ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

帆場岳へ行く

いい天気が続いている。連れ合いが少し山歩きをしたいと言う。でも、全力で長い距離を歩いたり急な坂を登る山歩きではなく、ゆっくりと森の中を歩きたい。小鳥の声を聞きながらのんびりと歩きたいけどどこがいいと言ってきた。長崎市は低山に囲まれているから、少し山歩きをしたいのであればどこでもできるが、今回は帆場岳へ行くことにした。帆場だけは標高506mだが、頂上近くまで道路が通っていて、頂上まで大して歩く必要がないし、また急な坂もないから希望にぴったりだと思った。さらに、4〜5日前の新聞に帆場岳の古木の桜が満開という記事が出ていた。満開は過ぎたけど、その桜を見れるかもしれないと思い、帆場岳に行くことにした。帆場岳は3つの山が並んでいることから三つ山とも呼ばれている山で南蛮貿易時代、長崎に入港する南蛮船は帆場岳を目標に入港したと言われている山である。

 

S点をスタートして帆場岳頂上まで行きS点に戻る往復コース。距離3.71km、最低高度356m、最高高度506m、総上昇高度210m、消費カロリー628kcal、天気晴れ、気温19度、湿度43%

自宅から車で30分ほどかけて、帆場岳登山口の駐車場に到着する。ここの標高は356mである。ここから歩き始めてアップダウンを繰り返しながら標高差150mを登って穂場岳頂上を目指す。若い人は30分もかからないで頂上に達するが、私たちはのんびりと小鳥の声を聞きながらのぼることにする。所要時間は若い人の倍の1時間を予定して歩き始めた。

 

駐車場の先に帆場岳1.5kmという案内板が立っている。その案内板の矢印に沿って山道を進んでいく。道はしっかりしていてわかりやすい。木漏れ日の山道をゆっくりペースで登っていく。寒くもなく暑くもなく、一年で山歩きを一番楽しめる時期ということを実感する。時折ふく風が心地よい。

 

 

尾根道をアップダウンしながら少しづつ登っていく。時折り、木に赤い布が巻かれているのを見る。この赤い布を見ると道は間違っていないと確認できる。上っていく途中大きな石の上に石を3個づつ積んである場所を通る。3個づつではなく、1箇所に石を積み上げるのはよく見るが、3個づつという意味がよくわからない。いずれにしてもルートは逸れてないことの確認にはなる。

 

樹齢200年を越えるという帆場岳の桜に到着。桜の周りには4〜5名の人がいて休憩したり写真を撮ったりしている。桜の花はすでに散ってしまい、もはや葉桜状態であった。大きな桜の木だから満開の時は見事だったろうとつれあいと話していたら、周りの方が、「1週間前に来ましたがその時が満開でした。本当に見事でした。昨年も来ましたが昨年は日付的には今日が満開でした。今年は1週間早いようですね」と教えてくれた。

 

 

標高506m帆場岳頂上到着。所要時間60分を予定していたが、実際要した時間は72分であった。休憩込60分の予定であったが、桜の場所での休憩時間が長すぎたのかもしれない。頂上からの展望は南東から南西方面のみ視界良好である。南西方面を見ると長崎港と長崎市街地が見える。

 

頂上でお昼の弁当をいただく。山の上でいただく弁当は美味しい。連れ合いと一緒に山に登るのは久しぶりである。以前はよく一緒に山歩きしていたが、連れ合いは足を痛めてから山歩きを控えていた。今日の山歩きも、足が痛くなったら、その時点で中断して下山するという条件でやってきたが、頂上までは痛みもなく無事に上ることができた。足の痛みもずいぶん改善したようだが、下山が完了するまで安心できない。頂上で休憩した後、いよいよ下山する。下りは杖を使いながら、滑らないように、足を痛めないように注意しながら下っていく。途中見晴らしの良い場所で周りを見ると頂上では見えなかった雲仙岳が遠くに見えてきた。用心してできるだけ歩きやすい道を選びながら、出発点に無事に戻る。痛みの再発もなく今日の山歩きを無事に完了した。来年は帆場岳の桜が満開の時に来たいと思う。