ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」

YouTube田中優子先生が「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」について、会発足の経緯など説明されていた。以下要約を記す。
「この会の発足は、軍拡の予算案が発表された時に、多くの女性の方が、この軍拡予算に疑問を感じたことから始まりました。女性の視点で言うと、現在は、国民は様々なものを諦めている状況です。例えば教育費なんかは先進諸国の中でも、最低レベルというくらい教育費についての支援が少ない。少子化という国家の危機を迎えている今、教育費の支援をしないと、国家的危機を乗り越えることはできないと言われているのに効果的対策がなんらなされない。教育費だけでなく非正規労働者問題など様々なことが放置されたままである。なぜ、取り組まないのかなぜ必要な支援しないのかと問いかけると、社会保険料など社会補償費に莫大な予算が必要だから、他に回らないと言われる。確かに社会保険料が増大することは明らかである。これからも増大するだろうと思うと仕方がない、我慢するしかないと思ってしまう。ところが、様々な分野で必要な支援は行われていないにもかかわらず、軍拡の予算だけは倍増するという計画が着々と進められてきたということがわかった。

 現実社会には改善すべきことがたくさん起こっている。例えば、女性の労働者の過半数非正規労働者です。その数は男性の2倍です。女性の非正規労働者の賃金は男性の非正規労働者の67%です。ひとり親で子供を育てる女性も多い。コロナ禍で職を失ってホームレスになる女性も増えました。社会の分断が深まり、子供を育てるという不安が女性に広がってきています。その女性が持つ不安感は、今は若い男性にも広がり、子供を持つことは贅沢品だという言葉が男性から語られるようになった。さらに結婚も贅沢品だし、子供も贅沢品といい、そこにお金をかける余裕がないと言われている。この問題は保育園が増えれば解決する話ではないし、出産手当に10万円貰たって解決できる話ではない。みんなが不安に思っていることは何かというと、生まれた子どもが大学を卒業して職につくというところまで本当に生きていけるのだろうかという不安です。それを親として支えていけるのだろうかということです。
 麻生副総理は、『少子化は女性の晩婚化が原因』と言われたが、なんで晩婚化しているのかということを考えておられないのだと思った。単に『少子化は女のせいだ』ということを言いたいのだと思った。女性の晩婚化は、女性は就職してキャリアを積まなければ、自分だけでも生きられないし、昔と違って男性が経済的に一家を支えられない現実を前にして、結婚しても共稼ぎを余儀なくされる社会状況の中では、女性も結婚、出産の前にしっかりしたキャリアを築かなければ生きていけないためである。そのように非正規労働者が社会に蔓延して、仮に正規労働者であっても、会社がいつどうなるかわからないという社会状況の中では結婚、子育てなど贅沢品でしかないと思うようになっている。そのような不安感があるから女性はなかなか子供を産むことができない。岸田首相は当事者の立場に立って考えますとか言うが、全く当事者の立場など考えていないと言わざるを得ません。必要な政策が行われないのは巨額な社会補償費が原因と思わされてきたが、実際はそうではないようだ。そこに巨額な軍事予算が更に出現するという。
 その財源はどうするのか今はまだ、はっきり決まっていないようだが、現状は放置されたまま、さらに国民を苦しめる政策に反対です。『軍拡より生活』という主張こそ、『平和を求め軍拡を許さない女たちの会』を立ち上げた理由のその1です。

 そして、『平和を求め軍拡を許さない女たちの会』を立ち上げた理由その2は次のとおりです。現在は、女性たちが戦争になる可能性が迫っている事態を、初めて参政権(投票権)を持って迎えているということです。前の戦争の時に女性には投票券がありませんでした。前の戦争の時に、日本の女性は、政治に対して自分の意思を表明することはできませんでした。さらに、前の戦争の時、女性には集会の自由も認められていませんでした。前の戦時においては、投票権のない日本の女性たちは、政府や軍部によって結成された婦人会に集められ、戦争遂行への協力体制に組み込まれていきました。


現在、私たちが持つ普通選挙権は昭和20年(1945年)の選挙法改正によって、日本国成立以来初めて、女性に選挙権が与えられました。これはすごいことです。かつての体験を踏まえると、戦争遂行へ絡め取られないためには、『反戦』や『戦争回避』を常に表明し続けなければなりません。これが立ち上げた理由その2です。

 この二つの理由により私たちは『平和を求め軍拡を許さない女たちの会』を今年の1月に立ち上げました。まず初めに、会としての声明を作り、署名運動を開始しました。声明に対する賛同者は、1ヶ月余りで75,000筆の署名が集まり、各政党に手渡しました。その後は各地で同じような会が急速に立ち上がって広がっています。『軍拡より生活』という私たち女性の主張をこれからも広げていきたいと思います」と述べられていた。

「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」を心から支持します。