ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

アバンギャルディの活躍を見る

ネット番組を見ていたとき、コメンテーターが「毎日毎日、日本では、マイナンバーカードをはじめろくなニュースしかありませんね。本当に気が滅入ることばかりで嫌になります。そういう人が多いのではと思いますが、そういう元気を無くしたり、落ち込んでいる人はぜひ「アバンギャルディ」の活躍をYouTubeで見て、元気をもらってください。見たら元気になりますよ。ではまた会いましょう」と言って番組が終わった。

「アバンギャルディ」というのは何だろうと思ってYouTubeを見たら、アバンギャルディという20名の女性ダンスチームがアメリカの「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」に出場してダンスしている映像が流されていた。「アメリカズ・ゴット・タレント(AGT)」は、米国のNBCネットワークで放送されている公開オーデションのリアリティー番組である。出場者は有名無名問わず老若男女問わず、歌手部門だけでなく、ダンス、マジック、コメディアン、などさまざまな分野のパフォーマーが賞金100万ドルとラスベガス公演権をかけてオーディションを受けてスター誕生を目指す、スター発掘番組である。この番組応募者はまずプロデューサー選考をパスしなければならない。パスしたものは次の予選に進むことができる。予選からは観客を入れた大舞台で行われる。今回のパフォーマンスは予選会のものであった。4名の審査員の前でパフォーマンスをして、演技中に4名の審査員が赤のボタンを押したらその時点で演技は中止となり不合格となる。無事に演技を終了した後、4名の審査員から“Yes ”を3票以上ゲットしたら合格ということになる。
 入場して、演技前に審査員がいくつか質問をする。「あなたたちのダンスグループは、今までのダンスとどんな違いを見せてくれますか?」と尋ねられたとき、アバンギャルディの代表者が「日本の魂を詰め込んだ、オリジナルダンスをお見せします」と元気よく答えた。審査員から「ここはあなたたちの舞台です。幸運を祈ります」と声をかけられてダンスが始まった。
ダンスが静かに始まったと思ったら、見たことのないキレッキレのダンスが展開されていった。ダンスの動きだけでなく彼女らの表情の豊かさもダンスに大きなインパクトを与えていた。会場は大きな歓声に包まれていった。歓声は演技中の2分30秒鳴り止まず、演技が終わった途端、審査員も観客もスタンディング・オベーションでその感動を表していた。感動の拍手歓声が落ち着いて審査員からコメントと評価が下された。「あなたたちのダンスは息がぴったりで、しかも常識に囚われていない。私はダンスに日本の魂を見た、Yesです」「私にとって見たことのない奇妙さだった。今まで見たことのないものだった。愛している。Yesです」「天才的だ。はるばる遠い日本から来てくれて見せてくれて有難う。Yes。」「私はあなたたちのダンスの全てが気に入った。私もあなたたちのようにダンスをしよう。Yes」審査員4名全員がYes の合格を投じた

 アバンギャルディは、初めて見る私にとって感動ものであった。コメンテーターが言ったように、確かに元気をもらえるダンスであった。日本の若い人が、このようなかたちで、世界進出しているのを見ると感動すると同時に心から声援を送りたいと思った。今回のパフォーマンスは予選会のものであった。予選会の後は、8月下旬に予定されている準決勝、9月下旬に予定されている決勝と続くわけであるが、聞くところによると予選会で合格したから準決勝に必ず出場できるかどうかはまだわからないそうだ。予選会合格者が多い場合はその中から選抜されたものが準決勝に進出するそうで、今はとりあえず準決勝進出権利を得ている状態ということである。できたら、準決勝、そして、決勝と進出してもらいたいと思う。
 
 アバンギャルディのことは、私は全く何も知らなかった。そもそもこのダンスグループはどのように誕生したのだろうと興味を感じホームページを見た。アバンギャルディは、バブリーダンスの振付師Akaneさんが2022年にプロデュースしたダンスチームであった。「謎の制服おかっぱ集団」として世界中から人気を集めていると書かれていた。Akane さんはダンス甲子園で有名な大阪府登美丘高校出身の元登美丘高校ダンス部コーチであることは知っていた。そのAKaneさんがつくったダンスチームと聞いてなるほどと思った。日本で一世を風靡したバブリーダンスのように、今度は世界で新風を起こしてもらいたいと思う。若い人がモノマネではなく、オリジナル性を掲げて世界に出て闘っている姿は感動である。今後の更なる活躍を期待したい。