ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

「長崎水辺の森公園」の吟行


 「長崎水辺の森公園」は2004年に、市街地から近い海岸ゾーンに、長崎市民が日常的に水辺を楽しめるように造られた公園である。運河が流れる園内は主に、海に面した芝生広場と森の「大地の広場」、山からの湧水を利用した「水の庭園」、都市に面する「水辺のプロムナード」によってつくられている。今日はこの水辺の森公園で、私が所属する俳句会の吟行があり参加した。

 

俳句会の前に水辺の森を散歩する。まず「大地の広場」へ行く。大地の広場は、岸壁の前に広々とした芝生広場が作られて、ここでさまざまなイベントが行われる場所でもある。

大地の広場を横切って「水の庭園」へ行く。この「水の庭園」はこれから夏に向かって子供達に大人気の場所である。子供達の歓声が待ち遠しい。

次に「水辺のプロムナード」へ行く。水辺のプロムナードは運河沿いに遊歩道が造られており、その運河沿いの散歩がとても楽しい。また、散歩道には至る所にベンチが置かれ、そのやさしさが嬉しい。
 散歩の途中であるが、
集合時間の午前10時に県立美術館前に行く。係の方から「今から11時15分まで自由時間です。各自、水辺の森公園を散策しながら俳句を二句作ってください。11時15分に時間厳守で、再度集合をお願いします。それから会場に移動して俳句会を行います」と説明を受け一旦解散する。

 

広い園内をぶらぶらしながら句作する。季節は夏である。季語としては、薫風、若葉、万緑などをイメージしていたがそれに結びつける材料が思い浮かばない。公園の隣の埠頭には、いつも大型国際観光船が停泊して、その観光船を題材に俳句を考えていたが、残念なことに今日は大型観光船は停泊していない。

それでも、あれこれ考えながら目にしたもの、耳にしたものを題材に次の六句を作った。

①薫風の中をおしゃれな犬散歩

②実桜の下をおしゃれな犬の行く

①②の二句は、女性の方が可愛い犬服を着せた白のトイプードルを連れて散歩しているのを見て詠んだ句である。①の句の「おしゃれな犬散歩」では、おしゃれをしているのは女性なのか犬なのか分かりにくいので、おしゃれをしているのは犬であることを明確にするために②に修正した。また、季語も薫風から桜の実がたくさん見られたので、実桜に変えた。

③ランタナは海に向いて花咲かせ

④ランタナは海見て話し花咲かせ

③④の二句はランタナが海に向かって咲き誇っているのを詠んだ句である。ただ、③では海に向いて咲いているだけでは面白くないので、ランタナの花がたくさん咲いているのを話が盛り上がっているように感じて④に修正した。

⑤公園に芝刈りの音賑わしく

⑥芝手入れ音賑わしく夏来る

公園の大地の広場へ行くと、係の人が芝刈り機で芝生の手入れをしていた。「芝刈り」は夏の季語である。それで「公園に芝刈りの音賑わしく」と詠んだ。しかし、この句では芝刈りの音がうるさいという否定的な感じもする。芝刈り機の音を聞いて、いよいよ夏が来たという肯定的な思いを句に込めたいので、⑥に修正した。

 

今日の句会の投句は二句である。私は下記の二句を投句した。

⑥芝手入れ音賑わしく夏来る

②実桜の下をおしゃれな犬の行く

 そして、俳句会の結果は、⑥「芝手入れ音賑わしく夏来る」はお二人の方に選句していただいた。この句についての先生の評価は、「この句は悪くはないです。しかし、俳句は原則文語体です。「賑わしく」は口語体で、文語体で表現すると「賑はしく」になります。俳句は文語体表記をしてください」と注意を受けた。

 また、②「実桜の下をおしゃれな犬の行く」は誰からも選句していただけなかった。先生の評価は「この句の言いたい内容はわかりますが、それでどうしたということです。皆さんがこの句を選句しなかったのは、この句を読んでそれでどうした?という疑問しか残らなかったからです。この句には俳句が訴える広がりがありません。この句には俳句の余韻、俳句の余情が感じられません。俳句には余韻が欲しいですね。おしゃれということをおしゃれという言葉ではなく、もっと具体的に追求した方がよかったかもしれませんね」とアドバイスを受けた。

 今日の吟行に参加された方の投句した俳句を見ると、確かに水辺の森公園の夏を的確に掴み表現されていると思った。今回も、俳句初心者の私にとっていい勉強になった。勉強になっただけではなく、俳句会の後、皆さんと一緒に海の見えるレストランで、美味しい楽しい昼食会を持つことができたのはとてもハッピーであった。今後も吟行&昼食会を楽しみにしたい。