ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

自民党総裁選と「総裁選ウオッシュ」

 ネットニュースで次のような記事を拝見した。
 自民党総裁選が9月に行われることが決まり、毎日、テレビでは総裁選のニュースが華々しく報道されている。18日に放送されたTBS系情報番組「サンデーモーニング」では、ジャーナリストの青木理氏(57)は9月に予定される自民党総裁選を巡る報道の在り方について危惧していたが、まさにパリ五輪一色だった テレビ報道は一変して、連日、総裁選を巡るニュースばかりとなっている。
 〈小林鷹之・前経済安全保障担当相は19日午後2時から会見し、総裁選への出馬を表明〉〈石破茂元幹事長は週内に出馬表明する考え〉〈小泉進次郎環境相は総裁選への出馬について会見で「真剣に考え、判断したい」と話した〉……。
 自民党が1972年に推薦人(20人)による立候補制度を導入して以降、候補者が最多だったのは2008年と12年の5人であった。裏金事件で派閥解散となった今回は、10人以上が出馬を検討しているとされ、過去最多を更新する可能性があるという。TVメディアは〈自民党総裁選10人超の名前挙がる 推薦人確保へ争奪戦過熱も〉などと熱心に報じているのだが、政権与党とはいえ、なぜ、“コップの中の争い”をこれほどまでに詳報する必要があるのか。先日は、アメリカの共和党候補のトランプ氏と民主党候補のハリス氏による大統領選挙と同じような扱いで自民党総裁選候補者の名前をあげて報じていた。アメリカの大統領選挙はアメリカ国の大統領を選ぶ選挙であるが、自民党の総裁選は自民党の中の党首を選ぶものでしかない。その自民党は裏金問題、統一教会問題、経済政策の失敗問題、戦争危機の増加問題などさまざまな問題を抱えてきたが何一つ解決できず、現在の岸田首相は次期自民党総裁選に立候補しないこと決めた。自分では解決できないと白旗を上げたわけである。
 自民党総裁選を、ニュースとして取り上げるのであれば、名前の挙がっている議員に対し、仮に総裁に就いた場合、「裏金事件に関わった議員にどう責任を取らせるのか」「旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)との関係をどう見直すのか」「10年余りのアベノミクスでボロボロになった金融システムをどう再構築するのか」「日本国憲法について護憲なのか改憲なのか」についての考えなどを取材してから報じても遅くはないだろう。

 今のように単に名前を列挙するのであれば、青木氏が懸念を示していた通り、まさに自民党の「思う壺」である。総裁選でメディアジャックし、新総裁誕生のご祝儀相場のまま解散・総選挙に突入し、めでたく政権維持を狙うという自民党のシナリオにメディアが加担することになるわけで、党の宣伝・広報と変わらないではないか。

 「スポーツウオッシュ」とは、国家や団体などが都合の悪い事を覆い隠すためにスポーツを利用して隠蔽する、という意味だが、パリ五輪は十分に「スポーツウオッシュ」を発揮して政治の不都合な事実を隠すことに成功したようだ。パリ五輪が終わった今、それから一転して「ポスト岸田」を巡る自民党総裁選のニュース一色に様変わりした。今のTV報道は、さながら「総裁選ウオッシュ」である。まさに自民党の不祥事や醜聞を隠したり、忘れさせたりするための“政治イベント”と化している。
 総裁選のニュースでは、候補者の奥様はこのような方であると紹介した番組を流していた局もあったようだ。そんな報道内容より、政治家として国民をどこへ導くのかはっきりと方針を糺し、それを報道してもらいたいと思う。現在のメディアが行っているお祭り騒ぎのようなイベント機運に乗せられて、判断を誤らないようにしなければと思う。