ばってん爺じのブログ

年を重ねても、尚好奇心旺盛な長崎の爺じの雑感日記。長崎の話題を始め、見た事、感じた事、感動した事などを発信。ばってん爺じのばってんはバツイチではなく長崎の方言

小池都知事の学歴詐称について その1

 小池都知事学歴詐称問題が再燃している。きっかけは、小池百合子東京都知事の側近といわれた元都民ファーストの会事務総長、小島敏郎氏が、「大学を卒業していない小池さんは、(カイロ大学の)声明文を自ら作成し、疑惑を隠蔽しようとした」という衝撃的な告発文を文藝春秋に発表したことである。小池都知事の学歴問題は以前にも騒がれたことがあり、その時はカイロ大学の声明が発表され、小池都知事の学歴問題は解決したと思っていた。どうしてこの問題が再び起きたのだろうかと疑問に感じ、小島敏朗氏と小池都知事のそれぞれの記者会見を見た。

 両氏のそれぞれの記者会見を見て、明確な違いを感じた。小島氏はどのような質問にも明確に理路整然としかも丁寧に説明しているのに対して、小池都知事は記者の質問にまっすぐ答えないではぐらかし、聞かれているのにイエス、ノーを明確に答えない場面が何度もあった。

 小島氏は記者会見の冒頭、告発に至る動機について次のように語った。
「2020年6月、文藝春秋社より『女帝、小池百合子』という本が発売されて、カイロ大卒は経歴詐称と指摘されていた。都知事選出馬表明を前に、都議会でも小池都知事学歴詐称が問題となっていた。そういう中、小島氏は小池氏からこれを解決するための方法はないかと相談され、実際に卒業しているのであれば、カイロ大学から声明を出してもらえばいいと提案した。しかし、声明を出してもらうには日数もかかるし、諦めていたところ、3日後に、『小池百合子氏はカイロ大学の卒業生である』というカイロ大学声明というものが駐日エジプト大使館のフェイスブックに掲載された。これによって、学歴詐称問題は一気に沈静化して、小池氏は圧倒的大勝利で都知事選挙に勝利した。その後、小島氏はジャーナリストA氏から「カイロ大学声明は私が小池氏から命じられて作成した」という話を聞き、小池氏が、「カイロ大学声明は、カイロ大学が独自に出した声明である」と説明していたことに疑問を感じ、これはこのまま放置すべき問題ではないと考え告発することにした。経歴詐称は公職選挙法違反である。但し、時効は3年で2020年の公選法違反はもはや時効で罪を問えない。しかし、カイロ大学声明はカイロ大学が作成したものでなければ、私文書偽造罪の可能性があるし、また偽造私文書行使罪の疑いもある。小池都知事の件は学歴詐称だけでなく、卒業証明書やカイロ大学声明などの偽装工作が疑われている。今、小池都知事都知事三選を目指すとか、日本初の女性総理大臣という声もメディアでは噂されている。そのような人の公民権、いわば失職するのかしないのかという成否が外国に握られていると言うのは日本の国益上、大きな問題と言わざるを得ない。そのような人物が国際的な立場で話ができるだろうかと思う。国益が対立するような場合、あなたが失職する鍵はエジプトが握っているとかカイロ大学が握っているという人をトップにいただくということの危険性は極めて重要な問題と思う。この点について、そうでないというのであれば、明確にそうでないとはっきりさせなければ、国家としてとても危険であると思う。今回のカイロ大学声明の経緯から鑑みて、私及びジャーナリストA氏はカイロ大学声明に、心ならずも加担したのではないかという思いを持ち、小池さんがカイロ大学を卒業していないと思われる相当の理由があると判断して告発することにした」と述べていた。

また、個人的動機として次のように小島氏は述べた。
「私は環境省時代に水俣病の環境汚染問題に関わってきた。その後、青山大学でも水俣病をテーマにして学生に教えてきた。水俣病は工場廃液が原因であることを多くの会社幹部は早くから知っていたが、それを隠蔽し続けた。しかし、会社の附属病院の細川医師だけが水俣病の原因は工場廃液であることを明らかにした。知っているにもかかわらず多くの人は、墓場までそれを持って行った。唯一人、細川さんだけが真実を話した。このことを題材にして、学生たちに、会社に不正があった時に、あなたは内部告発をしますかということをゼミの時に学生に問うてきた。学生の答えは、内部告発すべきという意見もあれば、内部告発しても不利益になるだけだから告発しないという意見もあった。私はどのような人間に育ってもらいたいかということを基本に学生に語ってきた。学生に語ってきたことからすると、私は、ちゃんと言わなきゃいけない時は言う姿勢を通すべきと考えた」

 小池都知事学歴詐称は日本国にとって重要な問題だと思った。しかし、権力者への忖度からかテレビではほとんど報道されない。大谷選手の通訳であった水原一平氏ギャンブル依存症の話題は何時間もワイドショーなどで繰り返し報道されるが、水原氏の問題より小池都知事学歴詐称が日本国にとっては間違いなく重要である。小島氏が記者会見で述べたように、日本初の女性総理大臣を噂される小池都知事学歴詐称は、小池都知事公民権の成否が外国に握られているということになり、日本の国益上、大きな問題と言わざるを得ない。小池都知事には学歴詐称について、明確に実態を明示して、うそではないことを証明してもらいたいと思う。