先日の新聞に、「政府、武器輸出推進へ」というタイトルで下記の記事が掲載された。
「自民党と日本維新の会の安全保障調査会は3月6日、防衛装備品の輸出ルール緩和を高市早苗首相に提言した。政府はこれを受け、早ければ4月にも防衛装備移転三原則の運用指針を改訂する方針だ。提言は、輸出を非戦闘目的に限定する「5類型」を撤廃し、殺傷能力・破壊能力を持つ武器の輸出を原則容認するものである。防空ミサイルや護衛艦を視野に入れている。また、「戦闘中の国」への輸出も政治判断で例外的に認める余地を残した。野党は、紛争助長への懸念を示しており、歯止め策が課題となる」
このニュースを3ジジ放談で平野貞夫さんが取り上げていた。そして、日本の政治家のレベルがいよいよここまで低下してしまったかと宮沢喜一外務大臣の答弁を提示して嘆いておられた。第77回国会 衆議院外務委員会 1976年5月14日における宮沢喜一外務大臣の「武器輸出について」の答弁は以下のとおりである。
「たとえ何がしかの外貨の黒字が稼げるといたしましても、わが国は、兵器の輸出をして金を稼ぐほど落ちぶれてはいないといいますか、もう少し高い理想を持った国として今後も続けていくべきなのであろう」
「死の商人に成り下がるほど落ちぶれてはいない。死の商人になると、お金儲けはできるかもしれないがそこまで落ちぶれてはいない。もっと高い理想持った国創りをしていく」と自民党の先達である宮沢喜一外務大臣は国会で答弁した。
しかし、現在の自民党の政治家にはそのような理想に立って国創りに励む方はいないようだ。お金儲けさえできれば、それで十分と考えておられるようだ。
1945年、戦争に負け国土は灰燼に帰す中、当時の生き残った大人は、日本の戦後復興に取り組み、東洋の奇跡と呼ばれる経済成長を成し遂げ新しい日本を創ってきた。1945年から2026年までの間、親から子に、子から孫にと、私たちは先達が遺してくれたものを引き継いできた。今まで引き継いできたものは、ほとんど全て昔より良いものを受け取り繋いできた。
しかし、私達の代が、次世代に残す日本の政治は、昔よりはるかにレベルが低下した政治家しかいない日本の政治体制である。この政治体制しか残せないことは1番悔やまれることである。現在の政治家を責めても仕方ない。そのような政治家を選んだのは現在の我々国民なのだ。この程度の政治家しか作れなかったことを現在の国民として深く反省する。このレベルの政治家しか育てることができなかったことを悔やむ。でも、嘆いてばかりいても始まらない。少しでもまともな政治家を次世代に遺す努力をしていかねばと思う。