12月の句会に参加した。今回の兼題は冬座敷である。冬座敷を季語辞典で引くと、「冬らしくしつらえた座敷をいう。襖や障子を閉めきり調度や床の間の花にも配意され煖房も備わった座敷。硝子戸越しに庭が見えたり障子に冬木の影を落としたりする。夏座敷は涼感を感じさせるのに対し冬座敷はほのぼのとした暖かさを感じさせる」と説明があった。
私は、冬座敷の兼題について、次の三句を投稿した
①窓の外湯けむり上がる冬座敷
②おもてなし満ちたる宿の冬座敷
③鍋囲み声はずみたる冬座敷
この三句について、先生の評価は以下の通りであった。
①窓の外湯けむり上がる冬座敷については、この句は状況を詠んだ句ですが、できたら、主体は自分である方がいいでしょう。自分を主体にすると句に奥行きが出ますと言って、次のように指摘していただいた。窓の外湯けむりを見る冬座敷
②おもてなし満ちたる宿の冬座敷については、俳句では丁寧語の“お”は基本的に付けません。だから「おもてなし」ではなく「もてなし」と使ってください。この句は行き届いた宿の心遣いを詠んでいますが、そうなると玄関、廊下、座敷、庭園など全てにわたって配慮されてるのでしょうから、座敷にこだわらず次のように訂正したらいかがでしょう。
もてなしの心満ちたる冬の宿
③鍋囲み声はずみたる冬座敷については、素直に情景を詠んだ句で、その場の雰囲気が伝わります。冬座敷の様子が想像できます。良い句ですと誉めていただいた。先生から褒めていただいて、素直にありがたいと思う反面、ベテランの方がこの句を発表したら褒められなかっただろうと思った。初心者の私が作った句だから褒めていただいたのだと思った。読み返しながら素直だが単調過ぎると自分で思った。私の今のレベルだと認識した。
今回の句会もいろんな失敗をした。作るのも選ぶのもそのための力が必要である。その力を養うためには多作するのが一番ですと先生は話されていた。先生は一月300句に取り組んでいるようだ。先生は、「最近の俳句は自然を詠むのが少なくなってきているといわれています。もっと自然を詠んだらいいでしょう。とにかく俳句作りは明るく楽しくです」と話をされていた。自然にもっと目を向けてできるだけたくさん俳句を詠んでいきたいと思う。