爆笑問題・太田光さんの妻で、芸能事務所「タイタン」社長の太田光代氏の私見が注目を集めているというネット記事を読んだ。太田光代氏のネット記事は次のように書かれていた。
「《どうして、#戦争反対 と至極、当たり前のことを言うことが駄目になったの?それって誰が扇動してるの?最近まで普通だった言葉よ》と疑問を投げかけた。この投稿は3月25日15時時点で224万のインプレッションを集め、合わせて2400を超えるコメントが寄せられている。この光代氏の投稿に対し、共感する声はあるものの、圧倒的に多いのが、
《誰が戦争反対と言うことをダメだと言ってるのですか?戦争を望んでる人なんていないと思いますが》といった疑問や批判的な意見だ。これらの声でもっとも多いのは「戦争反対と言っていけないのは誰か?どこの話なのか?」「誰が戦争に賛成しているのか?」ということ。その部分が具体性に欠けるため、主張には賛同しかねるという声だ。また「ただ戦争反対を叫んでも、侵略してこられたら無意味」「抑止力の議論も必要だ」という意見も目立つ。とはいえ、光代氏の主張に真っ向から反対する声はほとんどなく、「戦争反対」という点では意見が一致している」と書かれていた。
私は、太田光代氏の意見に賛同する。戦争反対などの意見に対して、お花畑などという批判を見ることが多くなったように思う。戦争反対の意見に対して、よく浴びせられるのが「敵が攻めてきたらどうするのだ」という反論である。しかし、日本にしてもアメリカにしても、戦争をする場合は、反撃を口実にいつも戦争をしてきた歴史の事実がある。それも、攻撃された事実はないのに、自分で爆破して攻撃されたという謀略をはかり、反撃の戦争を口実に戦争を始めた過去がある。いつも国民を騙して戦争を行ってきた過去がある。日本もアメリカもそのような明確に間違った歴史を行ってきた事実がある。だから、政府がいう反撃のための戦争も簡単に信用できない。
「国民を戦争に駆り立てるのは簡単、敵が攻めてきたと言えばよい。これはどの国でも通用する」これはナチスの言葉である。第二次世界大戦でドイツ国民はこれで戦争に駆り立てられた。もちろん日本も同様である。その苦い経験知ってか知らずか「敵が攻めてきたらどうする」と言って戦争反対に口止めを迫るような意見が最近は多くなったような気がする。
私は、この記事を読んで、もう10年以上前の2015年8月、自民党国会議員の武藤貴也議員が「戦争行きたくない」を「利己的」と非難していたことを思い出した。その過去記事を以下に引用する。
「自民党の武藤貴也衆院議員がツイッターで、戦争法案に反対する『SEALDs』(シールズ=自由と民主主義のための学生緊急行動)について、『自分中心、極端な利己的考え』と非難した。
武藤氏は、彼ら彼女らの主張は『だって戦争に行きたくないじゃん』という自分中心、極端な利己的考えに基づく。利己的個人主義がここまで蔓延(まんえん)したのは戦後教育のせいだろうと思うが、非常に残念だと投稿。『戦争したくないなら中国大使館前や朝鮮総連前で反戦の訴えをすべきだ』と主張した。
『民主主義を否定している』など批判の高まりに対し同氏は『世界中が助け合って平和を構築しようと努力している中に参加することは、もはや日本に課せられた義務であり、正義の要請だ』と述べた。
また、武藤氏は、日本国憲法の国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の原則について、『この三つとも日本精神を破壊するものであり、大きな問題をはらんだ思想だ』と述べ、日本国憲法を敵視する姿勢を見せている」と書かれてあった。
この投稿は、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法(戦争法案)が国会で審議されているとき、戦争法案に反対する若者に対して投げられた言葉であった。私は戦争反対を叫んでいる若者に対して、利己主義者と非難している武藤代議士は、国民の生命など少しも気にしていないのだと思った。
武藤氏に言わせると、「戦争反対は私も同じ。しかし、国家として、世界中が助け合って平和を構築しようと努力している中に参加することは、もはや日本に課せられた義務であり、正義の要請だ。世界中が助け合って平和を構築しようと努力している中で戦争になることもある。そういう戦争に行きたくないというのは利己主義である。戦争については国家の最重要事項であり、重大な決意をもって国家が戦争遂行を決定したのであれば、国民は国家に尽くすべきである。利己主義など許されない」ということである。
武藤氏でも、「私も戦争反対である」と言う。太田さんへの反論に「戦争望んでいる人なんかいないと思いますが、」という意見があった。しかし、騙されないようにしよう。武藤氏は口では戦争反対を言うが、実際は戦争賛成派である。戦争にならないように外交に取り組むより軍備拡張を主張する国会議員である。そのような国会議員は決して少なくない。彼らは決して戦争反対派ではなく、戦争賛成派である。戦争賛成派は決して戦争反対派ではないのである。
日本にとって、世界中が助け合って平和を構築する中心にいるのはいつもアメリカである。そのアメリカが、国際法無視の戦争を始め、世界を大混乱に陥れている。武藤氏の発言は妄言に過ぎないことが明確になった。利己主義と言われても何と言われても戦争反対を言い続けねばと思う。