんできている。これを徹底的に解決したいと思った。「整理するときの方法としては、多くの人が「いる・いらない」の二者択一で考えがちですが、これでは整理は進みません。この 「いる・いらない」の2 つに「迷い」と「移動」を加えた 4 分類で仕分け ることがポイントです」と魔法の片付け4分類法が書かれていて参考になった。

「物と向き合い、心の整理ができてから、最後に情報の整理に入ります。まずは銀行口座や保険、年金などの「財産情報」をまとめましょう」とあった。

「生前整理のポイントは「いつかやろう」を「今 やろう!」にするということです。残りの人生がどれくらいあるかは誰にも分か りませんが、唯一言えることは、誰にも人生の 最期がやってくるということです。だからこそ、 年齢に関係なく誰もが準備しておくべきものなのです。もちろん最初から遺言書を書いたり、 葬儀について考えたりするとハードルが高いので、まずは物の整理から始めましょう。」と書かれてあった。

生前整理について、残りの人生がどのくらいあるか、誰にもわからないから誰でもが準備しておくべきことと書かれていた。私にとって、もはや後回しにできないなと思いながら今年一年、生前整理に取り組もうと思う。