ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

市展鑑賞と散歩

青点をスタートして矢印方向に美術館へ行き、青点に戻る周回コース。距離4.1km、最低高度1m、最高高度22m、総上昇高度70m、消費カロリー497kcal、天気晴れ、気温13度、湿度55%

連れ合いと長崎市展を見に美術館に出かけた。美術館は水辺の森の一角にある。天気も良いし、鑑賞した後は久しぶりに水辺の森公園を散歩するのもいいねと話しながら出かけた。車を駐車場に停めて美術館へ歩いていくと街路樹が見事に紅葉していた。きれいな紅葉を見るとそれだけで嬉しくなる。

 

 歩道を進んでいくと歩道脇に銅像が設置されている。これは孫文梅屋庄吉夫妻の像で、案内文には次のように書かれていた。「中国民主革命の偉大な先駆者である孫文先生の革命の生涯において、梅屋庄吉先生とトク夫人は一貫して見返りを求めることなく莫大な支援を行った。辛亥革命百周年にあたり、孫文先生と梅谷夫妻の友情と中日友好への多大な貢献を称え梅谷夫妻の故郷であり、古くから中国と深い関わりのある長崎県に三人像を寄贈し、もって中日両国国民の友情の証とし、両国民の世世代代の友好を祈念します」と書かれていた。孫文先生は中国革命の父とも言われる方であり、梅屋庄吉夫妻は長崎の誇りである。
 この辺りは日本が開国したとき居留地として開発された地域で目の前には当時の賑わいを語るように長崎市香港上海銀行の建物が遺されている。

 

 長崎県美術館は水辺の森公園の一角に造られた新しい施設である。今日は長崎市の市展が開催されている。知り合いや友達などから入賞のニュースを聞いていたので、見に行くことを楽しみにしていた。どの作品も、さすがと思わせる作品ばかりであった。

 

美術館の屋上は展望広場として展望台になっている。今日は天気もいいので屋上に上がって展望を楽しむことにした。展望台から海の方を見ると遠くに女神大橋が見える。そして五島フェリーが五島へ向けて出航中であった。五島フェリーを見ると五島へ行きたくなる。

 

左:クスコの少女  中:荒海の男   右:新風

屋上の展望広場には長崎出身の著名な彫刻家である富永直樹氏の彫刻が展示されていた。富永直樹氏の作品は長崎ではグラバー園シーボルト記念館にもあり、長崎人にとっては馴染みの深い彫刻家である。

 

市展を鑑賞した後は、水辺の森公園を散歩する。この公園はよく整備されていて、気持ちよく散歩できる。街中にある公園だが、広いので混雑しない。

 

日曜日だと、子供達が走り回っているのだろうが、広い芝生広場にも今日は人はあまり見かけない。気温13度であるが、風がないので歩いていたら寒くはない。

 

水辺の森公園は海岸沿いに造られた公園で、海側は岸壁である。ここから長崎港を眺めるのも楽しい。港外の方を見ると長崎港の一番狭い部分に女神大橋が見える。港内の方は対岸に三菱造船と稲佐山が見える。昔、三菱造船所では戦艦武蔵が建造された。その当時、今から80年以上前は対岸の三菱造船所を見るとスパイ容疑で逮捕された時代があった。当時は、長崎市民は海を見ることはできなかった。今は、自由に海を見ることができる。平和は有り難いとつくづく思う。

 

公園には子供たちが水辺で遊べるように浅瀬がつくられたり水と戯れる場所も造られている。さすがに、今の季節は誰も遊んでいないが、ここは夏には、子供達の歓声が絶えない場所である。

 

水辺の森公園を散歩したらそのまま帰る予定であったが、天気も良いし気持ちがいいので、もう少し歩くことで意見が一致した。水辺の森公園から東山手に進み、オランダ坂を通る回り道をして帰ることにした。そして、二人でゆっくりオランダ坂を上った。上ったあと振り返りながら、若い時はスイスイ上ったオランダ坂だけど、お互い歩みがスローになったねと話したことであった。

オランダ坂を上りつめたところに活水学園があり、その前には東山手12番館がある。この西洋館は居留地時代、ロシア領事館や、アメリカ領事館として使われた建物である。今は活水学園の資料館となっている。12番館で休憩しながら居留地時代の空気を味わった。

 

市展で皆さんの力作を鑑賞し、さらに水辺の森公園と東山手のオランダ坂散歩を楽しんだ。健康であることに感謝したいと思った。歩けることに感謝したいと思った。できるだけ二人していつまでも外に出て楽しみたいと思う。

今日の一句 立ち止まるオランダ坂は冬うらら