ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

長崎11社スタンプラリー その1

青点をスタートして矢印方向に進み赤点までのコース。距離9.29km、最低高度15m、最高高度366m、総上昇高度335m、消費カロリー1,446kcal、天気、晴後曇り、気温8度、湿度84%

 

左:山王神社本殿  右:山王神社境内の被曝クスの木

1月に長崎四国八十八ヶ所霊場巡りを結願した。1月の八十八ヶ所霊場巡りの途上、山王神社に立ち寄り参拝した。その時、長崎市内11神社のスタンプラリー開催中のパンフレットを見て、我々も次は長崎神社巡りをしようという話になった。そして、今日はその11神社巡りの日である。すでに山王神社は参拝済みなので残り10社に参拝することになる。頑張ると1日でできる行程だが、私達は、急がずのんびり行こうということで2回に分けて行うことにした。

 

今日、最初に参拝する神社は金刀比羅神社である。金刀比羅神社は標高366mの金比羅山の中腹にある神社である。海抜0mから始めると時間がかかりすぎるので、バスで標高180mの立山公園まで行き、そこから標高280mの金刀比羅神社を目指すことにした。立山公園を過ぎたところに金刀比羅神社の鳥居が建っている。そこから金刀比羅神社の参道が始まる。

 

階段をどんどん上っていく。二の鳥居、三の鳥居を通って上っていく。鳥居や石灯籠の文字を読むと文政13年と彫られている。文政13年は西暦1830年だから193年前に寄進されたものだ。さらに上っていくと金刀比羅神社の本殿が見えてきた。本殿の前で仕来り通り二礼二拍手一礼して参拝する。その後般若心経を読経する。

 

中腹にある金比羅神社に来たついでに、山頂まで登ろうということになり、さらに上っていく。ここからは、いつも携行している登山用杖を使って登っていく。杖は登山に欠かせない強い味方である。そして山頂に到着。上りで少し汗をかいたが、頂上の風が気持ちが良い。山頂からの眺めをしばし楽しむ。

 

金刀比羅神社の次は山を下りて西山神社へ行く。西山神社由緒記によると御祭神は仏者の所謂妙見大菩薩と書かれている。妙見菩薩北極星または北斗七星を神格化した仏教の天部の一つで妙見とは優れた視力の意味で、善悪や真理をよく見通す者という意味のようだ。西山神社は寒桜で有名な神社である。寒桜は、旧暦の正月頃に咲くことから元日桜とも呼ばれている。寒桜は寒緋桜から生まれた品種である。寒桜の花びらは寒緋桜同様下向きに咲くのが特徴らしい。

 

次は松の森神社へ行く。松の森神社は別名松森天満宮とも呼ばれ、諏訪神社、伊勢宮とともに長崎3社の一つである。天満宮は学業成就の神社として信仰されている。境内の一角に紅梅が咲き誇り、そこは明るく楽しい雰囲気が漂っている

 

次に伊勢宮へ行く。伊勢宮略歴を読むと伊勢宮は寛永6年(1629年)神宮より鎮座の許状をいただきこの地に天照太神をお祭りして以来、長崎奉行を始め市民一般の支持を受け今日に至ると書かれてある。明治34年(1901年)長崎で最初に神前結婚式を挙行した神社である。整列して般若心経を読経して参拝する

 

次は宮地嶽八幡神社へ行く。宮地嶽八幡神社の創立は承応二年(1653年)と書かれてあるから今から370年前である。この神社は陶器製の鳥居で有名である。今日は工事中で近くまで行くことができず、触れなかったのは残念であった。この有田焼の鳥居は明治21年(1888年)に奉納されたものらしい。陶器製の鳥居は工芸品としても貴重なものである。本殿の前で般若心経を読経して参拝する。参拝後、宮司の方が来られて「久しぶりに般若心経を読まれて参拝する方を見ました。有難うございます」と言われた。お寺では読経して感謝されることはないが、神社では珍しいから感謝されるのかなと思った。

 

今日の神社巡りはここまでにして、近くのお店でお昼にしようということになった。近くのお店は全員一致で「むつ五郎」に決定。急足でむつ五郎へ行く。むつ五郎は美味しいお魚定食を格安で提供してくれるお店である。今日のお勧めのチラシ寿司定食をいただく。チラシ寿司はもちろんだが、副菜のすり身揚げも天ぷらもお味噌汁も美味しい。

 

昼食後、時間があるから、今年1月にオープンしたばかりの長崎市役所を見学に行こうということになった。新しい市役所は19階建ての高層ビルで19階は展望フロアになっていて市民に開放中ということであった。新しい市役所の近くで見上げると、19階建てのビルは大きい。迫力がある。今までの旧庁舎は確か4階建のビルだったがこんな巨大なビルが本当に必要なのかと心配になる程である。庁内の一階は今まで同様証明書の交付窓口である。エスカレーターがあるが、4階まではエスカレーターで移動するようになっていて、5階以上はエレベーターを使うようだ。

 

19階の展望フロアに行く。そして、そこからは、今まで見たことのない長崎の景色が360度広がっていた。現在、長崎市は全国でワースト二位の人口減少を記録している。この新庁舎でワースト記録の悪い流れを断ち切り、良い方向に向かうきっかけになってもらいたいと思う。