
今日の日の出は5時47分である。今日もいい天気である。今日も暑いだろうと思いながら窓を開けると外気はひんやりする。早朝の外気は間違いなく夏惜しむという季節が訪れている。俳句を詠もうと思って早朝散歩をすることにした。


スタート地点はいつものシンボルパークである。シンボルパークの石碑の周りには百日草が植えられているが、盛りを過ぎて、花の色も薄れてきたような感じがする。


スタート地点から北の方向に進む。早朝だから車は一台も通らない。静かな朝である。歩道に置かれたフラワーポッドにはマリーゴールドが、今が盛りの如くに綺麗な花を咲かせている。


進んで行くと児童公園に着く。時間は6時半、夏休みだから、ラジオ体操をやっているのではないかと期待していたが、誰もいない。もう終わったのかな?あるいはこの公園ではやっていないのかもしれない。ラジオ体操で何か俳句が作れないだろうかと思っていたが、その意味では残念である。

児童公園のところを左折して、右手に海を見ながら進んでいくと遠くに伊王島が見えてくる。伊王島は香焼町の隣町である。橋がない時代は簡単に行けない隣町であったが、2011年に伊王島大橋が架けられて陸続きになり5分で行ける隣町になった。


香焼教会の横を通ってこれからは上りになる。香焼教会までは山の陰で日陰になっていたがこれからの登りは日差しを浴びながらのウオーキングになる。海抜1m地点から68m地点までの今日一番の上りになる。水分補給しながら上っていく。早朝といっても日差しを受けるとやはり暑い。


坂を喘ぎながら上っていく。途中、満開のランタナに囲まれた家を発見。ランタナは繁殖力が強いので管理が大変という話も聞いたことがあるが、上手に管理すれば長く開花を楽しめるのがいい。


最高高度68m地点まで上り、その後は平坦な道を進んでいく。歩行者も通らない、車も通らない早朝の時間帯、のんびりとした気分で歩いていると、突然左から猪がとびだしてきた。そして私に気づき、慌てて私と反対方向に走り、ガードレールの隙間から道路を横断して右手の山の方に走っていった。いろんな野生動物が市街地に出没しているニュースを聞くが、ここでは猪が時々出てくるようだ。


イノシシとの遭遇場所から、さらに道路に沿って進んでいくと円福寺に着く。香焼町の円福寺は香焼の名前の由来に関係するお寺である。香焼町の名前はその昔、弘法大師がこの地を訪れ香を焚いて祈願したことから香焼という名前になったと言われている。その場所がこの円福寺の境内らしい。円福寺は長崎県新観光百選の地でもある。


円福寺から西の方向に参道を下って行く。参道の長い階段を降りて行く途中、周りは蝉時雨である。蝉時雨を聴きながら降りて行く途中、一匹だけ違った鳴き声が聞こえた。しかも近くで聞こえる。鳴き声のする大樹に目をやるとすぐ前に蝉がいる。多くのセミは手を伸ばしても届かないところで鳴いているが、この蝉は手を伸ばせば届く位置にいる。そっと写真を撮る。


参道をどんどん下りていくと香焼第一児童公園につく。その児童公園の隣には「慰霊の碑」と書かれた大きな石碑が置かれていた。案内文を読むと、香焼町戦没者慰霊の碑であった。そこには133名の方の御名前が刻まれていた。先の戦争で赤紙を受けて戦地に送られ戦死した方などのお名前だと思う。二度とこのようなことはあってはならないと思う。



参道を下り切ると海に突き当たる。桟橋では釣りを楽しむ人がちらほら見かけられる。「何を狙っていますか」と尋ねると「チヌ狙いです」という。ここではたまに大物も釣れるようだ。もう少し涼しくなったら、私も釣りにも挑戦してみたい。
俳句を作ろうと思いながら出かけた早朝散歩であったが、何か俳句に集中できない早朝散歩であった。猪に出くわしたのも一つの要因かもしれない。俳句のいい案は何も収穫がなかったが、歩くといろんな出会いがあるから面白い。これからもいろんな出会いを楽しみに歩きたいと思う。