ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

英彦山から愛宕山へ

 

S点をスタートしてG点までのコース。距離約8km、最低高度6m、最高高度401m、総上昇高度463m、消費カロリー1125kcal、天気晴れ、気温13度、湿度56%

先日、七面山から烽火山へ登った。4月に、仲間と七面山から烽火山と英彦山を経由して愛宕山へ行く計画がある。今日は天気が良いので、その下調べを兼ねて久しぶりに英彦山から愛宕山まで歩くことにした。

 

今日の登山のスタート地点は標高125mの県営バス御手水バス停である。バスを乗り継いでスタート地点へ行く。バスで行っている途中、今から登る彦山が見えてきたのでバスの窓越しに写真を撮る。

 

スタートしてすぐに登り坂が始まる。道は舗装されて歩きやすい。しかし、階段の奥行きが長いので、一歩で上るには歩幅が大きくなり、二歩で登るには歩幅が小さくなる。歩きにくい階段だなと思いながら上っていくと、林の中からきれいな特徴のある小鳥の鳴き声が聞こえる。私は、小鳥の鳴き声は判別できない。しばらく聴き入っていたが、録音しようとスマホを取り出したら、鳴かなくなった。

 

林に囲まれた坂道をどんどん上ってきて、上り詰めたところはフェンスで囲まれた大きな工場みたいな場所に出た。何の工場だろうと思いながらさらに先に進んでいくと、そこは電力会社の変電所であった。変電所の横を通ってさらに進むと目の前に彦山の頂上がすぐ目の前に見えてきた。

 

彦山頂上を目指す前に、彦山の隣に位置する飯盛山に祀られている豊前坊神社へ参拝する。飯盛山には飯盛神社と豊前坊神社の二つの神社名が存在する。その昔、飯盛神社の境内に豊前坊を勧請したことで、その後、世人は飯盛神社を豊前坊と称するようになったと書かれている。

 

彦山風致地区と書かれた石柱の前を通って彦山に登り始める。石柱のまわりの桜の木は満開で鮮やかなピンクの花を咲かせている。青空に咲く桜を見るとそれだけで嬉しくなる。

 

この道は、昔から信仰の道であったのだろう。山道に石を敷き階段が作られている。尾根伝いに踏み固められた道が続く。

 

頂上近くになると立派な石段が造られている。しかし、その石段も一部壊れかけている。石段を登り始めたところに石碑が建立されている。石碑を読むと「質実剛健、大正十一年九月十八日創立、長崎アルカウ会 昭和三年十二月十八日 二百回登山記念」と書かれている。長崎アルカウ会は登山グループなのだろう。6年で200回の登山であるから、かなり積極的に活動していたようだ。

 

彦山頂上に到着。頂上は電波塔が立っている。頂上からの景色は東側と西側は視界良好である。特に、西側の長崎市内および長崎港を眼下に見下ろす景色は絶景と言っていいほどである。ここで、ちょうどお昼になったので絶景を楽しみながらお昼をいただく。

 

お昼休憩をした後、下山する。新しい案内板があり、それに従って下山する。最初はしっかりした道であったのが、途中で左に折れたあたりから薮になり道がわかりにくくなる。引き返そうかなと思いながらそのまま抜けると大きな道に出た。大きな道の脇に案内板があり、案内板を見ると、私が通った道は狭い道で、歩きやすい広い道が先にあると書かれていた。下山者用にもこの案内が欲しいと思った。30分近く狭い道を潜り抜けて山裾に降りてきたら八穂神社に着く。

 

標高401mの彦山頂上から住宅街の山裾まで降りてきた。ここは標高140mである。これから今日最後の目的地である愛宕山へ行く。愛宕山の標高は230mで、これから90mもう一度上ることになる。古い山道の階段を登っていく。振り返ると、いま登ってきた彦山が見える。

 

階段をゆっくり20分ほど登ってきたら頂上の愛宕神社に到着する。愛宕神社の前で、般若心経を唱和して参拝する。

今日の登山は4月に行う登山の下見を兼ねて行なった。山道は、昔、行ったことがあると言ってもその山道はすでに廃道になってたりするし、また、コース図通りであっても、道がわかりにくいこともあったりする。今回でも、コース図がありながら道を間違えてしまった。その確認ができたのがよかった。私たちのグループでは近郊の山歩きをしている。山行は毎回交代で担当者を決めて実施している。山行の担当者になった時は、山行のコース図等を準備し、基本計画を作成し、その山行計画の引率が任されている。道に迷うようなことは許されない。今回、私が担当になったので下見をしたが、低山であっても、知った道であっても山行を担当するときは、必ず下見が必要だと改めて思った。