ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

「ならず者国家第一位の米国」を読む

植草一秀氏が書いた論説「ならず者国家第一位の米国」を読んだ。
その一部を次に記す
 「米国のトランプ大統領が2月28日、SNSでイランの最高指導者ハメネイ師について「死亡した」と発表した。『死亡』とするが実際は『殺害』である。トランプ氏は米NBCの電話取材に対して、イランの指導層のうち『多数』を殺害したと語った。事実なら、米国とイスラエルが先制攻撃で最高指導者を含むイラン首脳部を一斉に殺害したことになる。

 米国は1月3日に南米ベネズエラに軍事侵攻してベネズエラ大統領夫妻を米国に拉致して拘束した。現在、大統領夫妻は米国において裁判にかけられている。完全なる国際法、国連憲章違反である。

 トランプは『国際法は必要ない』と明言している。トランプは米軍の最高司令官としての判断について『自らの道徳観にのみ制約される』と表明している。その『道徳観』が疑わしい限りだ。
 トランプはイラン国民に対してイランの政権転覆を呼びかけている。トランプの行動は国際秩序を弱肉強食の帝国主義時代に引き戻すもの。米国の暴挙に対して高市政権がどのような見解を表明するのか。高市政権は米国の傀儡であるから、米国の暴挙を非難する見解を表明しないだろう。そのことを日本の主権者は容認するのか。

 世界の秩序は「平和共存」で成り立っている。主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に対する相互不干渉、平等及び互恵、平和共存が「平和共存五原則」と呼ばれるもの。1954年6月、中国の周恩来首相とインドのネール首相が、両国の友好関係の基礎として確認しあった原則。冷戦下の米ソ対立の中での第三世界諸国の存立の基本とされた理念である。『中国の脅威』が喧伝されるが中国が他国に軍事侵略した事実は存在しない。第二次大戦後の世界で他国に対する侵略と政権転覆の活動を行い続けているのは米国である。世界のならず者国家が米国であることは疑いようもない。」と書かれていた。

 米国による今年1月のベネズエラ侵攻と今回の米国とイスラエるによるイラン攻撃だけを見ても、米国は世界のならず者国家と言われても仕方ない。植草氏の意見に全く同感である。2024年の大統領選で「戦争を終わらせる」と訴えたドナルド・トランプ大統領は、再就任から1年余りでソマリア、イラク、イエメン、イラン、シリア、ナイジェリア、ベネズエラの計7カ国へ軍事攻撃を命じた。「軍事不介入」を掲げながら戦火を広げる変節は、国際秩序を崩壊の危機に陥れている。

 2025年10月24日、高市首相は、第219回国会における所信表明演説の中で、「ロシアによるウクライナ侵略について、力による一方的な現状変更の試みを許してはなりません」と述べた。日本の外交安全保障政策の大原則は「力による現状変更は認めない」ということである。その立場からすると、今回の米国とイスラエルによるイラン攻撃は、明確に「力による現状変更」といえる。
 現在、国際連合加盟国は193カ国あるようだ。私は、国際社会の中で、日本は信頼できる国と言われたいと思う。あの国は信用できないと言われたくない。人も国も信頼に値するかどうかは嘘をつくかどうかが一つの目安になる。毅然とした態度をとるか、2枚舌外交をするか、世界から日本の一挙一動が見られている。