ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

「女神大橋てっぺんからの絶景と恐竜のたび」

女神大橋てっぺんからの絶景と恐竜のたび」というバスツアーの広告を見た。案内を読むとこのバスツアーは女神大橋の主塔のてっぺんまで上り絶景を楽しみ、さらに野母崎町の恐竜博物館を見学するツアーと書いてある。野母崎では恐竜博物館を見学するだけでなく、野母崎の地元産の海鮮丼の昼食と温泉を楽しめるようだ。そのバスツアーの日がやってきた。

 

定刻までに参加者全員が集合して、今日のバスツアーのメインイベントである女神大橋へ行く。女神大橋に着いたら、女神大橋を案内するガイドさんから説明を受ける。「今日は主塔の天辺まで行って絶景を楽しみます。ただし、この主塔にはエレベーターもエスカレーターもありません。天辺に行くには400段の階段を上っていくしかありません。ビルの高さで言うと32階になります。この主塔には窓はありません。だから、主塔に入ったら暑苦しいです。しかし、水平梁と天辺では外に出ることができます。そこでは絶景が待っています。400段を上りますが、休憩をしながら、無理しないで上りますので心配はいりません。いくつか注意があります。今から高い場所へ行きます。絶対に物を落とさないように細心の注意を払ってください。物を落とすと大事故になると考えてください。そして、階段は急です。しかもステップの奥行きが狭いです。階段には手すりがついています。階段を登る時は手すりを持ち必ず3点支持でのぼってください。だから、手に荷物を持つことはできません。リュック以外の荷物は置いていきます。そして、ヘルメットはしっかり紐を締めて正しく着用してくだい。主塔の中は狭く天井が低い場所もあります。必ず頭を打つことがあります。その時ヘルメットがしっかり皆さんを守ってくれます」と説明を受けて出発する。

 

主塔の入口に到着。ガイドさんが鍵を開けてドアを開く。そしてガイドさんの指示で一人づつ慎重に入っていく。身体を折らないと入れない。油断するとガンとヘルメットの当たる音がする。

 

ガイドさんを先頭に階段を登っていく。登っても登っても階段が続く。最初は軽快に登っていたがそのうち息が荒くなってくる。途中休憩をしながら登っていく。

 

階段をずいぶん登ってきてもう、もう16階くらいまで登ってきたのではないだろうかと思っていたら横に抜ける通路に出た。ここが水平梁である。その水平梁を頭を打たないように注意してすすむと天井に出入口がある場所にきた。ここから梯子を上って水平梁の外へ出る。

 

水平梁からの眺めはすばらしい。ここは海面から120mである。参加者の方が下を通る車に手を振ったら、ドライバーが手を振って返してくれたようだ。風が気持ちがいい。気温24度、風速3m。この女神大橋ツアーは雨天中止、風速も8mくらいで中止になるらしい。天候不良の中止も多いようだが、今日は絶好のツアー日和である。

 

水平梁での展望を楽しんだ後は、ガイドさんの指示に従っていよいよ天辺を目指して行く。水平梁から天辺までさらに16階を上ることになる。上っても上っても階段が続く。途中には残り10階とか残り5階とかの貼り紙がある。そこで休憩しながら上っていく。上るにつれ、階段はいよいよ狭くなり、急になる。しかも階段というより梯子みたいな形に変わっていく。三点支持を徹底して一歩一歩登って行く。

 

やっとの思いで天辺到着。ここからの眺めは遮るものはなく360視界全開である。水平梁の視界で十分満足と思っていたが、天辺からの展望はまた格別である。天辺は10人が一度に上っても行動できるくらいの広さがある。さらに、天辺の一番高い所に上ると隣の主塔より高く見える。長崎港方面をみると、今日の天気を表すように、海面は波一つない鏡のような状況である。参加者の方がここからバンジージャンプする企画を考えてくださいと希望を述べていた。私はバンジージャンプは出来ないが、確かにここからだと出来そうだ。天辺からの展望を充分楽しんだ後、今度は降りていく。

 

約90分の女神大橋てっぺんの旅は無事終了。上りでは息切れして、何度も休憩しながらやっとの思いでてっぺんまでたどり着いた。てっぺん旅は体力勝負である。それだけに、上りきると、達成感を感じることができるテッペン旅であった。

 

バスツアーはその後、野母崎町の「オーシャンリゾート Nomon 長崎」へ行き昼食をとる。今日のメニューは海鮮丼とアジフライである。食事を楽しんだ後は、天然温泉のもん湯を楽しみ、そして最後は恐竜博物館で自由時間を1時間過ごして帰路に着く。ここ野母崎からはどこからでも軍艦島が見える。軍艦島を見ながら食事をして、軍艦島を見ながら温泉に入り、そして近くの恐竜博物館では恐竜と軍艦島のコラボ写真を撮るのが今日の課題である。

 

恐竜博物館では、恐竜が軍艦島を襲う写真が撮れるということで、敷地内をあれこれ探す。当初、恐竜とのコラボ写真は屋外という思い込みで屋外ばかり探していたが、屋外の恐竜ではコラボ写真は撮れないとわかった。次に、屋内の恐竜とのコラボを考えて、大きな窓ガラスから軍艦島が見えて、恐竜がいる場所を探す。恐竜が軍艦島を襲うアングルを1階から見たり、2階から見たりして探していたら、突然、窓のブラインドが下がって、館内が暗くなった。係の方にブラインドを上げてくださいとお願いしたが、「ブラインドは館内の展示効果のため30分間隔で自動的に上下する仕組みになっています。30分お待ちください」と言われた。残念ながら、30分後にはバスは出発するので「恐竜が襲う軍艦島」の写真を撮ることはできなかった。次回挑戦してみてみようと思う。

女神大橋ツアーと野母崎恐竜の旅は楽しいひとときを過ごすことができた。バスツアーも面白い。興味がある企画を見つけてまた参加したい。