ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

「クソ野郎」裁判、最高裁で、れいわ大石晃子氏「完全勝利」

久しぶりに胸がすくような判決文を見た。その判決文はれいわ新選組の大石晃子議員が関係する裁判で述べられたものである。

 元TBSワシントン支局長で、ジャーナリストの山口敬之氏が、ツイッター(現X)で名誉を傷つけられたとして、れいわ新選組共同代表の大石晃子衆院議員を相手に880万円の損害賠償とツイートの削除、謝罪文の掲載などを求めていた訴訟で、最高裁第一小法廷(安浪亮介裁判長)が2月6日付で、山口氏の上告を棄却した。

 これにより、山口氏の請求を棄却した2024年3月の東京高裁判決が確定した。大石氏は2月7日、Xを更新し「最高裁で決定、大石完全勝利 みなさん応援ありがとう」などと報告した。

 山口氏側は、2019年12月19日に大石氏がつぶやいた「伊藤詩織さんに対して計画的な強姦を行った」「1億円超のスラップ訴訟を伊藤さんに仕掛けた、とことんまで人を暴力で屈服させようとする思い上がったクソ野郎」などのツイートが、名誉毀損にあたるとして訴訟に持ちこんでいた。

 一方、大石氏側は「事実に誤りがない限り、論評は自由。いずれのツイートも公正な論評である」として、請求棄却を求めていた。

 2023年7月の一審判決では「2つの記事について、1件は真実で不法行為とならない」としながらも「思い上がったクソ野郎」としたツイートは「人身攻撃に及んでおり違法で、名誉毀損が成立する」として、大石氏にツイートの一部削除と22万円の支払いを命令。双方が判決を不服として控訴していた。

 東京高裁の判決では「クソ」という言葉が直ちに人糞を意味するとは解されず「クソじじい」や「クソまじめ」、「クソ忙しい」などののしりや強調の意味で用いられるとして「『クソ野郎』という表現は、いさささか品性に欠けるきらいがあるものの、他人に対する最大限の侮蔑表現であるのかは、疑問を差しはさまざるを得ない」と指摘した。
 さらに「『クソ野郎』との表現部分を含む記載部分については公共性及び公益目的が認められ、前提となる事実について真実であることの証明があり、意見ないし論評としての域を逸脱したとはいえないことにも照らすと、『クソ野郎』との表現が社会通念上許される限度を超える侮辱行為に当たるまでとはいえない」とした。

 大石氏は、控訴審判決後の会見で「クソ野郎っていう表現が、誰に対しても言っていいわけではない。伊藤詩織さんに対し、性加害を行ったっていうことに対して、その伊藤さんに1億円を超えるスラップ訴訟を提起しかけたことに対してクソ野郎と強い言葉で非難したのであって、一般の方を捕まえてクソ野郎と言ったわけではない」と真意を説明していた。
 そして、この裁判は高裁において、「この場合のクソ野郎」は名誉毀損に当たらないという判決がでていたが、山口啓之氏が不服として上告していたものである。しかし、最高裁において再度、「この場合のクソ野郎」は名誉毀損に当たらないという判決が出て判決が確定したことになる。当然である。誠に痛快な判決文で完全同意である。

伊藤詩織さんの事件について、英国在住の元新聞記者中川 紗矢子(なかがわさやこ)さんが以前、次のように語っていたのを思い出した。
「日本にいては、わからないかもしれませんが、日本の常識は世界の非常識そのものです。伊藤詩織さんは顔出しで犯罪を追求して、それが裁判で認められたのに、その人が自国に住めないのが日本です。さらに、警察がこの強姦事件を捜査して、いよいよ犯人逮捕に出向く時、犯人である山口啓之氏が安倍総理に近い関係者であることから捜査中止を指示した上司がいた。その上司はその後、論功行賞を認められたか警察庁長官にまで出世した。捜査を妨害した上司が警察庁長官に出世したという事実を、日本のメディアはほとんど報道しない。これが日本の報道機関の常識かもしれないが、イギリスでは考えられない。この種の不正はイギリスの報道機関は決して放置しない。イギリスでは積極的にこの種の不正を報道するのが常識です」
 今回の大石さんの裁判の判決は当然なことで嬉しく思うが、中川紗矢子さんが言うように、日本の権力者に近い者は犯罪を犯しても捕まらない。そして、権力者に忖度してその捜査を妨害した上級官僚はそのご褒美で出世するというのは、まさに社会が壊れているといってよい。壊れた社会は正すしかない。そのまま放置し続けるとますます社会の破壊が大きくなり、最終的に手の施しようがなくなる。社会の破壊も道路陥没事故も全て同じである。早く小さいうちに対処しなければならない。日本社会の破壊はもう手遅れという人もいるが、諦めるわけにはいかない。すこしづつでも改善して行かなければと思う。