ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

諏訪神社から愛宕山へ

S点をスタートしてG点までのコース。距離14.58km、消費カロリー2,191kcal、最低高度13m、最高高度426m、総上昇高度925m、天気晴れ、気温18度、湿度60%

江戸時代、長崎には七高山巡りという市街地を囲む七つの寺院(山)を1日かけて巡拝する習わしがあった。七つの山とは金毘羅山、七面山、烽火山、秋葉山飯盛山、彦山、愛宕山である。高齢者の私たちにとっては、七高山を1日で巡拝するのはなかなか難しいだろうということで、先日、金比羅山の参拝を済まして、今日は残りの六高山を巡拝するため出発点の諏訪神社に集合した。出発に先立って、リーダーより、「一日で完歩する予定ですが、参加者の疲労度によっては途中切り上げもあり得ることを了解しておいてもらいたい」という話があった。出発点の諏訪神社前に全員集合し、定刻に元気に出発。

 

約50分ほど歩いて七面山に到着。七面山は桜の名所としても有名である。桜の時期は石段が一面桜の花びらで埋まることになるが、その時期も過ぎて、今は青葉が美しい。七面山で般若心経を唱和して参拝する。

 

七面山で休憩したあと、いよいよ烽火山へ登山を開始する。七面山から烽火山が今日一番の急峻な上りである。ロープ場が続く急な山坂を滑らないように注意して一歩一歩登っていく。

 

やっとの思いで、標高426mの烽火山山頂に到着。一気呵成に七面山と烽火山のふた山を巡拝し、残り四山である。残りの山はまだ多いし、距離も残りが多いが、急峻な上りの難路は過ぎたので、実質は今日の行程の半分は過ぎたも同然である。山頂で心地よい風に吹かれながら疲れを癒す。

 

ここ烽火山は名前の通り、江戸時代のろしが上げられた山である。そのため、山頂にはのろし台が遺構として残されている。のろし台は壁高3.6m、抗口の直径4.8mの円堤で下部に3か所の火入口が設けられている。昔、烽火山で大亀を見たことがある。それを探すが見つけきれない。大亀はもうどこかに行ってしまったのかもと思いながら、登ってこられた登山者の方に大亀を知りませんかと聞くと、「そこにいますよ」と言って案内していただいた。確かに、どこにも行かないで大亀さんはいた。

 

烽火山で休憩したあと、下って行く。高度差200mほど降りたところに秋葉大権現を祀った秋葉山神社がある。そこで般若心経を唱和して参拝する。秋葉山神社の脇の小さなお堂には十一面観世音菩薩がお祀りされている。案内には目の悪い方にご利益があると書かれている。

 

秋葉山神社に参拝した後はさらに高度差100mほど下っていき、妙相寺に到着。ここ妙相寺は昔から長崎の文人墨客に愛された趣のある寺院である。桜の名所でもあり紅葉の名所でもある。ここで昼食をいただく。今は桜も紅葉もないが、いつ来ても妙相寺は楽しい。

 

妙相寺でお昼を頂いて元気を回復する。ここまで予定通りに進み時間的遅れはない。そして午後の部を開始する。午後の部はまず、飯盛山の飯盛神社を目指す。約1時間かけて飯盛神社へ到着。般若心経を唱和して参拝する。飯盛神社の境内に蛤石が置かれている。「この蛤石の頭を撫でて祈願すれば万病不思議に治る」と書かれている。蛤石を撫でて祈願する。

 

次は彦山へ行く。飯盛山から高度差80mを上り詰めると彦山の頂上へ到着。頂上から南に少し進むと西方面を見おろすビューポイントがある。そこからは市街地と長崎港の絶景を見ることができる。そして、眼下には今日最後の目的地である愛宕山が見える。ビューポイントでしばらく絶景を楽しみながら休憩する。

 

彦山で休憩して、最後の目的地愛宕山へ向かう。まず彦山を標高差240m下山して、そこから80mほど登り返して愛宕山山頂を目指す。最後の力を振り絞って愛宕山への階段を一歩一歩登って行く。そして彦山から約1時間後、愛宕山頂上の愛宕神社へ到着。般若心経を唱和して参拝する。無事に六高山完歩。先日の金比羅山と合わせて七高山達成となった。

体力的には限界に近い感じであったが完歩できたことは自信になった。仲間の最高年齢の方は今年79歳になる。私より6歳上である。その先輩も見事に完歩した。6年後に先輩みたいに山歩きできるかどうかわからない。でも先輩を見習って6年後も山歩きしたいと思う。これからも体を鍛え続けたいと思った。