ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

「楽しい日本」は夢物語か?を見る

 白井聡さんの番組である「日本の正体」を見た。今日のテーマは「敢えて問う『楽しい日本』は夢物語か?」であった。そのテーマとなる「楽しい日本」という言葉は、石破茂総理が施政方針演説で語った言葉である。
 1月24日、施政方針演説で石破茂総理は「楽しい日本を目指していきたい」と語った。石破首相は「楽しい日本」について、強さ、豊かさといった先人が築いた功績の上に、世界平和の下、すべての人々が安心と安全を感じ、多様な価値観を持つ一人ひとりが、今日より明日はよくなると実感し、夢に挑戦し、互いに尊重し合いながら自己実現を図れる活力ある国家を目指すと述べていた。

 石破首相の楽しい日本についての白井さんの率直な感想は「落胆しました」ということであった。白井さんは、石破首相は日本の危機的問題の本質が全くわかっていないと語っていた。日本の問題の本質は人口問題に尽きる。そのための解決策を急がないとますます手遅れになる。埼玉で道路陥没事故がおこった。これは明確に日本の劣化を示している。その劣化の原因の一つが人口問題から発する人手不足である。修理が必要だが人手が足りない。これは特別なことではなく、日本中どこでも頻繁に発生することになるかもしれない。とにかく人手不足がますます深刻になる。例えば、エアコンが故障すると販売店に電話して修理を依頼する。しかし、修理は3ヶ月先と言われるようになるかもしれない。そのような時代が迫っている。その人口問題を傍に置いて「楽しい日本」はないだろうというのが正直な気持ちですと語っていた。日本の危機的問題に、真っ直ぐに真剣に取り組んでいないことに白井さんは多いに不満であるようだ。

 「日本の危機的問題である人口問題についてどうすべきと思いますか?」と白井さんは司会者に問われて、まずは、「働く日本」を取り戻すことから始めるしかないと白井さんは次のように語っていた。

 これからの日本の課題は「働く日本」である。「働く日本」とは簡単に言うと日本人に老後はないと言う意味です。健康で働けるのであれば生涯働き続けるということです。健康には個人差があるので一概に言えない部分はあるが、定年後の余生はのんびり過ごすということは日本では通用しない。そのような時代はもう無理ということです。かつては、長寿は無条件に良いことと言われてきたが、それは稀なことであったから言われたことで、しかし、今はそれが普通のことになった。そのため、余生がずいぶん長くなった。
 人口問題は、人口減少だけが問題でなく、人口の構成比率が問題です。昭和40年(1960年)は65歳以上の老人を10人の労働者で支えていた。それが平成2年(1990年)には6人で支えるようになった。さらに令和2年(2020年)には2人で支えるようになった。そして、これからもさらに比率は悪化していく。労働人口構成比率が日本では毎年毎年確実に悪化していく。もはや、日本における労働人口問題の解決策は、元気であれば死ぬまで働くしかないです。今の年金制度は、退職してから死ぬまでの期間が2〜3年という設定で当初始まっています。これが長生きするようになって年金受給期間が20〜30年になった。これは制度の基本設計そのものに無理があります。だから、元気なうちは死ぬまで働き続けるしか方法はありません。フジテレビみたいに老人がいつまでも役員として働き続けることは逆に弊害があるかもしれませんが、元気な人は死ぬまで現役として働き続けるしか日本は保てないのです。だから、そこから始めるしかありませんという話であった。

 私は75歳を過ぎて後期高齢者になったが、今も現役で、短時間であるが働いている。働く意義についてはボケ防止と考えていたが、そのような消極的意義ではなく、高齢者だから余生はゆっくりするという余裕は日本の社会にはもはやないという話であった。健康であれば生涯働き続けることが求められているということであった。私は幸いにも健康であるので、働いていいと自分では思う。しかし、どこで計画が狂ったのかわからないが、日本の社会は大変な時代になったと改めて思う。

 確かに、日本の危機的問題の本質は労働人口の減少だと思う。日本の政治家であれば、国民にしっかりと説明して、国民の理解を得て、国民の協力を求め国をあげてその解決に進んでいくことが必要と思うが、今の政権にはそのような姿勢は見えない。国民を不安にすることは人気取りの面で損と思っているからなのか曖昧にしたまま放置している感じである。安倍政権の時に100年安心年金プランという話が盛んにされていたが、100年どころか10年も経たないうちにこの状況である。誤魔化しの政治をしてきたツケかもしれない。本当のことを言うと、100年安心年金プランの嘘がバレるから言えないのかもしれない。また、現在の軍拡偏重の税金の使い方についての批判が起こり、政権が持たないから本当のことが言えないのかもしれない。少なくとも現在の自民党には政権は任せられないことだけははっきりしたようだ。